大型トラックの内装をカスタム!おすすめパーツや改装のポイント・コツ
大型トラックは長時間乗ることになる場合が多いため、運転手にとってはもう1つの家とも言える存在です。
そんな大型トラックですから、心地よく過ごせる自分好みの内装に変えたいですよね。
そこで今回は、大型トラックの内装のカスタムにおすすめなパーツ、カスタマイズする際のコツや押さえておきたいポイントなどをまとめて紹介します。
Contents
人気メーカーを比較!大型トラックの内装の特徴
自分好みの内装を整えるにも、まずはそもそもベーシックな状態でどのような内装になっているのかを押さえておかねばなりません。
大型トラックにも数々の車種がありますので、それぞれの特徴について見ていきましょう。
いすゞ「ギガ」
トラックメーカーの中で最も代表的と言えるのがいすゞ自動車でしょう。
業界シェア率はトップを誇り、大型車においても「ギガ」という車種で人気を集めています。ギガの特徴は室内の広さと、運転席シートの快適さです。
ヘッドレストが大型であることに加えてショルダー部分が左右に張り出しているため、肩まわりがサポートされ、長い運転でも疲れにくいという長所を持っています。
日野「プロフィア」
CMでの「ヒノノニトン」というフレーズが有名な日野自動車。
もちろん2トン車だけでなく様々な規格のトラックを生産しており、大型車としては「プロフィア」という車種を送り出しています。プロフィア最大の特徴は、優れた室内移動性です。
フロアトンネル部がフラットな構造になっており、さらにハイルーフの内寸高が拡大されているため、フロアトンネル上でも立って移動することができます。
ボルボ「FH」
ボルボ・トラックはスウェーデンにルーツをもつ欧州トップクラスのトラックメーカーです。
ボルボが製造・販売している大型トラック「FH」は日本でも使われていて、高速道路を走っているときなどにしばしばその姿を見かけることができます。
ボルボの特徴はキャブの広さです。背の高いドライバーでも問題なく過ごすことができるスペースの広さは、いかにも海外メーカーらしい造りといったところでしょうか。
三菱ふそう「スーパーグレート」
商用車や産業用エンジンの大手メーカーとして知られる三菱ふそうトラック・バスも、もちろん大型車を製造・販売しています。
「スーパーグレート」と名付けられた三菱ふそうの大型トラックの特徴は、収納性抜群のフロアコンソールでしょう。
他の多くの車種と同様スーパーグレートもモデルチェンジを経験していますが、このフロアコンソールは初期から現在に至るまで現役。ドライバーからの支持の高さが窺えます。
自分好みに内装をカスタムするならどのパーツ?
ベースとなる車種の特徴がわかったところで、今度は具体的にどこをカスタマイズできるのか見ていきましょう。
ハンドルカバーやハンドルスピンナー
まず改装のポイントとして考えられるのは、ハンドル周りです。
ハンドルカバーをつけることで自分好みの色や模様にできるだけでなく、ハンドル操作時に滑りにくくなったり、カバーの厚みのぶんハンドルが太くなって握りやすくなったりといった効果も期待できます。
また、ハンドルスピンナーを取り付けるのも効果的です。こちらも色や模様を選べるほか、ハンドルの操作性が向上するという効果があります。
シフトノブ
シフトノブとは、トランスミッションのシフトレバー先端の握り手部分のこと。
このパーツも交換することができます。好みのデザインのシフトノブを取り付けたり、形状や材質を選ぶことで操作性をアップさせたりといったことが可能です。
シフトノブの取り外しは決して難しい作業ではありませんが、もし自信がないようならディーラーやカー用品店のスタッフに相談するとよいでしょう。
シートカバーや内張り
シートカバーや内張りを交換すると、車内の雰囲気をがらりと変えることができます。
特にシートカバーは運転中の快適さに直接関わってくる部分なので、カスタムする意味は大きいでしょう。
撥水・防水加工がされているものや、パンチング加工によって通気性が確保されているもの、耐久性のある素材を使っているものなど、選ぶ基準は様々です。
カーテン
大型トラックのドライバーなら車内で仮眠をとることはもちろん、寝泊まりすることもしばしばありますよね。そこで役に立つのがカーテンです。
車内の窓にカーテンを取り付けることで光が差し込んでくるのを防ぐことができ、さらに外から覗き見られることを防止することもできるため、安心して眠ることが可能になります。
ダッシュボードやダッシュマット
ダッシュボードとは、フロイントウインドのシールド下、運転席と助手席の正面にある内装全般を表す言葉です。
定義からすると計器類なども含まれるのですが(これはこれで「インストルメント・パネル」という用語があります)、
通常の会話の中で「ダッシュボード」が使われた場合、それは前席正面の水平な部分だけを指している可能性が高いと考えられます。
このダッシュボードも、マットを張り替えたりトレイを設置したりと、カスタマイズの余地があります。
フルフラット
最近のトラックには、助手席のシートを倒すことでスペースを拡大できる構造をもっている車が多くなってきています。
これはたしかに便利なのですが、そのままではマット等もなく、広げたスペースを活かしきれないようなことになりがちです。
そこで、フラットキットによるカスタマイズを行うわけです。
フラットキットを使うことで、ベッドスペースから助手席までの空間をフルフラットに改造することができます。
内装を豪華にするためのコツ
せっかく内装をカスタマイズするのですから、どうせなら格調高いイメージにしたいと思いませんか?トラック内を豪華に彩るためのコツを紹介致します。
豪華な生地を選ぶ
ダッシュマットやシートカバーなどの生地を豪華なものに変えてやると、見た目が華やかになって絢爛なイメージが出ます。
代表例は金華山です。金華山とは「金華山織り」という装飾生地で、全面を様々な花の模様が覆うようにデザインされています。
生地自体もしっかりとしていて手触りがよいため、人気があります。また、コスモス模様があしらわれた生地もおすすめの一つ。
金華山と比べれば主張はおとなしめですが、そのぶん落ち着いたイメージになります。このように、好みに合わせて柄や素材を選ぶとよいでしょう。
ボタン締めで高級感UP
ただ生地を貼り付けるのではなく、ボタン締めをしてやると高級感を演出できます。
ソファを思い浮かべていただければ分かりやすいのではないでしょうか。
高級なものにはボタン締めが施されていて、ボタン部分に凹みがつくことで見た目にメリハリが生まれていますよね。それと同じことをトラックの内張りで行うわけです。
生地の前面から背面まで貫通するように穴を開け、ボタンに結びつけた糸を通して引っ張り、固定するという手順でDIYが可能です。
快適さが上がるおすすめ改造場所
トラック内の快適さを向上させたい場合、どのパーツを改造するのがよいのでしょうか。
自作か購入で設置する「コンソール(棚)」
いくらスペースが広くても、運行指示書や日報などがあちこちに散乱していては、心地よくは過ごせませんよね。
そんなときは、コンソールを取り付けることによって収納を強化することが有効になります。
おしゃれなコンソールや使いやすいコンソールを設置して、見た目を整えつつ機能性もアップさせるわけですね。
コンソールはカー用品店などで購入することもできますし、DIYに自信があるなら自作してもよいでしょう。
快適な眠りを得るための「ベッド」
睡眠を取ることもドライバーの重要な仕事の一つです。
ベッド空間を快適に整えることは運転や配送のパフォーマンスにも影響してきますから、自分好みにカスタマイズしておくことを強くおすすめします。
カーテンを取り付ければ外からの視線や光が差し込むのを防止できますし、ベッド自体も自作できます。
また、LEDライトを設置すれば休憩中に本を読むなどといったことも可能になります。和室が好きだという方は、畳を敷いてしまうのもいいかもしれません。
とにかく、自分が落ち着ける空間を作るようにしましょう。
大型トラックを内装するときのポイントと注意点
トラックの内装を変えるとき、見た目の面でも機能の面でも、念頭に置いておいたほうがいいというポイントがいくつかあります。
注意点についてまとめましたので、順番に見ていきましょう。
統一感を出す
色調や模様はできるだけ統一することをおすすめします。
というのも、たとえば内張りは赤地のコスモス柄、シートカバーは青系の金華山、ハンドルカバーは昇り竜……といった具合に各パーツばらばらに好きなものを選んでしまうと、
どうしてもごちゃごちゃとうるさい印象になってしまうのです。統一感を意識することがセンスを磨く第一歩である、と言ってしまってもいいでしょう。
シートの素材は機能面も考える
シートの素材は見た目だけではなく、撥水性や通気性といった機能面も考えて選びましょう。運転席は仕事場ですから、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼすカスタムはもってのほかです。
座りやすいかどうか、感触は悪くないか、暖かすぎたり温度を逃がしすぎたりはしないか、といったことが判断の基準になります。
使いやすさと過ごしやすさは忘れないこと
せっかく好みのデザインにカスタマイズしても、使いにくかったり過ごしにくかったりしては本末転倒。
取り付けたコンソールを結局使わなくなっていったり、ハンドルカバーが手に合わなかったりと、改造する前のほうがマシだったという事態になってしまうかもしれません。
ついおしゃれさを基準にしてしまいがちですが、快適に過ごせるかどうか、使いやすいかどうかは常に重視しましょう。
違法改造はしないこと
これはそもそもの大前提ですが、改造は法律の範囲内で行いましょう。
ヘッドレストを取り除いたり、シートを撤去したりといった違法改造をすると、自分自身はもちろん会社にまで迷惑がかかります。絶対にやめましょう。
大型トラックの内装に関するQ&A
改造に関して、多くの方が気になるであろうポイントをまとめました。
内装カスタマイズの費用はどれくらい?
まず疑問に思うのは、何と言っても改造のためにかかる費用ですよね。
トラックの内装をカスタマイズするにあたっては、もちろん何箇所に手を加えるかしだいで金額は大きく変わってくるのですが、目安としては1万円~15万円の範囲だと考えてください。
シートの張り替えなら4万円~15万円、ダッシュボードの張り替えが5万円~10万円、天井・ドア・床の張り替えで10万円~15万円というのが相場のようです。
内装費を安くする方法はあるの?
改装する箇所すべてに費用をかけようとすると、かなりの金額がかかってしまうことがわかっていただけたのではないかと思います。
したがって、費用を安く収めるには工夫が必要となります。
業者に任せきりにするのではなく、自分で取り付けられるものは自分で取り付けたり、DIYでパーツを自作してしまったりといったことが内装費を安くするコツです。
まとめ
トラックの内装をカスタマイズすることには楽しみがありますし、機能を向上させることも繋がるため、仕事にある程度慣れてきたらぜひチャレンジしてみてください。
その際には本記事の情報を参考にしつつ、法律の範囲内で自分好みのパーツを選んでいただければ幸いです。