ヤマト運輸が激務という噂は本当?クロネコヤマトの仕事の実態・口コミをまとめてみました
2019/02/01
ヤマト運輸の仕事はとても激務と言われていますが、果たして本当にきついのでしょうか?
そこで、具体的にどんなことがきついと考えられるのかといった仕事内容を、実際にヤマト運輸で勤務している人や辞めた人の口コミを含めてご紹介します。
ただし、運送会社の中では給料や福利厚生も大変整備されている会社ですので、仕事に対して払われる報酬や制度についてはとても良い企業と言えます。
また、大手企業のため営業所によって雰囲気や忙しさは変わるため、自分が働こうとしている営業所の実態は、実際に面接などで営業所にいったときに確認する必要があります。
Contents
ヤマト運輸の仕事が激務なのは本当?
ヤマト運輸の仕事はどういうところが激務なのでしょうか。
口コミをまとめると、以下のように分けられます。
- 再配達が多い
- 顧客からのクレームが多い
- 長時間労働になることが多い
- 慢性的な人手不足
- 集配センターのミスが多い
- サービス残業が多い
再配達が多い?
時間指定されてもその時にお客さんがおらず、何度も再配達に行かなければいけないことも頻繁に発生するようです。
特に指定を午前中に指定しているのに不在であることが多く、午後から同じように届けなければいけないことも。
また、再配達の場合は一つの荷物と考えるため、給料に反映されません。さらに代引きの場合特に多いのが、「今お金がないから銀行へ行ってくるため後から来て欲しい」というお客さんもいるようです。
しかし、再配達の時間に制限をかけたり、宅配BOXの普及などにより改善していく過程なので、以前よりは少なくなっている可能性があります。
顧客からのクレームが多い?
サービスドライバーであるため、直接お客さんの家まで宅配、集荷を行わなければいけません。
そのほとんどのお客さんから「ありがとう」と言われるのがセールスドライバーのやりがいを感じる部分でもあるものの、必ずしもそれだけではありません。
中には
- 「荷物が壊れていた」
- 「電話してからの集荷が遅い」
と怒鳴りつけてくるお客さんなど、かなりわがままなクレームをつけてくる人も存在します。
ただし、どういう仕事においても理不尽なクレームを受けるケースはあるので、一概にヤマト運輸が多いというケースではありません。
長時間労働になることが多い?
ヤマト運輸の正社員の労働時間は基本的に1日12時間であることが多く、退社は早くても21時頃で、夜間配達や再配達が増えると22時頃までかかることもあります。
これは配達が終わっても伝票整理などの事務処理があり、荷物が多ければ多いほど時間が掛かることも。
また、お中元やお歳暮といった繁忙期になると1日14~15時間働くことも普通で、退社は23時をまわることもあります。
さらに休憩時間もきっちり取れる保証はなく、場合によっては「お昼のご飯を食べる時間も取れないほど」休憩時間を削って配達しなければいけないことも起こります。
しかし、残業代を払わない運送会社も多い中で、福利厚生や残業代支給される点ではホワイト寄りと言えるでしょう。
慢性的な人手不足?
ヤマト運輸だけではなく、運送業界全般にも言えることですが、仕事がきつく、途中で辞めてしまう人も多いため、慢性的な人手不足に悩まされています。
また、近年は通販やネットでの売買が多くなる一方、仕事は増えるものの働く人が減っているため、一人当たりの労働時間も長くなる傾向に。
そして契約社員やパート、アルバイトをいつまでも働いてもらうわけがいかないからと言い、残された正社員が残業で仕事する事態になります。
集配センターのミスのしわ寄せを受ける?
ヤマト運輸は集荷された荷物は一旦集配センターの仕分けにかけられます。
センターは24時間にわたっておびただしい量の荷物が集められ、ここから各地域の発送に向けにまとめられますが、ほとんどがパートやアルバイトといった人の手で行われています。
さらに、現在は人手不足に拍車がかかり、パートやアルバイトの人は外国人労働者を雇用していることも少なくありません。
そのため、文字の読み間違いから仕分けの間違いが多く、最終的に宅配所での誤配や遅配につながってしまいます。そして最後にそのしわ寄せがくるのがドライバー職の人でしょう。
サービス残業が多い
ヤマト運輸は上司からは早出をして始業時間前に出社してもタイムカードを打刻するなと言われたり、昼の休憩が取れない状態であってもその分の労働時間は引かれていたりと、労働時間の管理が杜撰であることが多いようです。
また、終業時間に携帯端末を閉めたら即タイムカードを打刻してその後に書類仕事を行っていたりいったことも頻繁にあるようです。
セールスドライバーは荷物の集荷や配達だけではなく、新規顧客を獲得したり、既存の荷主のフォローまで、様々な仕事をこなさなければいけません。そのため、積み込み時間は早めに出社し、荷物を積み込んだりする時間が発生してしまうようです。
社員の激務を軽減するためにヤマト運輸が行なっている対策とは
実際にはその激務によりヤマト運輸を辞めた人がいるのも事実ですが、会社側もその激務に対して労働環境の改善のために対策を行なっています。
Amazonの当日配送受託縮小!
現在ヤマト運輸はAmazonと契約しているが、取り扱っている荷物の量があまりにも多すぎるため、社員に大きな負担を強いられています。
その荷物の量は年間で3億個とも言われ、特に買ったその当日に配送するサービスは特に大きな負担となっていました。
そのため、ヤマト運輸はAmazonに対して
- 配送料金の値上げを求める交渉
- 「お急ぎ便」といったサービス料金の見直し
など、当日配送を撤退する方針を固めています。
配達時間などのサービス内容を変更!
また、時間帯指定サービスの見直しについて検討がされ始めました。
従来は荷物の送料が増える一方で正午から14時までの時間帯指定配送があると、お昼休憩が取れずに昼食抜きで働き続けるという従業員が出てくるなど、現場の負担が大きくなっていました。
そのため
- 配達時間の変更
- 配達料金の見直し
- 再配達の受付時間の変更
が行われることでセールスドライバーの負担を軽減しようという動きが強くなり、2017年より実施されることになりました。
まとめ
きつい理由を見てみると、ヤマト運輸は激務というより運送業界自体が仕事が大変という印象があります。
しかし、業界として労働状況を変えていこうとしている昨今、業界最大手であるヤマト運輸はまっさきに変わっていくであろうと想像されます。
この先労働環境は改善される可能性も十分に考えられるため、ヤマト運輸に転職を考えている方は、ご紹介したきつい印象はあくまで参考程度に検討する方が良いでしょう。