追突事故防止マニュアルの活用で事故を未然に防ぐ!追突事故ゼロを目指そう!

   

トラックによる事故は起こさないことが大前提ですが、貨物自動車運送事業において事故は必ず起こってしまうもので、トラックが起こしてしまう事故の中でも多い事故が追突です。

トラックによる追突事故は車体の大きさや積み荷の重量などの影響により、普通車と違い大事故となってしまうことが多く、非常に危険な事故の一つであるといえるでしょう。

そこで今回は、そんな危険な追突事故を減らすための、追突事故防止マニュアルについて詳しくご紹介していきたいと思います。

追突事故が半数を占めるトラックの事故

トラックは日本では最も重要な役割を持つ輸送手段です。日本全国の9割をトラックが支えている事はあまりにも有名で、いかにトラックが重要な輸送手段であるかがうかがえます。

毎日トラックを見ない日はありません。これだけのトラックが走っていると当然交通事故も起こります。そしてトラックの交通事故の半数の47%が追突事故!重大な事故や大きな損害につながる事故でもあります。

なのでトラック事業者にとっては追突事故への対策をいかにするかが重要な課題となっているのです。

追突事故の原因は?

トラックの交通事故で追突事故が多いのは何故か?問題はその原因です。ここではトラックによる追突事故の原因についてを一つずつご紹介していきます。

安全確認不足

トラックに限らず安全確認不足は事故のもとになります。前の車やトラックの状況をしっかりと確認していれば追突せずに済む事故もあります。

特に長年運転手をしていると慣れでつい安全確認を怠ってしまう事もあり、重大な事故につながってしまうのです。

注意力散漫

何かに注意を取られてしまって前方の車やものに気づかずに追突事故を起こしてしまうのも原因の一つです。

例えば何か気になる事があってその事ばかりを考えてしまい、その結果重大な事故につながってしまうので、注意力散漫な状態にならないよう指導が必要になるでしょう。

車間距離

車間距離の取り方は個人差があるものですが、トラックの場合は荷物を積んでいる場合は特に突然止まる事ができません。もしも車間距離がなければ急に止まれずに前の車両へ追突してしまうのです。

携帯電話の操作

携帯電話の操作は片手で十分にできると考えるドライバーもいるかもしれませんが、必ず確認するために前方から視線が反れてしまいます

この時に前の車両が停止や減速をした場合、ノーブレーキで追突してしまう事になるのです。

追突事故の間接的な原因

トラックドライバーによる追突事故の原因だけではありません。何か別の間接的な事が原因で追突事故を起こしてしまう事もあるのです。ここでは間接的な追突事故の原因についてをご紹介いたします。

路面のコンディション

晴れている日の道路のコンデションは良く、問題なく走行する事も停止する事もできますが、雨が降っていたり雪が降っていたり、路面が凍結してしまっていたりすると止まれずにそのまま前の車に追突してしまう事があるのです。

整備不良による前方の視界不良

整備不良による前方の視界不良も追突事故の原因につながります。特に多いのがトンネル内の追突事故です。トンネル内でライトをつけてもスモークが貼ってあって視界が悪くて事故を起こす事もあります。

それが原因で前方の車が見えなくて追突事故を起こす事もあるのです。

無理のある運行計画

運行計画に無理がある時にも追突事故を起こしやすい状況を誘発します。ドライバーの寝不足や疲労の蓄積は注意力を削ぎ、安全確認を怠る原因にもつながってしまうため、追突事故の原因につながりやすいのです。

ドライバー教育の為の追突事故防止マニュアルとは?

トラックの追突事故はトラックの破損や積荷の破壊、相手の命を脅かすだけではなく、トラックドライバー自身の命を奪う事にもつながりかねません。というのも追突事故によるドライバーの死亡は他の原因の2倍にも上るからです。

そこで少しでも追突事故を防ぐために、国土交通省と平成28年に発生した事故を分析し、その結果を踏まえて事業者、管理者、ドライバーが取り組む事故への対策をまとめたマニュアルが作られたのです。

運送に関わる全ての人がこのマニュアルに取り組む事で、追突事故の撲滅が目指せるというわけです。マニュアルに取り組む事は事故の防止だけではなく、ドライバーの肉体やメンタルを健やかにする事も可能です。

マニュアルはダウンロードする事ができます。トラック協会のホームページや国土交通省の専用ページからダウンロードができます。

ドライバーに原因を把握させることが重要!

いくらマニュアルの徹底を図っても、ドライバーに変化が無ければ意味がありません。事業者も管理者もドライバーも一丸となって取り組むだけではなかなか追突事故の減少につながりません。

まずはドライバーに追突事故が起こる原因についてを把握してもらい、意識して仕事をするよう促す事も重要になります。それが安全運行につながって追突事故を未然に防ぐ事にもなるのです。

意外と一人一人が追突事故の恐ろしさを理解すればおのずと注意するものです。ただその時だけ恐怖を感じても忘れてしまう事もあります。だからこそ毎日取り組んで危機意識を高める事が非常に重要になるのです。

事業所全体がマニュアルに取り組む事がとても重要なので、撲滅を目指して取り組むべき課題です。

追突事故防止マニュアルの活用で事故を未然に防ごう!

追突事故を防止するために毎日事業所で確認をしたとしても、しっかりとしたマニュアルが無ければなかなか威力を発揮できないものです。追突事故防止マニュアルは実際に起こった事故の原因や結果などを調査分析しています。

事故に対する意識を強化し追突事故を未然に防ぐために特化したマニュアルなので、少しでも追突事故を防ぎたい事業者にとっても、ドライバーの命を守るためにも最高の効果を発揮できるでしょう。

それが事業所の利益にもつながっていくはずです。

まとめ

今回はトラックの交通事故の中でも特に多く死亡事故が多い追突事故の原因と、少しでも追突事故を防ぐために取り組むべき追突事故防止マニュアルをご紹介いたしました。

少しでも事故を減らしたいと考えているならぜひお役立てください。

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