バス運転手の給料/平均年収/月給/手取りの相場はいくらくらい?
バスの運転手はお客様の命を預かる大事な仕事ですし、小さい頃にバスの運転手になりたいという夢を持っていた人も多いのではないでしょうか。
あの当時の夢を追いかけてバスの運転手を目指したいけど、年収はどれくらいなのかは気になるものですよね。
そこで、バスの運転手の気になる年収や資格、就職先についてご紹介したいと思います。
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バス運転手の平均年収
厚生労働省、賃金構造基本統計調査の職種別賃金額より、平成25年から平成27年の営業用バス運転手の平均年収を計算した結果、約350万円ということがわかりました。
これは月給に加え年間賞与なども加わった金額です。平均月給は24万円弱とされており、年間賞与の平均は63万円程度あります。
同じ公共交通機関としてタクシーがあります。タクシー運転手の平均月給は20万円弱、平均年間賞与は18万5千円とバス運転手と比べると年間賞与に大きな差があることがわかりました。
タクシー運転手の年収は約256万円であり、バス運転手と比べると約100万円もの差があります。この差は労働時間や勤務体系などが関係しています。
バス運転手の場合はバスの種類により、
- 早番
- 遅番
- 夜番
のようなシフトが組まれたり、早朝から夜間までの長時間勤務になる場合もあります。タクシー運転手の場合は早番や遅番などのシフト制ではなく、出勤した次の日は休みという隔日勤務制の会社が多いです。
上記の点を比べると、やはり隔日勤務のタクシー運転手のほうが体力的に過酷ではないといえます。そのため給与にも差が出ます。
バス運転手に必要な資格
バス運転手になるには『大型二種運転免許』という専用の資格が必要です。大型二種運転免許とは、バスやタクシーなどの旅客自動車を旅客運送のため運転する際に必要な免許のことです。
自家用車の運転の際に必要な第一種運転免許のみで、バス運転手になることは不可能ということです。しかし旅客運送を伴わない車両の回送などの場合はバスもタクシーも第一種運転免許のみで運転可能です。
大型二種運転免許を取得するためには、
- 満21歳以上であること
- 普通、中型、大型、大型特殊のいずれかの第一種免許を取得していること
- 運転経験が3年以上であること
が条件であり、上記を満たすものだけが大型二種運転免許の試験を受けることが可能です。
就職前に大型二種運転免許を取得する必要のある会社と、就職後事業者の負担で取得する会社の2ケースがあるため、今現在免許を持っていない方でもバスの運転手になるチャンスはあります。面接前に確認すると良いでしょう。
合格率や難易度
大型二種免許の合格率を調べてみると10%前後と難易度がとても高いことがわかりました。第一種免許と第二種免許の違いは旅客自動車を運転するかどうかの違いです。
第二種免許はお客様の命を預かる仕事であり、責任があります。そのため試験での採点基準が厳しく合格率は極めて低いです。
第二種免許を取得するには2つの方法があり、
- 教習所に通い卒業検定に受かってから学科試験を受けに行く方法
- 技能試験と学科試験の両方を直接受けに行く方法
があります。
どちらの方法でも取得可能ですが、やはり難しいのは技能試験のために行き練習をするのがおすすめです。教習所に行くことで採点基準などもある程度教えてくれるので合格率もあがるでしょう。
バスの運転手の就職先
バスの運転手は運転するバスの種類により、身分や勤務時間が変わります。
バスの運転手の種類は主に、
- 路線バス
- 高速バス
- 観光バス
- 送迎バス
の4つがあります。
路線バス
路線バスの運転手の身分は公務員に分類されます。基本的な運転時間は8時間以内とされ、運転する距離は比較的短いです。路線バスはバス停からバス停までの道のりを走るバスです。立っている乗客もいるため運転技術が必要になります。
さらに運転技術に加え、日々多くの人と顔を合わせるため
- 人当たりの良さ
- 爽やかさ
なども路線バスの運転手の採用基準となります。
高速バス
高速バスは
- 昼間に走行するケース
- 夜間に走行するケース
の2ケースあります。つまり運転手の勤務時間も昼間と夜間に分かれています。昼間走行する場合は、朝に出勤し夕方に退社します。夜間走行する場合は、19時から21時頃に出勤・出発する会社が多いようです。
高速バスは長距離運転になるためある程度の体力が必要です。また、一般道より走行が難しい高速道路を運転するので、バスの運転経験がある方を優遇する会社もあります。
観光バス
観光バスの運転手の身分は会社員に分類されます。観光バス会社により、運転手の勤務日数も観光ツアーの繁忙期と閑散期により変動する会社があります。つまり月給も変動するためそれらに柔軟に対応できる方が求められています。
いくら運転手といっても普段と違う光景や景色を見る点においては観光客と大差がないので、旅行好きな方などは観光バスの運転手になると楽しくお仕事できるのではないでしょうか。
送迎バス
送迎バスといえば、
- 幼稚園の送迎バス
- 塾の送迎バス
- 介護施設送迎
- ショッピングモールへの送迎バス
などさまざまあります。
しかしどれも出発地から到着地までの距離は短く、決められたルートを走行するというのが共通点です。比較的短時間労働のため、他のバス運転手と比べると収入も低いです。
送迎バスも路線バスと同じく多くの人と顔を合わせる機会が多いため、人当たりの良い人が求められる傾向があります。
年収よりも業務内容で選ぶ
バス運転手の種類やそれぞれの特徴を簡潔に説明しました。実際にバス運転手への就職や転勤を考えられている方に、上記を参考にし選んでいただけると幸いです。
ですが
- 決め手がない
- どれが自分に合っているのかわからない
という方は収入で選ぶのではなく業務内容で選ぶことをおすすめします。これはバス運転手の仕事だけでなく全ての仕事に共通する点です。
業務内容や職場の環境を無視し、収入だけで就職先を選んだ場合、満たされるのは預金口座だけではないでしょうか?好きなことや得意なこと、興味のあることを仕事に生かすことで預金口座はもちろんあなた自身が満たされると思います。
「仕事はお金を稼ぐためだけのもの。」このような考えの方もいらっしゃると思います。
しかしどうせなら楽しみながら仕事をするほうが、ストレスを感じることもなく長続きするため悩んだ時は収入で選ぶのではなく、業務内容や職場環境などで選ぶことをおすすめいたします。
まとめ
いかがでしたか?
バスの運転手の中でもさまざまな種類があり、それにより収入や労働時間、業務内容が変わることがわかりました。バスの運転手は人の命を預かるとても責任のある仕事です。大変な仕事ではありますが、とてもやりがいのある仕事でもあります。
少しでも悩んでるあなたの参考なれば幸いです。