高圧ガス移動監視者の資格取得方法まとめ。合格率や申し込み方法を紹介

   

道路を車で走っていると「高圧ガス」と表記されたタンクローリーを見かけることがありますよね。あのタンクローリーを運転するには、大型免許以外にも必要な資格があるのでしょうか。
そこで今回は、高圧ガス移動監視者についてお話ししたいと思います。

高圧ガス移動監視者とは?

高圧ガス移動監視者とは、高圧ガス保安法に基づいて、高圧ガスを安全に輸送するための監視・管理をする資格を持った人のことです。

つまり、高圧ガスを運ぶガスタンクローリーのドライバーには必須の資格です。
もちろん有資格者が同乗することでも法的に問題はありませんが、人件費を考えるとあまり現実的ではありません。

移動の方法がタンクローリーではなく容器のバラ積みだったとしても、高圧ガス移動監視者が同乗していなければなりません。

高圧ガス移動監視者は国家資格が必要

高圧ガスの輸送における移動監視者になれるのは、次のどちらかの要件を満たしている人です。

・高圧ガス保安協会が実施する高圧ガス移動監視者講習を受け、検定に合格して高圧ガス移動監視者講習修了証を所持している者
・高圧ガス製造保安責任者免状の一区分である甲種化学責任者、乙種化学責任者、丙種化学責任者、甲種または乙種機械責任者のいずれかを取得している者

どちらも国家資格ですので、取得していれば就職や転職にも有利になります。

高圧ガス移動監視者の資格取得条件

高圧ガス保安協会の講習を受けること

高圧ガス移動監視者講習修了証を手にするためには、まずは高圧ガス保安協会が行っている高圧ガスの移動についての講習を受講する必要があります。
講習には2種類あり、液化石油ガスのみに特化した液化石油ガス区分と、可燃性ガスおよび酸素・毒性ガス・特殊高圧ガス・液化石油ガスを含んだ総合区分があります。

かつてはガスの種別により講習の区分がありましたが、2008年度からは液化石油ガスのみが別の区分、その他のガスは総合区分となりました。

受講後に筆記試験を受けて合格すること

講習を受講したあとは、検定の筆記試験が行われます。
この試験は全国一斉で行われるもので、これに合格することで初めて高圧ガス移動監視者講習を修了したことになります。

試験に合格すると高圧ガス保安協会より高圧ガス移動監視者講習修了証が付与されて、高圧ガス移動監視者として就業することができるようになります。

高圧ガスを輸送する業務に従事する際は、必ずこの高圧ガス移動監視者講習修了証を携帯する必要があります。

高圧ガス移動監視者の試験は難しいの?

全体の平均合格率は8割強

高圧ガス移動監視者の検定試験合格率は、平均85%です。
これは国家試験の中では高めの合格率です。

検定試験を受ける前に講習を受講しているわけですから、この講習を真剣に受けていれば、合格は難しいことではありません。

とはいえ、いくら合格率が高いからといっても、15%前後の人は不合格になっている計算です。
合格率が高いからと気を抜かず、講習を終えたら復習して、内容をしっかりと把握することが大切です。

20の問題を解き6割正解すればよい

試験の制限時間は90分です。
出題は全20問となっており、正答60%以上が合格ラインです。
つまり、20問中12問正解していれば合格となります。

ですが、大切なのは試験に合格することだけではありません。
検定試験合格後は高圧ガス移動監視者として、実際に高圧ガスを安全に移動させるという大切な業務を行うことになるのです。

合格基準を満たすことだけではなく、全問正解することを目標にして挑む気持ちを持って試験に臨みましょう。

高圧ガス移動監視者の講習・試験について

講習は2日間、試験は別日程で行われる

高圧ガス移動監視者講習は、2日間にわたって行われます。
その内訳は、関係法令について3時間、移動に必要な学識と保安管理技術について11時間の計14時間です。
これは総合区分、液化石油ガス区分どちらも同じです。

講習が開催される期間は地域によって違いがあるので、高圧ガス保安協会が発表している日程を確認する必要があります。

検定試験は前述のとおり全国一斉で行われるので、それまでの間を復習に充てることができますが、日程によっては講習の翌日が検定ということもありますので、申し込みをする前にしっかりと確認しておきましょう。

受講検定料は?

高圧ガス移動監視者の受講検定料は、総合区分で11,400円、液化石油ガス区分で10,600円です。

ただし、この費用にテキスト代は含まれていません。
テキストは当日販売していますが、事前に入手することも可能です。
申し込み時に確認してみましょう。

以下に平成30年度のテキスト代金を記載しておきますので、費用の目安としてください。
年度が代わり改訂されることもありますので、申し込み時に使用テキストについても確認しておくと安心です。

 高圧ガス移動監視者講習テキスト(第3次改訂版)2,160円
 高圧ガス移動監視者検定問題集(平成30年度版)1,850円
 高圧ガス保安法令(抄)(第6次改訂版)700円

1年に4回行われている

高圧ガス移動監視者講習は、基本的には年に4回、全国15箇所程度での開催となっています。
といっても検定日程が年に4回であるだけで、講習は地域によってそれよりも少ないこともあります。

最寄の地域で開催していない場合は、近県での講習を受講することも可能です。
ただし宿泊費や交通費など、金銭的負担は大きくなります。

講習を開催している都道府県を確認して、場合によっては宿泊を伴うこともあるということを念頭に置いて、予算を確保しておきましょう。

詳しい日程は高圧ガス保安協会のサイトに記載されていますので、そちらで確認してください。

https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/course_b/course_trs_safetychf.html

申し込み方法は?

申し込み先は各地域の講習実施団体になります。
テキストの購入も含め、直接問い合わせてください。

総合区分の講習はKHK本支部または一般高圧ガス団体、液化石油ガス区分は液化石油ガス教育事務所の開催となります。

高圧ガス移動監視者講習の日程表から最寄りの開催地を確認して、その地名に「高圧ガス移動監視者講習」というワードをプラスしたキーワードで検索するか、以下のURLにある一覧に記載された連絡先に問い合わせてください。

KHK本支部/一般高圧ガス関係団体
https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/otoiawase/inq_01.html

液化石油ガス教育事務所
https://www.khk.or.jp/qualification/examination_course/otoiawase/inq_02.html

高圧ガス移動監視者の気になるQ&A(全体で750文字程度・各250文字程度)

高圧ガス移動監視者が必要なのはどういう時?

 「容積300m3以上の可燃性ガス・酸素」「容積100m3以上の毒性ガス」に該当する圧縮ガスを移動させる人
 「質量3000kg以上の可燃性ガス・酸素」「質量1000kg以上の毒性ガス」に該当する液化ガスを移動させる人
 特殊高圧ガス(アルシン、ジシラン、ジボラン、セレン化水素、ホスフィン、モノゲルマン、モノシラン)を数量にかかわらず移動させる人
※液化石油ガス区分では、質量3000kg以上の液化石油ガスを車両で運搬する人

これらのガスを移動させる際に、高圧ガス移動監視者が必要となります。

試験に落ちたら講習から受け直すの?

高圧ガス移動監視者講習は、検定試験に合格することで初めて修了証を受け取ることができます。

費用が「受講検定料」となっていることかもわかるように、受講と検定がセットになっているものなので、落ちたらまた最初からやり直しです。

そうならないようにするためにも、受講を決めた時点で一発合格できるようにしっかりと勉強してください。

検定試験のために勉強した内容は、実際に高圧ガスを移動させる業務に就くときに必要不可欠な知識です。
無駄なものはひとつもないので、将来的なことも視野に入れて知識を身につけておくことが大切です。

高圧ガス移動監視者の資格があれば求人に有利?

高圧ガス移動監視者講習修了者証は国家資格です。
該当する高圧ガスを運搬する際には必ず高圧ガス移動監視者が同乗しなければならないので、ガスを運搬する運転手となる際に大きな武器となります。

運送会社にはいろいろな積荷を運ぶ会社がありますが、高圧ガスを運搬できるドライバーは国家資格が必要なため限られています。

ガスタンクローリーのドライバーなどへの転職を視野に入れる場合は、持っていて損はないどころか非常に有利となります。
けん引または大型免許と併せて、運送会社にとって非常に大きなメリットとなることは間違いありません。

まとめ

国家資格である高圧ガス移動監視者修了者証を所持しているドライバーは、高圧ガスを扱っている運送会社にはとても重要な人材です。

また、将来的にも高圧ガスの需要がなくなることはありませんので、是非取得しておきたい資格のひとつです。

ただし、どんな資格でも「有しているだけ」では意味がありません。
その資格を有していると胸を張って言えるだけの知識を身につけて、会社にとって必要不可欠な人材とな

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