ルート配送は楽ってホント?どのような仕事内容かをご紹介
2020/10/30
配送の仕事に興味を持ち転職を考えている方は、よくルート配送という業務内容を目にしますよね。しかし、ルート配送についてなんとなくこんなものではないかというイメージは出来ても、実際の仕事内容を把握している方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、ルート配送は楽なのか、仕事内容はどのようなものなのかについてご紹介していきたいと思います。
Contents
ルート配送の仕事内容
ルート配送の仕事は決まった場所、決まった時間に配送をしていくというもので、コンビニやスーパー、自動販売機など様々な場所に配送していきます。勤務時間が不規則になりやすいトラックドライバーの仕事のなかでは、もっとも規則的な勤務だと言えます。
一般的には朝に会社や倉庫などで荷物を積んで、色々な配送先を回り、夕方くらいに会社に戻ってきて勤務が終了するという動きになります。
ルート配送は楽なのか
ルート配送は長距離ドライバーほど長い距離を運転しっぱなしということはありません。決められたエリア内を配送して回り、何を運ぶか、どこに運ぶかが前もって決まっているため、急激に忙しくなったりするということがないのです。
また、ドライバーとして第一難関となるのが「道を覚えること」ですが、ルート配送の場合1回道を覚えれば終わりなので、他の配送に比べ楽だと言えるでしょう。ルートを自分で選ぶ事はできないため、必ずしも知っている道を走れるわけではありません。道を覚えることが苦手な人は、毎日違うルートを走るとなると結構なストレスになりますよね。
道を早く覚えることができれば、荷物の積み方や荷主とのコミュニケーションなど、本質的な業務に集中することができます。
ただし、ルート配送は時間通りに運ばないといけないため、時間にシビアな仕事だと言えます。コンビニの弁当やおにぎり、スーパーの商品など到着する時間が遅れると販売に支障をきたすものもあります。逆に言うと、配送時間だけしっかりと守れているのであれば、比較的気持ちは楽な仕事と言えるかもしれません。
ルート配送の一日の流れは?
ここでルート配送ドライバーの具体的な一日の動きを紹介します。
- 6:00 出社して点呼を行う
- 6:15 トラックのチェックを行い、配送ルートを確認して積み荷場へ向かう
- 6:30 一日分の積み荷をトラックに積んでいく(その際おろす順番などをよく考えて積んでいく)
- 7:30 午前中に一回戦の配送を行う(件数は5件~10件が一般的)
- 〜配送 一回戦〜
- 12:00 休憩、昼食をとる(場合によってはトラックの中で食べることも)
- 13:00 二回戦の配送先を順に回っていく
- 〜配送 二回戦〜
- 16:30 配送を終え会社に戻り、トラックのチェック、報告書の作成、運転記録の記入などを行う
- 17:00 退社して帰宅する
上記のような流れがルート配送の一般的な流れです。もちろん深夜に配送する場合や早朝に配送する場合もあ利、そういった時間の配送のときには深夜手当や早朝手当がつくことがありますよ。
こんな人に向いているルート配送の仕事
人とのコミュニケーションを取りたい人
トラックドライバー、特に長距離ドライバーなどは一人の時間がとにかく長く、人見知りやあまり人とコミュニケーションを取りたくないという人も多くいます。
しかし、ルート配送は荷主と何回も会いコミュニケーションを取る必要があります。人とのコミュニケーションを取りたいというドライバーには向いていると言えます。
長距離の運転が苦手な人
ルート配送は決まったエリア内を配送して回るために数百キロにも及ぶような長距離の運転をすることはありません。長距離の運転は苦手だという人には向いていると言えます。
道を覚えるのが苦手な人
ルート配送は基本的に毎日同じ場所に配送に行きます。だいたいは曜日で決まっていますが、その配送先への行き方さえわかっていればあちこちの道や広い範囲の道を覚えるという必要はありません。
単純作業が好きな人
ルート配送は新しい地域、行ったことがない場所に行く、やったことがない仕事をするということがほとんどありません。
同じ場所に配送に行って、同じような仕事を行います。こういった単純作業が苦ではない人にとっては向いている仕事だと言えます。逆に単純作業が苦手という人にはつらいかもしれません。
プライベートな時間を大切にしたい人
ルート配送のドライバーはトラックドライバーとしては珍しいほど時間には規則的です。そのためプライベートな時間を優先させたいという人には非常に向いています。規則的な勤務体制を好む人がルート配送を選ぶのはそういった理由からなのです。
規則正しい生活を送りたい人
ルート配送のメリットの一つは、規則正しい生活が送れることです。長距離ドライバーや毎日ルートが変わる配送は、時間が不規則であることが多く、生活リズムが崩れてしまいがちです。ルート配送であれば時間が決まっているため、毎日決まった時間に起きて寝ることができますよ。
ルート配送が向いていない人の特徴
毎日違う場所に行きたい人
運転自体が好きなドライバーは多く、いろんな場所に行ってみたいからドライバーになったという人もいます。そんな人は、同じ道を毎日走るルート配送は物足りないと感じるでしょう。毎日違う場所に行って飽きずに仕事したいという人には、ルート配送はおすすめできません。
残業をしてもいいから稼ぎたい人
追加の業務がなく、残業も少ないことから、働きやすい仕事として人気のルート配送ですが、一方でたくさん働いて稼ぐということが難しい仕事でもあります。拘束時間が長くなったり不規則になったりしてもいいから、お給料重視で働きたいという人は、ルート配送以外の仕事がいいかもしれません。
ルート配送のメリット
出勤時間が一定
ルート配送はほとんどが曜日ごとに配送先が決まっており、毎日勤務の開始時間や終了時間が大きく変わるということがありません。規則的に出勤することができるため体への負担も少なくなります。
配達件数が決まっている
あらかじめ決められた配送先に順番にまわっていくために急に配送先が追加されるということはまずありません。もし急に言われてもそもそも配送分しか荷台に積んでいないので行くことはできません。そのため急に配送先が増えるということがないのです。
拘束時間が短い
トラックドライバーと言えば拘束時間が長い職業です。しかし、ルート配送は決められた配送先を順に回って、それが終了すると勤務も終了となります。そのため拘束時間はドライバーとしては短いでしょう。
ルート配送のデメリット
毎日同じことの繰り返し
ルート配送は曜日ごとに配送先が決まっており、運ぶ荷物もほとんど同じです。つまり同じ仕事をとにかく繰り返すことになるため単純作業が苦手な人にとっては大きなデメリットとなってしまいます。
繁忙期には物量が増加する
繁忙期だからといって配送先が急に増えるわけではありませんが、運ぶ量が増えることがあります。新商品が多く出される月曜日や季節によっては運ぶ量が増え、それによって残業が増えることもあるでしょう。
給与水準が低め
長距離ドライバーやタンクローリーなどのドライバーと比べるとルート配送は給与水準が低く設定されています。運送距離が短いことや特別な資格や免許が必要ないということなどが影響していると言われています。
楽なルート配送の求人の見つけ方
楽なルート配送の見つけ方ですが、まずは拘束時間、力仕事、給料など、自分の基準を決めることが大切です。拘束時間が短ければ給料は下がりますし、力仕事が増えればちゃんと給料も上がります。全てが100点満点の求人はないため、自分の基準の中で一番楽だと思うルート配送の求人を見つけるようにしましょう。また、時間に対しての給料が適正か、残業/休日手当はしっかり出るかという基本的なところも求人を探す時にチェックすることも大切です。
なかなか自分で基準を決めて探すことが難しいという方は、転職エージェントに相談し、自分の希望にあった会社を見つけてもらうこともおすすめですよ。求人サイトで絞り込み検索を繰り返すより、電話で無料相談した方が早いかもしれません。
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ルート配送の口コミ・評判
実際にルート配送をしているドライバーの口コミが気になりますよね。実際にルート配送をしていて不満とかないのでしょうか?
ここではルート配送ドライバーの口コミや、ルート配送の評判をピックアップしてご紹介します。
■Sさん男性(20代)月給31万円:
2t箱車で雑貨のルート配送を1年半やっています。6時に出勤し、まずは倉庫内のピッキングを行ってから配送にでます。ルート配送に加えピッキング作業も覚えないといけなかったため最初は大変でしたが、今はもう慣れて要領を掴んでいます。残業は多いですが、その分稼げるので満足しています。
■Iさん男性(50代)月給26万円:
建築資材を2t平車で運んでいます。覚える事はそこまで多くなく、夕方には帰れるため、楽な仕事だと思います。たまに20kg以上の重い荷物もありますが、大体は5kg前後のため体への負担もありません。給料はそこまで高くないですが、この仕事内容であればそんなもんかなと思っています。
■Kさん男性(40代)月給30万円:
4tトラックで深夜の食品配送をしています。無人配送であるためコミュニケーションが苦手な自分でも問題なくできています。渋滞もなく運転が快適で、拘束時間も9時間以内に収まるため十分睡眠も取れます。夜型の自分にはぴったりの仕事だと思います。
■Nさん女性(40代)月給24万円:
食品配送の仕事をしています。初めて4tトラックを運転したのですが、先輩がしっかり教えてくれたおかげで2ヶ月で独り立ちができました。8時半に始まって17時には帰れるため、家族との時間を作れることがありがたいです。荷積みのほとんどがフォークリフトなので、体への負担もそこまでありません。
■Hさん男性(20代)月給25万円:
冷凍食品のルート配送をしています。配送先で営業をすることもあり、人と話すことが好きな自分に取っては楽しい仕事です。また大手なので月給はそこそこですが福利厚生が整っており、将来的に昇給も見込めるため、早く出世できるように今の仕事を頑張りたいと思っています。
ルート配送の求人
ルート配送の求人例をいくつかご紹介します。ぜひ今後の求人探しの参考にしてください!
■ルート配送の求人例1:株式会社雅物流システム (大阪府茨木市)
・仕事内容:チルド食品の配送
・雇用形態:正社員
・勤務時間:ルート別シフト
(1)2:30~13:00
(2)4:00~16:00
(3)12:00~20:00
(4)19:00~5:00
・休日:シフト制/月4日~6日
・給与:月給25万~40万円
■ルート配送の求人例2:株式会社ハヤシ配送サービス(東京都墨田区)
・仕事内容:アパレル商品の配送
・雇用形態:正社員
・勤務時間:
(1)8:00~17:15(実働8時間、休憩1時間15分、残業あり)
(2)8:00~16:45(実働7時間30分、休憩1時間15分、残業あり)
・休日:完全週休2日制/シフト制
・給与:26万〜28万円〜
■ルート配送の求人例2:株式会社アースカーゴ(埼玉県比企郡)
・仕事内容:深夜の食品配送
・雇用形態:正社員
・勤務時間:夜勤シフト制
(1)20:00~08:00
(2)22:00~10:00
・休日:1ヶ月単位でのシフト制
※週休1日と週休2日の選択が可能
・給与:28万〜36万円〜
まとめ
ルート配送はドライバーの中でも勤務時間や配送ルートなどが厳密に決まっている仕事です。ルート配送が合っているかどうかは、資格や技術はもちろん、好き嫌いや性格も関係してくるでしょう。
同じような仕事を繰り返すことや、決まった配送先に決められた時間に配送するといった仕事が好きだと言う方は、ルート配送に向いているのではないでしょうか。