レッカー車(ロードサービス)の仕事に必要な資格や免許の取得方法や費用をご紹介!
2019/07/12
レッカー車で仕事するために必要な資格は一体どのようなものがあるのでしょうか?ロードサービスの仕事は、特殊な機械を使用しているため、専門的な資格も必要な場合があります。
そこで、様々な資格の種類や取得のための情報をご紹介します。
Contents
レッカー車で必要な免許や資格とは
レッカー車を運転する時に必要な資格のうち、まず必要なものはやはり運転免許となるでしょう。そのため、まず初めに必要な運転免許についてご紹介します。
普通免許
レッカーの仕事は主に故障している車のところまで車で移動することになるため、普通運転免許は欠かすことができません。そのため、もしレッカー車の仕事に転職等を考えている時はあらかじめ取得しておくことをおすすめします。
中型免許や大型免許
普通免許では乗れない車が多くあります。レッカー車は小型、中型、大型と様々な種類に分類することができ、それぞれレッカーできる大きさも限られてきます。
- 小型タイプ・・・軽自動車や普通自動車
- 中型タイプ・・・2tトラックから大型車
- 大型タイプ・・・大型トラックや大型バス
そのほかに、荷台に車を乗せたまま乗せられるフルフラット型積載車とも呼ばれるタイプも存在します。
レッカー車のサイズはレッカー会社によって違うため、勤務する場所によって中型免許や大型免許が必要になることがあるため、事前に調べて取得しておくようにしましょう。
牽引免許が必要
普通自動車や中型自動車、大型自動車、大型特殊自動車といった車で他の車を運転する時は、牽引する車の種類に応じた免許以外に牽引免許が必要となります。
ただし、
- 車の総重量(人を乗せた状態での全体的な重さ)が750キログラム以下の車を牽引する時
- 故障して止まった車をロープやクレーンなどで牽引する時
などは牽引免許は必要ありません。
レッカー車以外のロードサービスに必要な免許や資格とは
レッカー車の運転以外に業務で必要な免許や資格をご紹介します。
大型特殊免許
大型のレッカーを運転するのであれば確実に必要な免許が大型特殊免許でしょう。
大型特殊自動車とは、具体的には
- クレーン車
- ブルドーザー
- ショベルカー
などの特殊な用途で使用する自動車のことで、その中でも大型のサイズのものとなります。
そのため、大型のレッカー車はクレーンが付いているものがほとんどであるため、確実に必要となります。大型特殊自動車免許は「第一種」と「第二種」がありますが、レッカー車であれば旅客目的では無いため、「第一種」免許で十分でしょう。
玉掛技能者
玉掛技能者とは、1t以上のクレーン、デリックや移動式クレーンなどにものを掛け外しする作業者のことで、その作業は専門の知識がないと、積み荷の重さが増した時に危険度が増します。
そのため、クレーンを使ってレッカー作業をするのなら持っておきたい資格の一つでしょう。この資格は講習と技能講習を受けた後に修了試験を受けることでとることができ、その難易度は合格率95%以上であるため、大変取得しやすい資格ともいえます。
小型移動式クレーン運転技能講習
小型移動式クレーン運転技能講習とは、1t以上5t未満のものを動力を用いて吊り上げ、これを水平に運搬することを目的とする機械装置のことをいいます。
もし、動かなくなった車をレッカー車で持ち上げる際に必要な資格となるため、レッカー車で仕事をするのであればぜひとも取得しておきたい資格でしょう。
この資格は3日間の講習を受けることで取得することができます。受講内容は学科と実技の2種類を受講することになり、最後に簡単な修了検定を受けることで取得することができます。
移動式クレーン運転士免許
移動式クレーン運転士免許は、「つり上げ荷重5t以上(無制限)の移動式クレーンを運転できる資格」になります。
おもに移動式クレーンの定義とは、荷物を吊り上げ水平に運搬する装置を持っており、原動力を内蔵して不特定の場所に移動が可能なクレーンのことです。
この講習の受講年齢は満18歳以上であれば誰でも受講することができます。
主な講習内容は、
- クレーン、移動式クレーン、デリックに関する知識
- 玉掛けに関する力学
- 法令と言った学科講習
- クレーンの玉掛けや運転のための合図
といった技能教習となります。受講先は日本クレーン協会各支部や労働基準協会、各教習所となります。
巻上げ機運転特別教育
電気ホイストやエアー式ホイストといった動力駆動の巻上げ機に運転に必要な資格で、特にレッカー車の場合、ウインチを運転する時に必要と言えるでしょう。
ウインチとは、動力装置を使ってドラムを回転させワイヤなどを巻き取る機械のことで、免許や資格が必要ではありませんが、特別教育を修了する必要があります。
満18歳以上であれば誰でも受講することができ、
学科教育
- 巻き上げ機に関する知識
- 巻上げ機の運転に必要な知識
実技教育
- 巻上げ機の運転
- 荷掛けや合図
などになります。
この講習は企業やメーカーといった各事業所のほか、都道府県労働局長登録教習機関で受講することができます。
必要な資格や免許が欲しいときは
上記でご紹介した資格が欲しい時はどこで受講すればいいのかや、受講料は生きら掛かるのかという疑問もあるため、ご紹介します。
受講先や受講料
レッカー車の仕事で必要な資格を取ろうと考えると以下のように分けることができるでしょう。
- 自動車の運転関係・・・指定の運転教習所で受講する
- 専門的な免許や資格・・・管轄する協会や指定の教習機関
また、費用の方は、運転免許関連であれば教習所に通うため、10~20万円はかかる可能性があるものの(所持している免許の種類によって大きく変わる)、技能講習などの資格関係であれば3~5万円ほどであるところがほとんどでしょう。
合格率や難易度
運転免許であれば指定の教習所を卒業すれば取得することができるため、ほとんどの確率で合格することができます。
また、資格関係であっても講習をしっかりと受講していれば事前知識なしの状態からでも90%以上の合格率となっているようです。そのため、試験内容も講習で言われたところからの出題が多い傾向です。
この試験はあくまでも知識の確認という目的で行っているため、決して受講者をふるいにかける試験ではありませんのでご安心ください。
免許所得の必要性
免許や資格がないまま機械を使用することは安全上大変危険な行為となります。なぜなら免許や資格というのは安全に取り扱うための知識、技術を持っている人であることの証明となるからです。
また、無資格や無免許で操縦していると操縦者だけではなく、その仕事をさせていた人に対しても罰せられることがあるため、自分だけでなく、様々な人に迷惑をかけることになるでしょう。
一方で資格がなければ仕事ができないとなるため、資格さえ持っていれば従事できる仕事の幅が増えるため、仕事に関連付いた資格は取得しておく方がいいでしょう。