大型トラックのブレーキの踏み方のコツを教えます!

      2018/12/22

大型トラックのブレーキは、踏み方を間違えると大事故に発展する可能性もあるので注意が必要です。普通車の感覚に慣れている方は、大型トラックのブレーキの踏み方のコツを覚えるまでは苦労されるかもしれません。
そこで今回は、大型トラックのブレーキの踏み方のコツや、できるだけブレーキを使わずに運転するコツについて紹介しますのでぜひ参考にしてください。

大型トラックドライバー必見!ブレーキの踏み方のコツ

大型トラックのブレーキを普通車の感覚で踏むと、とても危険です。
普通車のブレーキペダルは上部から伸びているのに対して、一般的に大型トラックのブレーキペダルは床と接しています。

普通車でのブレーキ操作は、かかとを浮かせてペダルを踏むように教わりますが、大型トラックの場合はかかとを床につけ、そこを軸にして足の裏全体を使い、足首で調整するのです。

車体が重い上に10t以上もの荷物を積む大型トラックには、制動力の強いエアブレーキが採用されています。ですから荷台が軽ければ当然かかりやすくなります。普通車の感覚で踏んだらびっくりするレベルです。

その逆に最大積載量まで積んでいれば、空だったときが嘘のようにブレーキはかかりにくくなります。つまり大型トラックを運転するときは、荷台の状況によってブレーキの踏み方を変えなければならないのです。

ただしエアブレーキは、短時間にブレーキを頻繁に踏んだり緩めたりする「バタ踏み」をすることで、エアタンクの空気がなくなり、ブレーキは効かなくなります。実際にブレーキが効かなくなって事故を起こしてしまった事例はいくつもあります。

大型トラックを運転する際は、エアメーターのチェックも大切です。

大型トラックのブレーキの特徴とは

普通車のブレーキは、ペダルを踏んだ力をブレーキに伝えるためにブレーキフルードを使う「油圧式」のブレーキです。

一方エアブレーキは、文字通り「空気」を使って踏力を伝達するのです。なぜかといえば、フルード(油)よりも空気の方が、圧縮率が高いからです。その強く圧縮した空気の力で、強力な制動力が生まれるのです。

ただし油圧式ブレーキは常にブレーキフルードでブレーキ系統が満たされているのに対して、エアブレーキは制動に使った高圧の空気を再利用できないため、ペダルを緩めると排出してしまいます。

そのため頻繁にブレーキペダルを踏んだり緩めたりすると、新たな空気の圧縮が追いつかなくなり、エア切れを起こしてブレーキが効かなくなってしまうのです。

ブレーキをできるだけ使わずに大型トラックを運転するコツ

そもそも大型トラックは、その車体からして巨大なのですから、スピードの出し過ぎは厳禁、言語道断です。特に積載時は、ブレーキをベタ踏みしてもなかなか止まれません。

また、無駄なブレーキを防ぐためには車間距離も重要です。車間距離が充分にあれば余裕を持ってエンジンブレーキで減速できますし、積荷を崩す危険も減ります。

カーブや右左折時は、充分に減速して低速ギアに落としてから、クラッチを切らずに曲がります。クラッチを切ればブレーキを多用しなければなりません。エンストしてしまいそうなら半クラッチを利用しましょう。

大型トラックは一歩間違えれば走る凶器です。そのことを忘れずに、他のドライバーの模範となれるような運転を心がけましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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