ミッションオイルの交換時期はいつごろ?交換時期の目安から交換方法まで解説!
古くなったミッションオイルをそのまま使用してしまうと、ギアが損傷することがあり、非常に危険です。ミッションオイルの適切な交換方法から、何時頃交換すれば良いのかという目安まで徹底解説します!
Contents
そもそもミッションオイルとは?
まずはミッションオイルとは何か?どんな役割を持つのか?なぜ必要なのかについてをわかりやすく説明していきましょう。
MT車必須のオイル
ミッションオイルとはMT車に欠かすことができない必須のオイルの事を言います。トラックのほとんどはMT車です。ミッションの車というのはオートマチック車と違って複数のギアが組み合わさっています。
自動でギアチェンジする事ができないので、運転手自らがギアチェンジを行うのですが、ミッションオイルはこの時に非常に重要な役割を果たすオイルなのです。
もしもミッションオイルが無ければギアがスムーズに切り替わりません。簡単に言うとミッションオイルというのはギアチェンジをスムーズに行うための潤滑油というとイメージしやすいのではないでしょうか。
オイル交換の必要性は?
ミッションオイルがどのような働きをするのかはわかりました。次にミッションオイルを交換する必要があるのかどうかについて説明していきましょう。
普通エンジンオイルなどは交換しなくてはなりません。交換しないとオイルが劣化してしまい本来の働きができなくなります。これと同じようにミッションオイルも交換しなくてはなりません。
ミッションオイルはトランスミッション内のギアの潤滑油として使われています。長く使っているとオイルがサラサラになってしまいます。これを劣化といって本来の役割を十分果たせなくなってしまうのです。
もしも潤滑油が劣化してしまったら摩耗が激しくなってしまい、ギアが破損してしまって動かなくなってしまいます。だからミッションオイルも交換しなくてはならないのです。
ミッションオイルの交換時期は?
ミッションオイルは定期的に交換しなくてはならないという事は先に説明いたしましたが、それではミッションオイルはいつ交換すればいいのでしょうか?
車の使い方によって異なる
ミッションオイルの交換時期についてですが、いったいどのくらいになったら交換すれば良いのか悩んでしまいますよね。
トラックの場合は荷物を輸送する内容によって走行距離が違うものなので、一概にこのトラックもあのトラックも一緒というわけにはいきません。
例えば長距離を走っているトラックの場合は走行距離が非常に長いので、短期間でオイルの交換をしなくてはならないでしょう。
ですが短距離を走るルートトラックだからといって走行距離が少ないとは言えません。短距離を走るルートトラックの場合は、ギアチェンジの回数が長距離のトラックよりも多いかもしれません。
つまり車の使い方によっても交換時期が変わってくるのです。
ギアの入りが悪くなっていたら
ギアの調子がおかしいと思ったら交換した方が良いのですが、ギアチェンジをしようとしたけれどなかなかギアが変わらないという事があります。この場合ももしかしたらミッションオイルが劣化している可能性があります。
また、ギアチェンジをした時に
- 引っかかる
- ガリガリといった異音がある
場合やはりミッションオイルが劣化している可能性があるので、ギアが破損してしまう前に点検をお願いしたりオイルの交換をお願いすると良いでしょう。
通常オイルは粘性のものが多いですが、劣化しているとサラサラになってしまいオイルの役割が果たせません。もし破損してしまったら修理や交換に時間や費用がかかるので注意しましょう。
走行距離が2万キロを超えたとき
ミッションオイルの交換時期についてですが、一般的には走行距離が2万キロ~3万キロになったら交換した方が良いと言われています。2万キロ~3万キロ走行する間には何万回というギアチェンジを行っていますよね。
オイルにも耐久回数のようなものがあって、最初はねっとりとした状態ですが使っている内に水のようにサラサラになってしまうのです。いくらオイルが入っていてもこの状態で使い続けると潤滑油としての役割を果たせません。
結果的に
- ギアがうまくはいらなくなる
- 最終的にギアが破損してしまう
など注意が必要です。ただしあくまでも目安にしておくと良いでしょう。
ミッションオイルを交換する方法
定期的にミッションオイルを交換しなくてはならない事はわかりました。では次にミッションオイルを交換する方法や必要なものをご紹介していきましょう。
交換に必要なもの
ミッションオイルはエンジンオイル同様に自分で交換する事ができます。特にトラックの場合はわかりやすい場所に配置されているので、自分で交換してみても良いでしょう。
まずはミッションオイルの交換に必要なものをご紹介していきます。4トン以上のトラックの場合は必要ないかもしれませんが、小型トラックの場合はジャッキが必要になる事があります。
廃油を受け取るバケツなどを用意しておく必要があります。手を拭くためのタオルなどを準備しておくと良いでしょう。
車体を持ち上げ、古いオイルを抜く
大きなトラックの場合はジャッキアップしなくても良いかもしれませんが、小型トラックの場合はジャッキアップします。トランスミッションケースを見つけたらドレンプラグから古いオイルを抜きましょう。
この時バケツなど古いオイルを受ける容器を下に置いておきます。古いオイルはそのまま捨ててしまう事はできません。必ず環境に配慮して正しい廃棄方法で処分しなくてはなりません。
運送会社の場合は廃油などを詰めておけるドラム缶などを用意している事がありますが、もしも無いという場合は廃油をガソリンスタンドなどにお願いするなど対処をしましょう。
新しいオイルを入れてフィラーボルトをしめる
古いミッションオイルを抜き取ったらドレンプラグを締めます。新しいミッションオイルを入れるためにはトランスミッションケースのフィラープラグを開けます。そしてミッションオイルを入れます。
入れる量については注入口ギリギリになるくらいたっぷり入れてあげましょう。使用するミッションオイルが粘性が高いものだった場合には、スムーズに注入できないのでポンプなどを使って圧送します。
もしも圧入ポンプなどが無い場合には自分で交換せずに普段使っている修理工場などに依頼すると良いでしょう。廃油の処理もお願いできるので面倒がありません。
まとめ
今回は
- トラックのミッションオイルとは何か?
- ミッションオイルの必要性や放置したらどうなってしまうのか?
- 意外と簡単に交換ができる
という事をご紹介いたしました。もし交換するための道具がそろっていて自分でもできそうだと思ったら、2万キロ~3万キロごとに交換してみてはいかがでしょうか。