3ナンバーと5ナンバーはどう違うの?ナンバーでの税金や定義の違いを徹底解説!

   

ナンバー取得の際に、3ナンバーや0ナンバー、5ナンバーなどを聞くことは無いでしょうか?

では、3ナンバーと5ナンバーはどのような違いがあるのでしょうか?

よく「3ナンバーは高い」「5ナンバーは安い」などと言われることもありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?徹底的に違いを比較してみましょう!

3ナンバーとは?

まず、車のナンバープレートは正式名「自動車登録番号標」といい、道路運送車両法で取り付けが義務付けられています。このナンバープレート内に車の詳しい情報が詰め込まれています。

車の分類は基準によって細かく分かれており、普通車であっても、

  • 普通乗用車
  • 小型乗用車

と分類されます。そのうち「普通乗用車」に分類される車は、ナンバープレートの分類番号が「3」となるため、3ナンバーと呼ばれます。

分類番号については以下で詳しくご紹介します。

ナンバープレートには分類番号がある

ナンバープレートの中に登録した地名がありますが、その横に3桁の数字で表される「分類番号」というものがあります。

ちなみに昔は1桁から始まり、希望番号制の導入により3桁の分類番号になったのは1999年からとなります。この1桁目の数字によりその車の大まかな用途を判別出来るようになっています。

例えば乗用車であれば

  • 「3」
  • 「5」
  • 「7」

の数字が使われており、エンジンの排気量やボディサイズで「3ナンバー」「5ナンバー」と呼ばれます。

3ナンバーの基準とは?

3ナンバー車は普通乗用車に分類され、以下の基準を一つでも上回ると3ナンバーの乗用車となります。

  • 排気量・・・2001cc以上
  • 全長・・・4701mm以上
  • 全幅・・・1701mm以上
  • 全高・・・2001mm以上

主な車は車体が大きいトヨタのハイエースやクラウン。また、排気量が大きいスポーツカーがあげられますので、ポルシェなどコンパクトな車でも排気量が大きいため3ナンバーに当てはまります。

5ナンバーの基準とは?

5ナンバー車は小型乗用車に分類され、以下の基準内に収まっていないといけません

  • 排気量・・・2000cc以下
  • 全長・・・4700mm以下
  • 全幅・・・1700mm以下
  • 全高・・・2000mm以下

どのような車が当てはまるかというと、ホンダのフィットなどのコンパクトカーが多いですが、ミニバンでも

  • ホンダのステップワゴン
  • トヨタのヴォクシー

といった排気量2000ccのグレードの車が当てはまることがあります。

3ナンバーと5ナンバーの違いは車体の大きさと排気量!

3ナンバーと5ナンバーの違いは搭載されるエンジンの排気量と車体の大きさとなります。そのため、パッと見て小さい車も3ナンバーであれば排気量が大きいと判断することができます。

また、最近ではコンパクトなサイズのSUVが登場してきましたが、車体のサイズは5ナンバーの分類となるものの、排気量が基準を超えているため、3ナンバーとなったり、ミニバンで同じ車種でもエアロがつくグレードが5ナンバーの基準を超えてしまうために3ナンバーになっている車も存在します。

3ナンバーは「普通乗用車」に分類される

上記でご紹介した3ナンバーの基準に一つでも当てはまる車は普通乗用車に分類されますので、エンジンの排気量が1000ccであっても全幅が1701mmだと3ナンバーと分類されます。

3ナンバーの車は比較的大きな車が当てはまるため乗車人数が多い車はもちろん、それだけパワーがあり、スピードが出る車も多く存在します。

また、一昔前は3ナンバー車は贅沢品とされていましたので、車を見た目で選んだりブランドで選ぶと、おのずと3ナンバーになる事が多いようです。

5ナンバーは「小型乗用車」に分類される

5ナンバーの車は上記でご紹介した基準内に収まる車が当てはまります。

3ナンバー車に比べて車体が小さく排気量も少ないため、燃費が良かったり排気量や大きさで決まる税金も安くなる傾向があります。そのため、お財布に優しい車も5ナンバーに多いとされます。

また、排気量の規定はあくまでガソリンエンジンであってディーゼルの場合はどんなに排気量が大きくても車体のサイズが基準をクリアできれば小型乗用車として認められるでしょう。

維持費の違いは?

維持費についてですが、3ナンバーと5ナンバーが違うからといって明確に変わることはありません。

しかし、3ナンバーの方が車体が大きく、

  • 広めの駐車場を借りるため駐車料金が高くなる
  • 排気量が大きい分燃費が悪いので年間のガソリン代が多くかかる

といった違いが生まれてくるでしょう。

また、オイルやワイパーなど消耗品も車体やエンジンが大きい分、3ナンバーの車の方が高くなる傾向があります。

税金の違い

税金の違いも3ナンバーと5ナンバーの違いで税金が変わるとは言いきれません。現在車の税金は排気量で計算されるため、どんなに車体の大きさが大きくても搭載されるエンジンの排気量が小さければ自動車税は安くなります。

例えば、5ナンバーの基準の排気量2000ccの車の自動車税の税額は、減税前で39,500円それ以上の2001ccになったら45,000円になり、約5,000円ほど高くなります。

ただ、これは排気量が500cc大きくなるごとに金額が上がるため、3ナンバーだからとは言い切れないでしょう。

税率は車種による!

3ナンバーの車は5ナンバーの車と比べて税金が高いということをよく聞きますがこれも誤解となります。なぜなら平成元年以前は3ナンバー車は「贅沢品」とみなされ、自動車税を多く支払わなければいけませんでした。

この時代を経験している人からみると当時の印象が強く、「3ナンバー車は税金が高い」というイメージが根強く残っているようです。

高速料金の違い

高速道路の料金は3ナンバーと5ナンバーは違うの?という意見もあるようですが、高速道路は、

  • 軽自動車・二輪自動車・・・4~5ナンバー
  • 小型乗用車・普通自動車・・・3~5ナンバー
  • 中型車・・・1ナンバー
  • 大型車・・・1~2ナンバー
  • 特大車・・・1ナンバー

と分類されますので、同じ金額で走行する事ができます。

まとめ

3ナンバーと5ナンバーの違いは車体の大きさや排気量の大きさが基準より大きいか小さいかで分類されます。しかし、3ナンバーと5ナンバーの違いから維持費や税金、高速料金が違うというわけではありません。

確かに排気量で決まる税金は5ナンバーの車の方が3ナンバーよりも安くなりますが、あくまで排気量で区分けされるため、同じ5ナンバーでもさらに税金の金額は変わってきます。

そのため、ナンバーによる車の分類の違いは、あくまで大きさの目安ぐらいに考えておく方がいいでしょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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