トラックドライバーの安全運転講習とは?安全意識向上で無事故を目指そう!
運送会社にとって事故というは避けて通ることができないものです。
事故を起こしてしまうと、相手への賠償はもちろん積載中であれば積み荷の賠償など、金銭的な負担も大きく事業所の評価、信頼性の低下など運送会社の経営にとって大きな損害となることは間違いありません。
そこで今回は、事故減少につながるトラックの安全運転講習について、詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
大事故につながりやすいトラックの事故
トラックはその車両自体の重量に加えて、荷物を積載しているとさらに重量は大きくなります。その重さと大きさで事故を起こすわけですから事故が起きたときは大規模な事故になることが多いのが現状です。
特に他の車や歩行者を巻き込んでしまう事故が多く、事故を起こさないための対策を立てておく必要があります。
トラックドライバーが安全講習を受けることのメリット
実技の向上
安全運転講習では運転の実技の講習もあります。中には自分が普段運転している車両、これから運転する車両を持ち込んで講習を受けられる場合もあります。
また、車載用ドライブレコーダーや運転管理システム機器を使って運転技術の向上を目指すことが可能となっています。
安全運転に対する意識の向上
安全運転講習においては事故が起こす2つのパターンが指導されます。
- 運転初心者による技術不足による事故
- ある程度熟練したドライバーの安全運転に対する意識の低さから起こる事故
です。慣れているドライバーほど多いケースですので注意が必要です。
事業所のリスク低下、評価向上
トラックが事故を起こす際は大きな事故になりやすくそれだけに人に対して、物に対して、積み荷に対しての賠償責任も大きくなりがちです。
事故自体が減少すれば賠償金を支払うというリスクも減少しますし、会社としての信頼や評価にもつながってきます。
コストの低下
事故を起こしてしまうと車両自体の修理代もかかりますし、新しく車両を購入しなければならないこともあります。また、車両保険も事故を起こすと金額が上がってしまいます。
事故を起こさないというのはコストを下げることにつながるのです。
安全講習の受講について
受講場所
安全講習はそれぞれの地域で
- 警察署
- 公安委員会
- 安全講習委員会
などが実施しています。それぞれのホームページで開催されている場所や日時を確認するようにしましょう。
講習内容
- 新人教育
- 事故違反者を対象とした指導
- 年間で定期的な開催
- 最近事故が多いので事故予防に特化した講習
- 自転車講習をしてほしい
- 技能に特化した講習(採点)
といったことが安全講習では行われます。詳しくは講習会を行う組織で確認をしましょう。
適性診断も忘れずに!
トラックは事故を起こした際に大規模な事故になる可能性が高いために、国土交通省からの指示で適性検査を受けることが義務づけられています。
大きく分けると
- 「義務」
- 「任意」
の二種類があります。義務のものは、
- 初任診断
- 適齢診断
- 特定診断
といったもので、任意となっているのは
- 一般診断
- カウンセリング付き診断
といったものです。
以前に運転の経験があるという場合でも初任診断は受けなければいけません。経験者が免除されるのは安全教育のみです。適齢診断は65歳を超えると1年以内に診断をし、その後は3年おきに受診するものです。
特定診断には二種類あり、事故を起こした回数によって受ける義務が発生してきます。基本的には人身事故を起こした場合に発生するものですが、勤務先によっては物損事故の際にも特定診断を受けることを義務付けている場合があります。
プロドライバーとしての意識向上が事故減少につながる
トラックは普通車よりもはるかに大きくて重量があるために運転方法が特殊な場合があります。
しかし
- トラックに関する正しい知識を持つ
- 基本的な運転操作をしっかりとマスターする
- 安全運転を心掛けて運転をする
などで事故を減らすことができるのです。
まとめ
トラックはその大きさから事故を起こした際には大規模なものになりがちです。しかしトラックの特性を正しく理解して、トラックに関する知識を持って安全運転を心掛ければ間違いなく事故を減らすことができます。
また、安全運転講習などではマルチビデオカメラ車などを用いて運転することで自分の運転を客観的に見ることも可能です。自分の運転に問題はないかをもう一度見つめなおしていきましょう。