10tトラックの値段は地方の一戸建て?新車と中古車を購入・リースで徹底比較
2019/03/06
近い将来、独立を検討しているので10tトラックを手に入れたいと考えている方も多いですよね。でも、10tトラックの値段は新車と中古車の場合では全く違います。10tトラックを現金一括またはローンを組んで購入するのか、リース契約をするのかによっても維持費が違うことも忘れてはいけません。
そこで今回は、10tトラックの値段を新車と中古車場合で比較し、購入した場合とリース契約をした場合の維持費も視野に入れて比較した結果を紹介しますのでぜひ参考にしてください!
Contents
10tトラックの値段とは?新車の価格相場比較
それでは、各メーカーの人気車種の価格を見ていきましょう。
いすゞ ギガ
型式:QPG-CYJ77B
エンジン型式:6UZ1-TCS
トランスミッション:12速 AMT
メーカー希望小売価格:21,682,000円
いすゞ:http://www.isuzu.co.jp/press/2015/10_28giga.html
日野 プロフィア
型式:QPG-FR1EXEG
エンジン型式:E13C<ET-107>279kW(380PS)
トランスミッション:Pro Shift 12
メーカー希望小売価格:16,697,000円
日野:http://www.hino.co.jp/news_release/14-003.html
三菱ふそう スーパーグレート
型式:2PG-FU74HZ
エンジン型式:6R20(T2)
トランスミッション:ShiftPilot G211-12 直結12段
メーカー希望小売価格:21,052,440円
三菱ふそう:https://news.mynavi.jp/article/20170516-a271/
UDトラックス クオン
型式:QPG-CD5ZA
エンジン型式:GH11
トランスミッション:ESCOT-V(AT612D)
メーカー希望小売価格:17,845,000円
UDトラックス:https://news.mynavi.jp/article/20170412-a274/
よく言われるのは「大型トラックの新車は地方なら一戸建てが建つほどの値段」ということです。メーカー小売価格を見ると確かにうなづける価格となっています。
そのために大型トラックを導入する企業でもすべて新車で揃えるということばかりではありません。
用途によっては中古車にしたり、購入せずにリース契約をするということを使い分けることで費用を捻出しているのです。
中古10tトラックの値段とは?中古車の価格相場比較
10tトラックの中古車は新車とはまったく値段が違ってきます。また中古車の中でも年式や走行距離などによっても大きく値段に差が出てきます。ここではいくつか例を挙げていきます。
日野 レンジャー(走行距離27万km 最大積載量7,600kg)
取引価格5,300,000円
日野 プロフィア ハイルーフ付き(走行距離70万km 最大積載量10,900kg 平成16年式)
取引価格:1,490,000円
いすゞ ギガ MT7ギア(走行距離46万km 平成24年式)
取引価格:2,519,000円
日野 プロフィア(走行距離53万km 最大積載量10,900kg 平成18年式)
取引価格:2,776,000円
三菱ふそう スーパーグレート(走行距離不明 最大積載量9,500kg)
取引価格:2,190,000円
などがあります。
新車で買うのとは段違いに安く購入できる中古車ですが、いくつかデメリットもあります。
- 部品が消耗している場合が多い。大型トラックの部品は高額なものが多いために修理や交換費用が高くつく可能性がある。
- 常に欲しい大型トラックが市場に出回っているとは限らない。そのときに欲しい車が売られているかどうかはまさにタイミング次第となる。
こういったデメリットと費用のバランスを考えて購入するのがもっとも効率的と言えるでしょう。
10tトラックをローンで購入した場合とリースの場合を比較
10tトラックを購入する場合はどうしても高額になるためにローンを組んで支払うということがあります。ただしローンを組んだ場合は利息などを考えると余計な出費になることも考えられます。
そこでトラックを購入しないで「リースする」という選択肢もあります。トラックやリース会社によっても変わってきますが、だいたいは「1日のレンタルで4万円前後」
「1ヶ月のレンタルで45万~50万円前後」となっています。
これには「車検費用」「自動車税」「保険費用」「故障時の修理代」なども含まれますのでうまく使えばかなり安く費用を抑えることができます。
また、ドライバーとトラックをセットでリースするという契約もあります。この場合はだいたい「3時間で25,000~35,000円前後」となっています。ピンポイントで運送したいものがあるときなどは非常に便利です。
リース契約をしていて契約満了後にそのトラックを買い取るということができる場合もあります。
10トントラックに必要な免許とは
車両総重量が20t~25t、最大積載量が10t前後という10tトラックを運転するには「大型免許」が必要となります。
これは自動車免許をまったく持っていない人はいきなり取得することができない免許でもあります。
また、トラックの種類によっては「大型特殊免許」「けん引免許」のような免許が必要になる場合があります。
大型免許を取得するにはまず普通自動車免許が必要となります。普通自動車免許を取得して免許停止期間などを除いて2年が経つと中型自動車免許の受験が可能となります。
また、普通自動車免許を取得してから3年が経つと大型自動車免許の受験が可能となるのです。
だいたい取得するのには中型免許で15~20万円ほど、大型免許で35~40万円ほどの費用がかかります。自動車教習所に通ったり、教習合宿に行ったりする方法があります。
10トントラックを所持しない場合の転職は?
トラック運転手の仕事は大きく分けると2通りあります。大型トラックを所有している場合とそうでない場合です。自己所有している場合は「委託」「請負」「専属契約」「歩合制」のような仕事契約をすることになります。
仕事を行っただけ収入になりますが、「メンテナンス」「保険・車検」「燃料費その他の維持費」など出費も非常に大きいものとなります。
トラックを自己所有していない場合は運送会社などに雇用されるという形になります。こちらも「時給」「日給」「月給」などの方式はありますが、基本的には働いて給料をもらうという形式です。
トラックのサイズや都市部か地方か、会社の規模などによって給料は左右されますが、トラックの維持費などを払わなければならないということはありません。
もっとも収入が大きくなるのは大型トラックで、中型、小型と続いていきます。日にちをまたいで仕事をする長距離ドライバーなどの年収がもっとも高く、逆に小型でのルート配送などは年収が低くなっています。
だいたい平均するとトラック運転手に転職した場合、350~500万円前後の年収と言われています。もちろんこれはトラックを会社から支給されている状態でのことです。トラックを自己所有して独立すれば、この数倍の年収を得ることも可能です。
ただし、トラックを所有して独立する際には「高い運転技術」「様々な得意先からの信用」「経営能力」など様々なものが要求されます。大きな収入を得るにはそれだけのリスクもあるということを覚えておきましょう。
10tトラックの値段比較まとめ
10tトラックは非常に高額なものですので、「新車を買う」「中古車を買う」「リースする」などをうまく使い分けることが重要になってきます。
使用頻度や繁忙期か閑散期か、これからの事業計画などを考えて選んでいくと無駄な出費を抑えることができるでしょう。