トラック運転手は睡眠時間XX時間を取るべき!睡眠不足は事故の原因?

      2018/11/17

トラック運転手は睡眠時間をほとんど取ることができない職種だ、という印象を持たれがちですが、実際のところどうなのでしょうか?

今回はトラック運転手が睡眠時間をどれくらい取ることができるのか、また睡眠不足によって引き起こされるリスクなどを、トラック運転手の1日のスケジュールを参考にご紹介したいと思います。

トラック運転手の1日のスケジュール

ここでは、トラック運転手の1日のスケジュールを例に出して、トラック運転手の平均睡眠時間について説明します。

まず、トラック運転手の方の労働時間は、1日13時間拘束が多いです。

状況によっては、16時間拘束の場合もあります。これは、厚生労働省が策定した「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」によるものです。

しかし、これも制限があります。15時間以上の拘束は法律上週に2日までとされており、1カ月の拘束時間は293時間までとされています。

そして、1年間のトータル拘束時間を3516時間以内に抑えなければいけません。

また運転手が連続で運転できるのは4時間まで、4時間以上走った場合は30分の休憩が義務づけられています。

ちなみに、拘束時間とは「運転時間+休憩時間等」と規定されていますが、この運転時間に対しても基準は設けられており、2日間の平均で9時間が限度とされています。

つまり、昨日12時間運転したとすれば今日は6時間しか走れないわけです。

2日間での拘束時間26時間(最大で30時間)のうち、トラックを走らせられるのは18時間だけであり、小休憩を除いた残りの時間は雑務や仮眠等に当てられます。

この他にも休日は1日以上設けられており、疲労を感じたら適度な睡眠をとることが、非常に大切です。

しかし、定義上だけでは少々わかり辛いかもしれませんので、様々な種類のトラック運転手の1日を例にご紹介します。

長距離トラック運転手の上り福岡スタートの場合

(福岡~名古屋~千葉の場合)

08:00積み込み開始
10:00積み込み終了
18:00名古屋到着
19:00名古屋荷卸し終了 即出発
25:00千葉到着 翌朝の荷卸しまで仮眠
06:00千葉荷卸し開始
07:00荷卸し終了 そのまま次に移動

(茨城~福岡の場合)

06:00積み込み開始
12:00積み込み終了 出発
25:00福岡到着 荷卸し開始

営業区間トラック運転手の場合

17:00 出勤
出勤後、自分の車両を確認して荷物の積み込みを行います。
21:00 出発
職場いくつかのトラックターミナルを回りながら、最終目的地に向かいます。
24:00 休憩
勤務時間の4時間以内に30分以上の休憩をとります。
28:00ごろ 到着
商品の荷おろしを行い、その後休憩・睡眠を取り17:00に出勤。商品を積み込み、所属支店に戻ります。

宅配便を扱うトラック運転手の場合

06:30 出勤
出勤し積み込みを開始
08:00 出発
配達を開始。
12:30 営業所へ戻る
休憩と昼食をとります。
13:30 集荷
午後は集荷業務を開始します。
16:00 積み替え作業
集荷した荷物を長距離輸送車へと積み替えます。
16:30 勤務修了
遅番で出勤している他のスタッフに引継ぎを行い終了です。

トラック運転手の方は、運ぶ荷物や距離によって休憩時間が異なりますが、定期配達の場合は8時間程度、長距離の運転手の方は、6~8時間程度が多いようです。

道路の状況に左右されやすいため、一概に同じ時間睡眠時間が一定とはいかないようです。

睡眠不足によって引き起こされるリスク

ここでは、睡眠時間と事故が発生する確率について説明します。また、睡眠不足による過去の事故例を紹介し、ドライバーにとっての睡眠時間の重要性を説明します。

睡眠時間と事故の関係

では、睡眠時間が短いと実際にどの程度事故を引き起こすことがあるのでしょうか。

アメリカでの調査では、睡眠時間が1時間他の人よりも短い場合、ドライバーが事故を起こす確率は2倍に跳ね上がると言う結果が出ています。
参考URL:https://www.cnn.co.jp/fringe/35093335.html

また日本でもトラック運転手を対象にした調査では、睡眠時間が5時間以下の運転手は、5時間以上の運転手に比べて「ヒヤリ・ハット」体験が2.3倍と非常に高い数値になるという結果がでました。
参考URL:http://healthpress.jp/2016/12/45434115_2.html

他の専門家の意見では、目隠し運転よりも危険な場合もあるとの指摘もあり、万が一の反応時間やブレーキも遅れ危険回避も行えない場合もあり、居眠り運転は各方面から危険なことが指摘されています。

ちなみに、推奨される睡眠時間8時間を下回った場合、5~6時間の場合は、事故リスクが1.9倍に上り、7~8時間以下の場合でも1.3倍の事故リスクがあります。

4時間未満なら10倍ですので、運転前には睡眠を8時間以上は確実に確保しておきたいところです。

睡眠不足による過去の事故例

睡眠不足では、通常時よりも余計に事故を起こしやすいという結果が出ましたが、実際にはどのよう事故が起っているのでしょうか。実例と共にご紹介いたします。

<事例1>
トラック運転手が終業後十分な睡眠をとらずにそのまま営業所へ戻ろうとした際に、赤信号のため交差点に停車中のトラックにノーブレーキで追突し、運転手1名が死亡しました。

運転手が十分な睡眠をとらず、居眠り運転を行っていたのが原因です。

<事例2>
トラックが高速道路を110キロで運転中、休息が不十分であったため眠気を催し、前方を80キロで走行していたトレーラーと追突しました。

トレーラーは横転し重傷者が出る大きな事故になりました。眠気を感じたまま運転を続けたことが原因です。

このように十分な休息や睡眠をとっていない場合には、事故を起こしやすくまた一度事故が起きた場合には、取り返しがつかないレベルの大事故になることも多いです。

そのためトラック運転手の方は可能な限り睡眠をとり、眠気を感じた場合にはすぐに休憩をとることが重要です。

では、どのような会社が十分な睡眠をとれて安全に働けるのか。またその会社を見極めるのはどうすればいいのか、実際の求人を参考にご紹介します。

あなたに合った運送会社を選ぶには

ここでは、睡眠時間がしっかりとれる待遇の良い運送会社もあることを説明します。また、そのような会社を見つける方法として求人サイトの利用を薦めます。

待遇の良い運送会社の例

<例1>
「自分の乗るトラックが選択できる」「専属かフリーか選択できる」などの求人は、自分の持っている免許の種類や自分の望むキャリアに合わせて、選択できるので重要になります。

このような求人は、稼ぎたい人はフリーを定時に帰りたい人は専属など多様な働き方を重視しているため、無理な運行スケジュールを組むこともなく、結果労働環境も良くなるため、良い求人と言えると思います。

<例2>
「完全週休2日制」「グループ企業」などの記載のある求人は、運行ルートが非常に安定しているため、運転期間が長いほど運転にかかる時間が短くなってきます。

また、大手企業のグループ企業のため安定した休みが取れる良い求人と言えると思います。

転職サイトの利用の薦め

このように慢性的な人手不足に陥っている運送業界では、一歩間違えば取り返しのつかない事故が起こるため、大手を中心に労働環境の改善が急いで進められています。

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