フォークリフトのサイズ/寸法/規格/高さ/幅/マスト高/はどれくらい? メーカー別に解説!

      2019/02/15

荷役を伴う作業があるならフォークリフトの導入は欠かせません。

しかし、フォークリフトにもいろいろなサイズがあります。何か基準がないことには、どれを選んだらいいのか判断できませんよね。

そこでこの記事では、これからフォークリフトを買ったりレンタルしたいという方のために、場所や用途に合わせたフォークリフトのサイズを紹介していきます。

フォークリフトのサイズの見方

サイズを見るにも、まずは数字の意味を知らなければなりません。フォークリフトの寸法の見方について確認していきましょう。

全長

フォークリフトの全長とは、読んで字のごとく、フォークリフトの最前面から最後部までの長さです。

ここで注意したいのは、車体だけの長さを意味しているのではないということ。フォークやマストの部分も含めた全体の長さを全長と呼ぶ、というポイントは必ず押さえておきましょう。

全幅

フォークリフトの全幅は、こちらも文字どおり車体全体の横幅のことを指します。

こちらは全長のように「フォークを含めるかどうか」などの紛らわしい部分もなく、車体の左側面から右側面、一番太くなっている部分の幅なので、比較的わかりやすいのではないでしょうか。

ヘッドガード高

ヘッドガードとは、荷物が落下した際にオペレーターを守るガードです。フォークリフトの最大荷重の2倍の衝撃に耐えることができる頑丈な部位で、その性質上、運転席の真上についています。

ヘッドガード高とは、このヘッドガードが地面から何メートルの高さにあるかを表す数字です。

マスト高

マストとは、フォークを昇降させるためのレールの役割を果たす箇所です。レールとなるアウターマスト部分と、スライドしてフォークを持ち上げるインナーマスト部分とに分かれています。

このマストの一番高い箇所が地面から何メートルの位置にあるかをマスト高といいます。

最大揚高

最大揚高とは、どのくらいの高さまで荷物をリフトアップできるのかを表す数字です。

より具体的には、フォークを最高位置まで移動させたときの、地面からフォーク水平部の上面までの高さのことです。

バックレスト(荷物がマスト後方に落下するのを防ぐためについている荷受け部分)の高さは含まないことに注意しましょう。

種類別フォークリフトの平均サイズ

次に、フォークリフトの平均サイズを種類別に見ていきましょう。

寸法の主要な項目の意味を確認できた今であれば、数字を見ればどのくらいの大きさなのかイメージできるはずです。

1.5トンディーゼル

種類別にチェックするにも条件を揃えないと意味がありませんから、カウンターバランス式のフォークリフトを前提に見ていくことにしましょう。

ちなみにカウンターバランス式とは、車体後部に重りを仕込んだ、オペレーターが座って乗るタイプのフォークリフトのことです。一般的にフォークリフトと聞いて思い浮かぶのはこのタイプでしょう。それだけ普及しているフォークリフトなのです。

というわけで、1.5トンディーゼルのカウンターバランスフォークリフトの寸法を確認していきます。

まず、全長は2,300mm~3,100mmといったところ。小さいものなら2メートル30センチ程度、大きいもので3メートル前後ということになりますね。

全幅は1,050mmほど。1メートルと少し、と考えてください。

ヘッドガード高は2,080mmほど。2メートル強は確保されていると言えます。

マスト高は2,000mm前後。こちらも2メートルほどですね。

そして、最大揚高は3,000mm。最大3メートルの高さまで昇降可能です。

以上が、1.5トンディーゼルのフォークリフトのサイズです。

1.5トンバッテリー

フォークリフトの動力はエンジンとは限りません。住宅地に囲まれた倉庫や排気が許容できない屋内などでは、むしろバッテリーで動くフォークリフトを使っていることのほうが大半でしょう。

ディーゼルエンジンを搭載したフォークリフトとバッテリー型のフォークリフトとで大きさに差はあるのでしょうか。1.5トンバッテリーの寸法をチェックすることで確かめてみましょう。

まず全長ですが、概ね2,100mm~3,000mmの範囲です。ディーゼルよりも100~200mm短いと考えてよいでしょう。

全幅は1,100mm前後。ディーゼルと比べてやや幅広です。

ヘッドガード高は2,050mmほど。ディーゼルよりも若干低くなっている機種が多いですが、このくらいであれば誤差と考えてもよいでしょう。

マスト高は1970mmほど。これも数字上はディーゼルより僅かに低いですが、誤差程度ですね。

最大揚高は3,000mmで、ここに差は見られませんでした。

総合すると、ディーゼルよりもバッテリーのほうが全長が短く、幅が少しばかり広いと言えます。

2.5トンディーゼル

別の荷重でも比較してみましょう。2.5トンディーゼルではどうでしょうか。

全長は2,600mm~3,600mm。やはりより高い荷重に耐えられるつくりなので、1.5トンよりもサイズが大きくなっているのがわかりますね。

全幅は1,150mm。1.5トンよりも10センチメートルほど幅広です。

ヘッドガード高は2,100mmほど。

マスト高は2,000mm前後。このあたりは1.5トンとさほど違いませんでした。

最大揚高は3,000mmで、ここも違いはありません。

より重い荷物を運ぶために本体は大型化しますが、どこまで高く上げられるかという性能の部分では変化は見られませんでした。

2.5トンバッテリー

1.5トンのときと同じように、バッテリーで動くタイプのサイズも確認してみましょう。

全長は2,300mm~3,500mmでした。1.5トンのときと同様、ディーゼルと比べて全長が短くなっています。

全幅は1,170mm~1,200mmほど。やはりディーゼルよりも幅広です。

ヘッドガード高は2,100mm前後。

マスト高は1,970mm~2,000mm。ディーゼルとあまり変わらないか、やや低いくらいでしょうか。違いがあるにしても誤差の範囲と言えます。

最大揚高は3,000mmで変化なしです。

バッテリー車はディーゼル車よりも全長が短く、全幅が広いという特徴は2.5トンでも共通していました。

なお、ここまで挙げてきた寸法はあくまでも目安であり、メーカーや機種によって違いがあります。フォークリフトの導入を考えている方には、買ったりレンタルする前に実物のスペックをしっかり確認しておくことをおすすめします。

主なメーカー別フォークリフトのサイズ

当然と言えば当然ですが、フォークリフトを製造・販売しているメーカーは一社ではありません。

どのようなメーカーがあって、それぞれどんな特徴を持つフォークリフトを販売しているのかをチェックしていきましょう。

トヨタ

トヨタといえば自動車が有名ですが、フォークリフトの製造・販売においても高いシェアを誇る会社の一つです。

トヨタ製フォークリフトの代表的な機種、電動フォークリフトのEcore(エコア)シリーズのサイズを見てみましょう。荷重は1.5トンとします。

全長は2,795mm。

全幅は1,075mm。

ヘッドガード高は1,980mm。

マスト高は1,970mm。

最大揚高は3,000mm。

先に記した1.5トンバッテリー車のサイズの範囲に収まっていることがわかります。

ここでは一機種のみ例に挙げましたが、トヨタ製フォークリフトの特徴はバリエーションの豊かさ。小型から大型まで幅広く取り揃えられているため、用途に合わせて選ぶことが容易です。

また、独自の横転防止機能を備えており、過積載による転倒を防ぐことができるのも大きな魅力。

全国各地に拠点を有していることもあって、安全とアフターサービスに優れた万能のメーカーと評することができます。

コマツリフト

建設機械で有名なコマツ。フォークリフトのメーカーとしても国内3番手のシェアを獲得しています。

ここは条件を合わせて、1.5トンのバッテリー車のサイズを見てみましょう。このクラスの代表的な機種はキャパシタハイブリッドです。

全長は2,980mm。

全幅は1,110mm。

ヘッドガード高は2,070mm。

マスト高は1,995mm。

最大揚高は3,000mm。

先のトヨタ製のフォークリフトと比較してやや大きめのサイズとなっていますね。

コマツはバッテリー車だけでなくエンジン車のバリエーションも豊富です。また、通常は小型車に採用されることの多い密閉湿式ブレーキを大型車にも採用するなど、他のメーカーとは異なる試みをしています。

ニチユ三菱

ニチユ、三菱、TCM、ユニキャリアという4つの会社が合併してできたフォークリフトメーカーです。シェアは国内2位と、名実ともにトヨタに次ぐメーカーであると言えます。

ニチユ三菱の代表的な機種は、バッテリー車のトランサー。さっそくサイズを見ていきましょう。もちろん条件は1.5トン車とします。

全長は2,940mm。

全幅は1,105mm。

ヘッドガード高は2,110mm。

マスト高は1,975mm。

最大揚高は3,000mmでした。

バッテリーで動くフォークリフトを日本で最初に販売したメーカーがニチユです。また、合併元となった三菱はディーゼルエンジンに強く、ユニキャリアはガソリンエンジンに強いメーカーでした。TCMは中型~大型フォークリフトのノウハウを持っていました。

これら4社の強みを活かした総合力がコマツの特徴です。

住友ナコフォークリフト

国内4位のシェアを獲得しているメーカーが住友ナコフォークリフトです。住友重機械工業と、アメリカのハイスタ―・エール社とが共同出資して作られたという歴史を持っています。

住友ナコ製の1.5トンバッテリー車といえばQurPro-Bです。

全長は3,045mm。

全幅は1,100mm。

ヘッドガード高は2,070mm。

マスト高は1,995mm。

最大揚高は3,000mm。

これまで例示してきた中では最も全長の長いフォークリフトです。

住友ナコ製のフォークリフトの特徴は、急な動作に反応する危険運転警報や、フル電子制御トランスミッションといった先進的な装備です。また、アメリカ製品ならではの頑丈さを併せ持っていることも魅力です。

フォークリフトのサイズ選びで失敗しないために

ここまでのことを踏まえて、フォークリフト選びで失敗しないために大切なことを説明していきます。

どれくらいの荷物を載せるのか

トラックと同じように、フォークリフトも耐荷重によって規格が分かれているということが分かっていただけたと思います。

その職場で取り扱っている荷物がどのくらいの重さなのかを把握しておくことは、フォークリフトを選ぶ上で最も重要であると言っても過言ではありません。

重量物を運ぶことが多いのであれば1.5トンや2トンでは心許ないでしょうし、逆にそれほど荷物が重くならないのであれば、大型のフォークリフトがあってもオーバースペックです。

業務内容に適したスペックのフォークリフトを選ぶようにしましょう。

倉庫内の高さはどれくらいなのか

倉庫内の天井の高さもフォークリフトを選ぶ上で考慮に入れなければならないポイントです

ハイマストや三段マストを運用できるくらい天井の高い倉庫であるにもかかわらず、最大揚高の低いフォークリフトを選んでしまうと、荷物を高く積み上げることができずスペースが無駄になってしまいます。

反対に、天井の低い倉庫では、せっかくハイマストや三段マストを備えたフォークリフトがあっても宝の持ち腐れになってしまいます。

倉庫内の高さと最大揚高を見比べたうえでフォークリフトを選ぶようにすると、職場に適した機種を選択することができます。

倉庫の高さはどれくらいなのか

屋外作業がある場合は、倉庫自体の高さも確認しておいたほうがいいでしょう。

たとえば、軒が突き出している場所においては、マスト高のあるフォークリフトは本領を発揮できない可能性があります。運用する場所に適したフォークリフト選びをすることが重要です。

まとめ

この記事では、フォークリフトの具体的なサイズや寸法についてご説明いたしました。倉庫の広さや荷物の配置などを踏まえて、最適なサイズのメーカーを見つける一助になりましたら幸いです。

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