トラクター運転手の人手不足は本当?ドライバー未経験でも転職できるのか
2019/01/11
一般的にトレーラーというと、大きなコンテナを引っ張って走る貨物自動車のことを指します。一度に大量の荷物や大きな荷物を運搬できるところが最大のメリットになります。このようなトレーラーでは、運転技術の難易度もトップクラスになります。
ニュースなどでも分かるように、運送会社のトレーラー運転手不足が深刻化しています。その状況を打破すべく、トレーラー運転手を希望しているやる気のある若者を、積極的に採用し、ドライバーの教育・育成に力を入れる大手企業が増えているのも事実。
そこで、トレーラー運転手に転職を考える人が知っておくべき必要な知識などを、詳しく解説していきます。
Contents
トレーラー運転手の人手不足が何故おきているのか?
トレーラー運転手の人手不足については、実際には働く人が減っていることよりも、働いている運転手の人数に対して仕事量が増えていることが要因です。
しかし、ほかにも、現在働いているトレーラー運転手の高齢化や、メディアでの’人手不足’’過酷な労働環境’などという報道による影響も影響を与えています。
運送業で転職を考えている人や、就職をしたいという人も減っているのです。今後は、需要と供給のバランスによる人手不足ではなく、運転手の数も減ることによる人手不足が起こり得ると予想できます。
トレーラーの運転手不足の今がねらいやすい理由とは?
トレーラーの運転手は、大型トラックの運転手と比較をすると、運転手の数自体が多いわけではありません。しかし、トレーラーを含めて、運送業界全体が運転手不足に陥っていることもあり、転職へのハードルが以前よりも低くなっているといえます。
そのため、トレーラーの運転手不足の今が、転職のねらい目であるといえるでしょう。
トレーラーの運転手不足でドライバーの確保に悪戦苦闘?
トレーラーやトラック業界の運転手不足が慢性化し、深刻な状況が続く中、運送会社は危機感を持って悪戦苦闘しています。
数少ない働き盛りのトレーラー運転手を確保するために、労働時間を見直したり、体力に自信がない人や高齢者でも働けるように負担を軽減したりと、工夫しているのです。
また、年間休日や給料も見直す会社が多く、トレーラー運転手の働く環境を良くすることで、トレーラー運転手の仕事が魅力的であるというイメージを広げようと努力しています。
トレーラーの運転手不足の今は未経験でも採用される?
運送会社からすれば、トレーラー運転手の経験がある人を採用したほうが即戦力になるため、メリットが大きいです。しかし、仕事量に対してドライバー経験者が不足しているため、トレーラー運転手不足が深刻になっています。
運送業界自体が意識改革をはかり、未経験者を育て上げるなどの、方向転換を考えざるを得ない状況です。また、免許区分が増加したことで、大型自動車免許を取得する運転手の数まで減ってしまいました。
その中で、トレーラー運転手になるための「けん引免許」を取得している運転手の数も非常に減っています。未経験者でもトレーラー運転手になれるかどうかは、トレーラー運転手が不足していることが予想できる「トレーラーを扱うことがメインの運送会社」であるかという点がポイントです。
運転手が不足していれば、未経験者でも採用せざるを得ないでしょう。
トレーラーの運転手は体力とやる気が高収入のカギ?
肉体労働やトレーラーの運転手に限らず、長距離のトラックやトレーラーの運転手には、体力とやる気が必要です。さらに、トレーラーの運転手は、高度な運転技術を要する仕事です。
特殊な資格も必要なことから、他のドライバーと比較すると給与水準が高くなります。同じ運送会社で働き続けることで、昇給やボーナスなどももらえるため、やる気も必須です。
トレーラーの運転手不足の気になる仕事内容
トレーラーの運転手は、運転技術の習得や長距離の運転をしなければならないなど、大変な面もあります。
しかし、人手不足の要因は仕事量の増加に人員数が追い付いていないためであり、離職率が極めて高いわけではありません。
そのため、仕事に慣れることで、デメリットは克服できるでしょう。
トレーラーの運転手不足の今給料はどれくらい?
トレーラー運転手の給料は、トレーラーのけん引する種類や長距離、短距離、月給制の正社員、契約ドライバーなどの、雇用形態によって異なります。
トレーラー運転手の求人は、平均給料は「25万円~50万円」などと設定されており非常に幅広いことが特徴です。多くの運送会社は完全出来高制であり、運転距離や雇用形態によって異なりますが、平均すると30万円前後のようです。
大型トレーラーで海上コンテナ輸送に関わる仕事の場合、35万円程の給料となります。ただし、海上コンテナ輸送の仕事は、トレーラー運転手の仕事の中でも最も楽であるといわれており、離職者が少ないため求人を見つけることが難しいことがデメリットです。
海上コンテナ輸送の求人を見つけた際には、すぐに問い合わせをすべきであるという意見も見られます。
トレーラーの運転手に必要な免許は転職前に取得しておくほうがいい!
トレーラー運転手になるために必要な免許は、主に3種類です。1つ目は大型免許となります。大型免許を取得するためには、普通自動車免許もしくは大型特殊免許を取得したうえで運転経験期間が3年以上経過していなければなりません。
2つ目は大型特殊免許です。1つの現場から現場へ、移動する際には公道を走らなければなりません。大型特殊自動車を、それ以上に大きなサイズのトラックに積んだ状態で輸送するケースもあるものの、大型車を運ぶためにさらに大きな車が必要になるため、コストパフィーマンスが悪いです。
また、地域によっては、駐車場といった私有地のみではなく、公道の除雪作業をするケースもあるでしょう。公道の除雪作業にも、大型特殊免許は必要になります。 そのため、取得していたほうが転職には有利になるでしょう。
3つ目がけん引免許となります。トラクターの後ろに、750kg以上の貨物トレーラーなど車両をつなぎ、けん引(引っ張る)運転をする際に必要です。
また、トレーラーのドライバーに対し『免許取得制度有り』という求人も目立ちますが、実際には仕事も忙しい中、入社後に運転免許取得のために非常に苦労することになります。
そのため、必要な免許は種痘した状態で転職先を探すことがおすすめです。
人手不足の今どんな人がトレーラーの運転手に向いているの?
トレーラーの運転手は誰もが運転手に向いているとは限りません。実際には向き不向きがあります。
トレーラー運転手に限らず、一般常識があり責任感を持って働ける人、面倒くさがらない人、相手の気持ちになって働ける人でなければなりません。
また、長距離の運転や運転技術の向上など、辛抱強く運転ができる人に向いています。
まとめ
トレーラー運転手の仕事は、人手不足であるといわれています。しかし、仕事量が多いために人手不足になっているため、求人を探しやすいともいえるのです。
運転手を集めるために、運送会社が行っている取り組みなどを確認したうえで、応募先を決定しましょう。