塵芥車(パッカー車)の耐用年数ってどのくらい?減価償却率の計算方法もご紹介!
塵芥車などのトラックを購入する際に耐用年数は気になる項目ですよね。
耐用年数はトラックの種類によって予め決められており、新車で購入する場合は決められている耐用年数を参考にすれば簡単に分かりますが、中古の場合などはよくわからい場合が多いですよね。
そこで今回は、 塵芥車の耐用年数に関することについて詳しくご紹介していきたいと思います。
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耐用年数とは?
耐用年数とは、利用に耐えることのできる年数を意味しています。基本的に、設備や機械については、固定資産として一定の価値を持っています。
しかし、その価値をいつまでも保てるわけではありません。なぜなら、時が経つとともに劣化していくからです。法定上使用可能な期間を過ぎると、実質的には価値がなくなるということになるのです。
また、似た言葉に耐久年数がありますが、これについては「およそこの程度の期間なら使用できるだろう」という目安のことであり、耐用年数とは明確に区別されます。
塵芥車の耐用年数は?
塵芥車の耐用年数については、明確に定められています。まず、積載量が2トン以下の小型塵芥車の場合、耐用年数は3年となっています。そして、小型以外の塵芥車の耐用年数については4年となっています。
ただ、上記の耐用年数は、いずれも新車の場合です。中古車の耐用年数はケースによって異なりますので、一概に言うことはできません。
中古トラックの耐用年数計算方法
「中古トラックの耐用年数はどうなるの?」という疑問を持つ人は多いでしょう。そこで、具体的な計算方法をご説明しましょう。
耐用年数が部分的に経過している場合
購入するトラックの耐用年数が一部経過している場合、下記の式になります。
トラックの耐用年数が5年として、実際に購入した車両が2年経過したものだった場合、
となりますので、3年(小数点以下切り捨て)ということになります。
耐用年数がすでに過ぎている場合
購入するトラックの耐用年数がすでに過ぎたものだった場合、下記の式になります。
大型トラックの耐用年数は5年ですので、
となります。したがって、耐用年数は1年と言いたいところですが、算出された耐用年数が2年未満の場合、耐用年数を2年とするというルールがありますので、2年となりますね。
なぜ耐用年数が決められているのか
トラックや塵芥車などの車両はもちろん、普通車なども耐用年数が定められています。この理由についてですが、「納税者間の公平性をしっかりと維持するため」ということが挙げられます。
固定資産を使って収入を得ていく納税者は大勢います。そのため、固定資産の耐用年数が決められていない場合、納税者によって耐用年数の定め方に違いが出てしまい、課税上における公平性が失われてしまうのです。
したがって、法定耐用年数を定めておくことは非常に重要ですね。
耐用年数と減価償却
まず、基本的に固定資産については、新品を仕入れたとしても、時が経つとともに価値が下がっていきます。
また、そのような資産のことを減価償却資産と言います。この手の資産を仕入れるにあたっていくらか支出した場合、その年度の費用として全額計上するわけではなく、基本的には耐用年数に配分する形になります。
このことを、減価償却というのです。このことから、減価償却費と耐用年数は密接に関係していると言えますね。
減価償却率の計算方法
定額法
定額法の計算式については、以下の通りとなっています。
定率法
定率法の計算式については、以下の通りとなっています。
ただし、償却費よりも償却保証額の方が大きい場合、
となります。
まとめ
耐用年数は非常に重要なものであり、同じトラックという括りでも、どのようなトラックなのかによって耐用年数が異なります。
また、耐用年数をうまく活用することができれば、実質的な節税が可能ですので、ぜひ工夫の余地を探ってみましょう。