パッカー車の平均燃費は?ハイブリッド車と比較すると?
ゴミを収集していくパッカー車は実際にどれくらいの燃費がかかるのでしょうか。最近ではハイブリッド車も増加しており、必要な燃費も変わってきています。
そこでここではパッカー車の燃費について紹介していきたいと思います。
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パッカー車の平均燃費は?
以下は運搬用車両の平均燃費を表にまとめたものです。
10t以上 | 5t~9t | 4t | 3t以下 | 平 均 | |
ダンプ | 2.31 | 4.14 | 5.54 | 5.40 | 3.26 |
コンテナ | 2.57 | 2.49 | 5.07 | 5.89 | 3.93 |
平トラック | 1.88 | データ無 | 5.68 | 7.39 | 3.19 |
ユニック | 3.00 | 4.15 | 4.77 | 5.00 | 4.53 |
パッカー | 2.73 | データ無 | 4.44 | 3.62 | 3.87 |
その他 | 1.49 | データ無 | 3.92 | データ無 | 1.70 |
平 均 | 2.30 | 3.43 | 5.13 | 5.60 | 3.58 |
もちろん、メーカーや車種によっても違ってきますが、これがある程度基本となってきます。
2tパッカー車
2tのパッカー車では「3.5~4」ほどの燃費となっています。基本的にパッカー車はゴミの収集中や排出時などもエンジンをかけたままにしているため、燃費は悪くなりがちです。
2tトラックのように本来小回りが利いて燃費も良いという車と比べると少し燃費が悪くなっているのがわかります。
4tパッカー車
4tのパッカー車では「4~4.5」ほどの燃費となっています。2tよりは他のトラックとの差は詰まっていますが、やはりまだ燃費は少し悪いというのがわかります。
大型パッカー車
大型のパッカー車になると、他のトラックとの差はほとんどなくなっています。燃費は「2.5~3」ほどで、だいたい他のトラックもこれくらいであることがわかります。
ハイブリッド化が進むパッカー車
騒音対策
朝から動いていることが多いパッカー車では、騒音対策はついてまわる問題となります。騒音対策という意味合いからもハイブリッド化が進められているという側面があるのです。
環境への配慮
パッカー車はゴミの収集中やゴミの排出中などもエンジンはかけたままで作業をすることになります。
そのため、環境への影響が大きい車だったのですが、ハイブリッド化をすることで環境への影響を削減することが可能となるのです。
燃料削減
パッカー車は基本的に燃費が悪い車です。それを解消するためにハイブリッド化を進めているということもあります。
特に街中を走る、パッカー車の主力とも言える「2t」「4t」ほど他のトラックとの燃費の差が大きいので、この意味合いは大きくなってきます。
パッカー車の2つの電動化の方式
ハイブリッド型
積み込み装置の電動化には大きく2つの考え方があります。
その一つが「ハイブリッド型」で、こちらはシャシ側に発電装置を搭載した上で、車両エンジンで発電することによって、必要となる電力を確保するという方式です。
プラグイン型
もう一つの方法が「プラグイン型」です。こちらは電気自動車と同様に、積載されている商用電源によってバッテリーを充電しておき、その充電した電力によって架装側を動かすというものです。
商用電源には「AC100V」「AV200V」が使用されています。
ゴミを収集した場所から、ゴミを処理することになるゴミ処理場までの距離が比較的短い日本ではこちらの「プラグイン型」の方が適していると言われており、こちらの方が増加傾向にあります。
ハイブリッド型の場合は、駆動させるのに必要となる電力を車両エンジンによって発電しなければいけないために、プラグイン型と比べるとCO2削減効果が低いとされています。
環境面から考えてもプラグイン型の方が好まれていると言えます。
ハイブリッドパッカー車の燃費は?
環境や燃費のことを考えてハイブリッドのパッカー車が増加してきているのが現状です。
それまではディーゼルエンジンのみで車両の走行やゴミの収集、排出などを行っていたのですが、ハイブリッド車では電動モーターも利用してこれらの作業を行うことができます。
また、環境、燃費以外にも騒音や排気ガスなどについても削減することができるとされており、これからさらに増えていくことが期待されているのですが、その燃費はベースとなる車両のものが適用されることになります。
元になる車両の燃費に影響されることが多いので、燃費性能を考えるのであれば、もともとの車両の燃費性能が良いものを選ぶことが基本となります。
例えば、日野自動車のパッカー車といえば「デュトロ」が人気です。2019年5月には安全装備を大きく拡充してマイナーチェンジして販売がされています。
この時の改良では「排出ガスのクリーン化」「前進誤発進抑制機能などの安全装備」などが一新されています。また、燃費が非常に良いことでも有名で6.6km/ℓもの燃費となっています。
まとめ
パッカー車は走行中、ゴミの収集中、ゴミの排出中にもエンジンを稼働させたままになりますので、燃費が悪くなりがちです。そのため、ハイブリッド車のパッカー車がどんどん増えてきています。
燃費、騒音、環境への影響などメリットが大きいハイブリッド車のパッカー車はこれからさらに増えていくことが予想されています。