日本通運はブラック企業?ホワイト企業?残業の実態や取り組みについて調べてみた
転職を考えると大手物流企業も選択肢の一つとして考えることもあるでしょう。上場企業ならば安心でき、株主からの意見も反映されるため客観的なチェックが入ることも大きなメリットでもあります。
そこで、日本通運の残業について探ってみましょう。
日本通運幅広い物流ネットワーク
日本通運とは、日本を代表するほどの規模である大手総合物流業者で、物流業界で唯一、陸運・海運・空運と全ての輸送モードをカバーしています。
そのため、「日通で運べないものは存在しない」と言われるほど、運ぶものを選ばない運送会社であり、特に他の運送会社が嫌がる
- 重量物
- 大型品
- 美術品
- 動物
- 大規模事業所移転
- 国際輸送の分野
などでは右に出るものはいないも言われています。
さらに日本通運は引っ越し・移転事業も展開しており、個人宅の引っ越しや事業所の移転を担っています。この事業は法人および個人向けに事業展開しており、シェア、売上高で業界1位となっています。
また、日本通運は航空会社の総代理店として空港の地上業務も行っています。
日本通運はグローバル展開している企業であり、北米や中南米、欧州、中東、アジアやアフリカといった各拠点でも法人を設置し、自社ネットワークを展開し国際輸送の幅を広げているため、世界各拠点で働く可能性も考えられます。
口コミサイト多い不満とは
では実際に日本通運で働くとどういうメリット、デメリットがあるのでしょうか?日本通運で働いていたという人の口コミを見まとめてみました。
メリット
- 「大企業であるため、ローンが簡単に組めるのはいいところ」
- 「同世代の中では残業代込で給料はもらっている方だと思う」
- 「ボーナスはきちんと年2回支給される」
- 「毎日大量の貨物を動かしており、物流業は社会のインフラの一つであると捉えられるため、やりがいを感じる」
- 「年功序列が浸透しており、役職がつけば役職定年までは保証される」
デメリット
- 「作業は無駄だらけで全然改善しなくて仕事は行き当たりばったり」
- 「現場の判断ミスで発生したトラブルに対してフォローは一切なし」
- 「契約社員は定時で帰ることができるが、残務は正社員が遅くま残ってカバーしている」
- 「土日はサービス出勤であることが多い」
- 「休みを取るためには膨大な引き継ぎ書類を作成しなければならない」
メリットをまとめてみると、大手企業であることで給料やボーナスが安定して支給されることや、社会的信用が大きくローンも簡単に組むことができるということがあげられました。
一方デメリットは現場の作業がは行き当たりばったりでなかなか改善されないことや、正社員はサービス残業や土日のサービス出勤などが目立ち、中には年間無給勤務日は10日ほどあるという声もありました。
ちなみに口コミから正式に認定されている月の平均残業時間は45時間という声も聞こえてきたものの、口コミからは「サービス」という声の方が多く、労働時間に関してシビアな職場が目立つのではという印象となりますね。
陸海海に海外などキャリアと将来性
確かに日本通運の仕事はサービス残業やサービス出勤が多いという口コミが多く、ブラック企業であるかもという印象が強くなっています。
しかし、日本通運は最初にご紹介したように事業内容が幅広く、事業所によっても大きく特徴が違うため、自分の適正によっては大きなやりがいを見つけることもできるでしょう。
さらに日本通運はグローバルビジネスを展開している企業でもあり、海外の拠点に出張や転勤といった長期的なキャリアを考えると、日本通運で働くことのメリットは大きいのではないでしょうか。
まとめ
日本通運の口コミを見てみると「ブラック企業」という口コミや残業代が出ないという悪い評価が目立ちますね。しかし、口コミは悪いことを書かれやすい傾向があることや、日本通運は大手であるためその評価はどうしても厳しいものになることも考えられます。
一方悪い口コミだけではなく、待遇面はしっかりしているという声や、仕事にやりがいを感じるという声もあるため、職場によってさまざまであることが考えられますね。