自衛隊の任期満了後に転職できる業界は、トラック運転手がオススメ!
自衛隊の任期満了を控え、これからどのような業界で働くか迷っている方も多いのではないでしょうか。
実のところ、自衛隊での経験を生かして働ける場所はたくさんあります。しかし、具体的にどのような職種があるのかと言われると案外わからないものですよね。
そこで今回は、自衛隊からの転職を考えている方のために、任期満了後に就職できる業界について紹介したいと思います。
Contents
自衛官の任期制とは
まずは念のため、全ての前提として、自衛官の任期制がどのようなものかについて確認しておきましょう。
自衛官になる方は、入隊と同時に自衛官候補生に任命され、3ヶ月後に二等陸士・海士・空士のいずれかに任用されますよね。
任用された後は陸上自衛官であれば1年9ヶ月、海上自衛官や航空自衛官なら2年9ヶ月の任期で勤務することになります。
任期を満了したら、そのまま自衛官を続けるのか、民間に就職するのかを選ぶことになります。自分の希望に合ったキャリアアップの道を選択できるわけですね。
任期満了後の進路
先述のとおり、任期を満了した自衛官は、引き続き自衛官を希望するのか民間に行くのかを選択できます。
自衛官を続ける場合は、部内選抜試験もしくは一般曹候補生等採用試験を受けることになります。試験の結果に応じて幹部自衛官への道が開けたり、陸曹・海曹・空曹になったりという格好です。
一方、民間に行くのであれば就職支援を受けることができます。単に就職指導を施してもらえるだけではなく、様々な就職援護施策によって手厚いサポートを得ることができるのです。
国が全面的にバックアップしてくれている、と考えてしまっても差し支えないでしょう。そういった就職支援の結果、民間企業への就職が叶ったら、そこからは普通の会社員としての生活が始まります。
任期中に取得できる資格
任期制自衛官を経由するメリットとしては、自衛官在任中に様々な資格を取得できるという点が挙げられるでしょう。国家資格が必須となる職種も少なくありませんから、転職の際に非常に有利なのです。
任期中に取れる資格は実に50種類以上。就けない仕事はお坊さんくらいだと言われているほどのレパートリーの広さですから、
とてもここで全てを網羅するわけにはいきませんが、代表的なところだけでも見ていくことにしましょう。
大型特殊自動車
自衛隊が運用する車両と聞いて思い浮かぶのは何でしょうか? たいていの人が真っ先に連想するのは戦車でしょうし、もちろん輸送車両や装甲車なども挙がってきますよね。
これらの車両を運転するためには、当然ながら免許が必要となります。そういうわけで、自衛隊には運転免許を取得するための施設があります。
自衛隊自動車訓練所というのですが、そこでは大型特殊免許を含む各種免許を取得することができるのです。余談ですが、戦車を動かすために必要とされるのは大型特殊免許です。
自衛隊出身者の免許に「大特車はカタピラ車に限る」という但し書きが書かれていたら、その人は戦車乗りであった可能性が高いと言えるでしょう。……もっともこの場合、公道で乗れる車の範囲は狭いわけですが。
パソコン基礎
自衛官と聞くと、多くの人は肉体を鍛えることを想像しがちです。それ自体は決して間違いではないのですが、現代の組織ではやはり情報技術を扱うことも求められます。
したがって、自衛隊でもパソコンの技能を習得することができるのです。ちなみに、自衛官在任中にIT技能を活用する機会はもっぱら職務中に限られると思われます。
仕事の性質上、私物のパソコンやスマホを自由に持ち込むわけにもいかない職場ですから、やむを得ないところでしょう。
ホームヘルパー
民間へ転職するための技能訓練の一つに、ホームヘルパー講習があります。高齢化が叫ばれて久しい日本では、介護職の人手が今後ますます求められるようになっていくことが予想されます。
現在でも既に介護業界や医療現場では広く人材を募っている状況ですから、自衛隊の講習でヘルパーとしての技能を学べば、訓練で身についているであろう体力や気力とも相まって、大きな戦力となれるに違いありません。
リフォーム施工
日本の住宅事情で昨今叫ばれているのが、空家の増加です。これからは人口減少時代となるため、町に空家が増え、新築需要が減ってリフォームやリノベーションの需要が高まるのではないかと予測されています。
したがって、そういった施工を行う会社には将来性があると言えるでしょう。自衛隊では、そんなリフォーム施工にまつわる技能を習得することもできます。建築関連企業に就職したいのであれば、ぜひ講習を受けてみてください。
その他
先程も述べたように、自衛隊では職務を通じて習得できる専門技能のほか、転職のための技能講習も受けられるため、ほとんどの職業に必要となる資格を取得することができます。
たとえば電気工事士や自動車整備、マンション管理士、車両系建設機械などが代表的なところでしょう。
また、警察や消防といった公的部門に転職したい場合でも、受験対策講座を受けることによって合格率をアップさせることが可能です。
国の全面的なバックアップや企業側との連携によって、100%にきわめて近い再就職率を実現しているのが自衛隊なのです。利用できる制度は遠慮なく利用していきましょう。
得意なものを仕事に生かそう
ここまで見てきたとおり、自衛隊からはほとんどあらゆる業種への転職が可能であると言っても差し支えありません。
選択肢は開かれていますから、自分の得意なことや好きなことが何かを考えて、自分に合った仕事を選ぶことができるのです。
もちろん、運送会社のドライバーも例外ではありません。企業の側から自衛隊に人材を採用したいと声をかける例は多いのですが、そういった雇用協力企業の中には運送会社も数多く含まれています。
自動車の運転が好きな方、物流や人的輸送に関わることで社会を支えたい方などは、ぜひドライバーとして働くことを検討してみてください。
まとめ
皆さん、いかがでしたか?自衛隊では職務上身につく技能も多く、任期の終わりが迫った自衛官に対しては就職補導教育や技能訓練を積極的に行っています。
したがって、転職市場に乗り出すうえでは自衛官は非常に有利なのです。基本的にはどんな職業にでも転職できると考えてもらって構いません。自分の長所を活かしてキャリアアップを図ってください。