産業廃棄物ドライバーはどんな仕事内容?勤務時間や給料も徹底解説!
2019/02/16
産業廃棄物業界の仕事に興味がある人にとって、どういった仕事内容なのか気になりますよね。中でも、産業廃棄物のドライバーに注目してどんな仕事内容なのか、1日はどんな流れなのか、給料や勤務時間など気になる情報を徹底的に調査しました。転職を考えている人必見です!
Contents
産業廃棄物の仕事内容
産業廃棄物ドライバーの仕事がある産業廃棄物業者はの仕事内容は大きく3つに分けられます。
ドライバー業務
ドライバーの業務は産業廃棄物を排出する会社や工場にトラックで向かい、廃棄物を積み込んで処理場に運ぶ仕事になります。ドライバーといってもトラックで運搬するだけではなく、トラックに廃棄物を積み降ろしする仕事も一緒にやります。
産業廃棄物というだけあり、運搬・収集の仕事は有害物質を含んだ物や非常に大きいものを運搬する必要もあるため、有害物質の知識もある程度必要となります。また、「3K」と言われる仕事内容ではありますが、生産活動を行う上で必ず発生する廃棄物の処理という誰かがやらないといけないため、社会的にも重責のある仕事と言えます。
事務業務
事務業務では、廃棄物の流れを把握し正しく処理されたことを確認する必要があります。そのため顧客管理など、事務職の業務は多いと言えます。最近は管理もIT化が進んでいるため、事務職に求められる仕事も増えていたり、会社によっては営業職も兼業でするところもあります。
事務職は肉体労働ではないため、年齢や病気でドライバーや作業員として働いていた人が移行する場合もよくあります。
営業業務
産業廃棄物業者というと、ドライバーなどの作業者に目がいきがちですが、もちろん仕事をするためには営業職が欠かすことができません。営業職の人は企業に赴き、自社の利用を勧めたり、行政への報告や法的な対応方法を提案したりと、幅広い業務を行っています。
営業職の業務の中には、廃棄物の無駄を削減するための提案といったコンサル的な仕事も行うため、法律的な知識はもちろん、環境問題に対する知識といった様々な知識が必要とも言えるでしょう。
産業廃棄物ドライバーの主な1日の流れ
一般的な産業廃棄物ドライバーの1日の仕事の流れをご紹介します。
- まず自社に出勤時に、自分の担当トラックに前日回収してきた廃棄物を重機で積み込むところから始めます。
- 積荷を確認し、指定の処分場に行き、積載物を降ろします。
- 次に引き取り先の会社や工場に向かい、廃棄物をトラックに積み込み、処分場に持ち込みます。
1日に同じ現場を数往復したり、各取引先を数社回ったりと処分場との往復を繰り返し、最後に自社に戻るといった流れになります。会社によっては長距離輸送や泊まりでの現場もあるでしょう。
産業廃棄物ドライバーの勤務時間や給料は?
産業廃棄物ドライバーの仕事の気になる勤務時間や給料についてご紹介します。
勤務時間と休日
産業廃棄物ドライバーの雇用形態は正社員や契約社員が多くなっています。勤務時間は朝8時から夕方5時といった勤務時間が多いようです。
ただし、大規模な生産工場など、交代制で稼働しているところの回収となると、おのずと時間も合わせないといけないため、夜遅くに出勤し、早朝に仕事が終わるというところもあります。また、会社や工場は基本的に土、日が休みのところが多いため、それに合わせて土日は休みなど、安定して休みが取れるところが多いようです。
ただ、建設現場など、年中無休となっている取引先の場合は必然的に休みが取れないといったことが起こる可能性もあります。
残業はあるの?
各工場や会社を回りルートが決められており、集積所の営業時間も決まっているため、1日の仕事量の変動はあまりないでしょう。そのため、よっぽどの突発的なルート変更や回収先の追加などがない限り残業は少ないと言えます。
平均給料や年収
産業廃棄物ドライバーの月収は平均20~30万円ほどとなっており、年収も平均300~400万円ほどとなっています。ただ、大型トラックとなると月25~30万円以上可能となるため、会社によっては年収400万円以上のところもあります。
産業廃棄物ドライバーの仕事は一定の決まった仕事を毎日行うルーティーン作業が多いため、昇給額は大きくありません。
ボーナスはあるの?
産業廃棄物業者は待遇がきちんとしているところが多い傾向があります。そのため、会社の業績により変動しますが、ボーナスが出るところがほとんどといったところ。ただし、会社によって入社する際に「3年以上働いたら」という条件を言われるところもあるようです。
産業廃棄物の仕事で気になるQ&A
産業廃棄物の仕事で気になることを以下にご紹介します。
産業廃棄物ドライバーに向いている人はどんな人?
1日のノルマが決まっているため、どんなに危険な廃棄物でもきっちりと運び切らなければいけません。また、ドライバーとして公共の場を利用しているため、常に安全運転をするという責任感を持てる人が仕事に向いていると言えるでしょう。
さらに、どうしても重いものを運ばないといけなくなるため、体力的に自信がある人もこの仕事に向いていると言えます。
産業廃棄物ドライバーのメリットは?
産業廃棄物ドライバーの仕事は1日に回る工場が決まっているため、時間にさえ遅れなければ人に合わせずマイペースに仕事をこなすことができます。さらにノルマをこなせば頑張る分だけ早く終わらせることもできるでしょう。
また、ドライバー業では珍しく福利厚生がしっかりと整っているところが多いと言えます。
産業廃棄物の仕事はきつくて危険なの?
産業廃棄物の中には有害な物質を含んでいたり、非常に重いものや大きいものもあります。この有害な物質を含んだ廃棄物を運搬する過程で作業者は危険を伴ったり、有害物質で汚染される可能性もあります。また、量が多い場合は、重い廃棄物を抱えて何度も行き来することもあるため、体への負担は大きいと言えます。
しかし、有害物質をトラックに積み込む際は防護服をきたりと安全に対しての配慮がしっかりされているところがほとんどです。
産業廃棄物業界の将来性は大丈夫?
工場で生産する限り産業廃棄物は必ず発生するため、この業界は工場がある限り存在し続ける職種であるといえます。もし仮に産業廃棄物がなくなったとしても、一般的な廃棄物は必ず生まれるため、仕事の幅を増やすことで生き残ることも可能な業種でしょう。
産業廃棄物ドライバーの必要な資格や免許は?
業者によりますが、運転免許は「大型免許」を取得していることが理想ですが、最低でも4トントラックが運転できる「中型免許」を取得しておくと良いでしょう。さらに、会社によってはユニックのトラックを運転する場合もあるため、「玉掛け」や「小型移動式クレーン運転技能講習修了者」の資格も取得しておくこともおすすめします。
ただし、この資格は入社後に所得させてもらえるところもあるため、入社するのに必ず必要というわけではないところも存在します。
産業廃棄物ドライバーは転職しやすい?
まず、免許制度の変更で「準中型免許」ができるほどトラックドライバー自体、深刻な人手不足に悩まされています。それに加え、産業廃棄物業界の人手不足も重なり、比較的求人数は多くなっています。
さらに基本的には運転免許さえあれば、入社後に必要な資格を取らせてくれるところが多いため、未経験でも転職しやすい業種であると言えます。
まとめ
産業廃棄物ドライバーの仕事は決して安全とは言えない仕事ですが、業界自体は安定しており、給料面や福利厚生もしっかりとしているところが多いでしょう。最近は人手不足もあるため、未経験でも十分に活躍できる職場と言えます。