レッカー車の牽引方法とは?吊り上げ方を具体的に説明!
2019/02/05
レッカー車の牽引方法は場合によって異なりますが、基本的な手順は同じです。
レッカー車が牽引するべき車や、具体的な牽引方法について見てみましょう。
また、レッカー車が牽引する際に注意すべき点についても確認していきます。
Contents
レッカー車で牽引するべき車とは
故障している車
レッカー車で牽引するのは基本的には「自走できない、自走してはいけない」車です。つまり故障している車はこれに当たります。
もちろん故障の度合いによっても牽引の仕方や難しさは変わってきますので注意が必要です。エンジンがかかるかどうかは牽引する際に大きく関わってきますので確かめておきましょう。
車検が切れている車
車はその車によって年数に差はありますが、必ず車検を受けなければいけません。
すでに車検が切れてしまっている車は公道を走ることができないのです。
この場合、この車を運ぶためにはレッカー車で牽引するということになります。
レッカー車の牽引方法
レッカー車で牽引する際には取り付ける器具や方法は運ぶ車によっても変わってきます。
運び方を間違えると車が破損したり事故を起こす原因にもなりますので、専門的な知識に自信がない場合はプロに任せるようにしましょう。
L字アームをタイヤに合わせる
L字アームを使って前方部分を持ち上げるタイプの場合はL字アームをタイヤに合わせて吊り上げるという形をとります。
この際しっかりと場所があっていないと走行中に外れてしまうことがあるので十分に確認しておきましょう。
アンダーリフトでタイヤを吊り上げる
アンダーリフトでタイヤを吊り上げます。その際、牽引ロープがしっかりと装着されているかを確認しておきましょう。
固定さえしっかりとされていれば牽引走行している間は時速30kmが制限速度となりますので、いきなり外れたりすることはありません。
タイヤがないorトラックの場合はフレームを吊り上げる
前方のタイヤがない車の場合やタイヤに固定して吊り上げることができないトラックなどの場合はフレーム部分を吊り上げることになります。
ただしこの場合は確実に牽引ロープを装着しないとフレーム部分、バンパー部分が破損してしまう原因にもなります。車によって装着場所は変わりますので、十分に確認しておきましょう。
牽引車のタイヤが動かないように固定する
吊り上げて牽引している間にタイヤが自由に動いてしまうと非常に危険です。浮いているタイヤに関しては絶対に動かないように固定をしておきましょう。
人が当たる場合、物が当たる場合、牽引しているロープなどを巻き込む場合などがあるからです。
牽引車のハンドルが動かないように固定する
前方部分を吊り上げて牽引している場合はハンドルが動かないように固定しておく必要があります。これはタイヤと同様に自由に動くと危険があるからです。
吊り上げずに牽引している場合はエンジンがかかるかどうかで少し対応が変わってきます。パワーステアリングはエンジンがかからない場合は非常に重く動きにくいので、この場合は専門の業者に依頼した方が確実です。
エンジンがかかるのであればハンドルやブレーキを正確に操作することで牽引される車もかなり動きやすくなります。
もちろんこの場合であっても牽引されている場合の制限はすべて守らなければいけません。
白い布で牽引中ということを知らせる
故障者を牽引している場合には使用している牽引ロープに0.3㎡以上の大きさの白い布をつけることが決められています。
これは牽引していることを表すもので、使用していないまま牽引走行すると法令違反となります。
それだけでなく、他の走行している車からも牽引しているということがわかりにくいために事故の原因にもなってしまうことがあります。
牽引するときは必ず白い布を使用するようにしましょう。
レッカー車の牽引で注意すべき点
他にもレッカー車で牽引するときに注意しなければいけないことがいくつかありますので、それらを紹介していきます。
故障車のエンジンが動くかどうかを確認する
先ほども軽く述べましたが、牽引される車がエンジンがかかるかどうかは重要なポイントです。
最近の車はエンジンがかかっていないとハンドルが重くなりますし、ブレーキも利きにくくなります。牽引する際に難しさが上がってしまいますのです。
エンジンがかからない車を牽引する際は専門の業者に依頼する方が確実だと言えます。
総重量によって牽引免許が必要
牽引しようとしている車の総重量によっては「牽引免許」が必要になる場合があります。
これは総重量が「750kg以上」の車を牽引する場合です。車の重量だけでなく、積載している荷物類や乗員の重さも含めるために注意が必要です。
すべて含めても総重量が750kg以下の場合は自動車免許だけで牽引することができます。ただし故障車などを緊急に牽引しなければいけない場合は牽引免許なしで牽引することができる場合があります。
また、牽引免許を持っている場合でも牽引中は高速道路を使用してはいけない、牽引する台数制限などを守るということは共通規則として存在します。
牽引する台数と長さを守る
牽引は無制限にできるわけではありません。ず長さが制限されており、牽引車と故障車をすべて含めて「25m以下」でなければいけません。ま
複数の車を牽引する際には長さが超えていないかを確認しておきましょう。
また、牽引する台数にも制限があります。大型、中型、普通、大型特殊自動車の場合は2台まで。
大型自動二輪車、普通自動二輪車、小型特殊自動車の場合は1台しか牽引できません。
まとめ
牽引する場合は運転技術が必要になるだけでなく、守らなければいけない規則がいくつもあります。
しっかりと規則を守って牽引することで事故や違反を起こさないようにしましょう。