フォークリフトの資格取得/運転は難しい?難易度と乗りこなしのコツを解説!
2019/02/15
フォークリフトの運転は難しいといわれていますが、本当に難しいのでしょうか?資格取得の難易度や運転の難易度を調査しました。
Contents
フォークリフトってどんな乗り物?
工場や運送会社では必ず見かけるフォークリフトですが、フォークリフトとはフォーク(ツメ)とリフト(昇降)の機能が装備された乗り物になります。
前方のフォークを油圧で上下させることで、コンテナや大きな荷物を移動させたり、トラックなどに積み込みを行ったりと、まさに現場では必須の乗り物といえます。
運転するために必要な資格は?
フォークリフトを運転してみたい、という人もいると思われますが、実はフォークリフトは、運転したいからといってすぐに運転できるものではありません。
フォークリフトを運転するには「フォークリフト運転技能講習修了証」が必須となります。普通運転免許で運転できると勘違いされている人もいるようですが、ここは注意が必要です。
しかし、難しいと感じる必要はまったくありません。フォークリフトを運転するための資格取得は、最短で2日、長くても5日あれば取得できるぐらい実は簡単なのです。
実際に慣れるまでどれくらいかかる?
難しいと感じる必要はない、とはいっても、フォークリフトの運転に慣れるまでは、多少の時間はかかります。ここでは、実際にフォークリフトの運転をされている人の口コミを参考にしてみましょう。
- 実際の経験者の口コミ
「フォークリフトは後輪駆動式なので、普通車の感覚から抜ける必要があり、コツを掴むまで1週間ほどかかった」
このような意見は結構多く、後輪駆動式というフォークリフトの特性を難しいと考える人が多いようです。フォークリフトは、工場や荷物の多い場所を動くため、小回りを効かせるために後輪駆動式になっています。
また、フォークリフトは、内輪差が普通車やトラックよりもかなり大きく設定されているため、普通車やトラックの感覚でハンドルをきってしまうと、予想以上に車体のブレを起こしてしまいます。
思わぬ事故を避けるためにも、後輪駆動式という設定と内輪差に関しては、しっかりと頭に入れておくことが重要です。
資格をとるのはどれくらい大変?
フォークリフトの資格を取得するためには、講習を受けて、修了試験を受験する必要があります。
試験と聞くと「難しい」とイメージしてしまうかもしれませんが、合格者の話からすると、真面目に講習を受けて試験に臨めば、ほぼ間違いなく合格できる試験です。
講習の難易度はどれくらい?
フォークリフトの講習を受ける際、気になるのが「どのくらい難しいんだろう」ということだと思います。ここでは、実際にフォークリフト講習を受講した人の口コミを参考に、講習の難易度を考察していきます。
- 口コミ
「基本的に講習は4日間。初日に学科を受け、そのあとは実技講習。そこまで負担もなく、土日も選択できるので気楽。真面目に受けていれば間違いなく合格する」
フォークリフトの講習は、ゆったりとした感じで受講できるのがわかると思います。今は教習所にもよりますが、土日に受講ができる教習所もありますので、仕事をしながらでも無理なく、フォークリフトの資格を取得することが可能です。
実は最も取得しやすい国家資格!?
フォークリフトの資格に関してですが、真面目に講習を受けて試験に臨めば、実は簡単に取得できる資格です。試験のある国家資格で、ここまで簡単に取得できる資格というのはあまり聞いたことがありません。
フォークリフトの試験で不合格になっている人は、完全に学科を聞いていなかったか、よほど緊張して実技を完全に失敗をしてしまった人ではないか、と言われているほどです。
合格率からみる難易度は?
気になるフォークリフトの合格率ですが、残念ながら正式な数字は公表されていません。しかし、今まで試験を受けてきた人たちの話を統合すると、概ね98〜99%という、とても高い合格率がでているといえます。
また、フォークリフトの学科試験は、100点満点中60点以上で合格になります。出題される内容は学科講習で教えてくれますので、真面目に受講しておけば、ほぼ間違いなく合格できることでしょう。
実技試験の難易度はどれくらい?
学科で不合格になることがないとすると、合否の鍵を握るのは実技ですが、こちらも講習で受けた基本的な操作を落ち着いて行うことができれば、まず問題はありません。
実技試験は、100点からの減点方式で試験が行われます。基本的な操作のチェックがはいるのは当然ですが、安全確認などもポイントに反映されるため、油断は禁物です。
合格ラインは70点以上といわれていますので、よほどのミスを犯さない限り、合格は間違い無いと考えられます。
運転の難易度はどれくらい?
フォークリフトの運転の難易度についてですが、基本的に普通自動車免許を取得している人ならば、感覚の違いさえマスターすれば、運転に関してはさほど難しくはないはずです。
ただし、普通に運転する場合と、工場や荷物の多い現場で障害物を避けながら運転するのでは、難易度が大きく変わります。その点ではコツを掴んだあとでも、油断は禁物です。
「乗りこなす」ためには相当な時間がかかる
フォークリフトは資格を取るのは簡単だが、その後が大変、というのはよく聞く話であり、フォークリフトを乗りこなすには、とにかくコツを掴むこと、という意見が多くきかれます。
しかし、コツを掴む期間というのはその人しだいという部分もありますので、乗りこなすことができる期間というのは、判断が難しいところです。
あえて実作業も含めて、フォークリフトを乗りこなすことができているというふうに体で感じられるのは、経験者の意見を統合すると、約6ヶ月というのが平均的な期間といえます。
うまく運転するコツは?
フォークリフトをうまく運転するコツですが、まずは何よりハンドルを切りすぎないこと。フォークリフトは先述したように、内輪差の設定が普通自動車よりもかなり大きく設定されています。
普通車感覚でハンドルをきってしまうと、転倒や急旋回の恐れがありますので、とにかく注意が必要です。まずは広い敷地内などで、ハンドルのキレ具合を確認しながら、感覚を養うことから始めてみましょう。
運転するときの注意点
フォークリフトを運転する時の注意点ですが、まずはスピードを出しすぎない。実は工場内でのフォークリフトが原因の人身事故は後がたちません。フォークリフトも普通自動車と同じような気持ちで、安全確認を行う必要があります。
そして何度もでますが、急ハンドルをきらないこと。フォークリフトを運転する時は、最小の動きで、ゆっくりと運転するということを心がけましょう。
まとめ
フォークリフトの資格はとても人気があり、かつ簡単に取得ができることから、乗りこなすのも簡単と思われがちです。しかし、実際は安全に乗りこなすには相当な経験と時間が必要になります。
フォークリフトの資格が取得できたからといって、安心することなく、乗りこなせるように日々の努力が必要です。