10t(大型)トラックの排気量は普通車の10倍!?燃費を良くする方法・コツを紹介

      2019/01/11

私たちの生活を支える物流業界で活躍する大型トラック。

様々な荷物を運び、時には20tを越すような重量を積んで走る大型トラックの排気量がどれ位あるのか気になりますよね。

そこでここでは、そんな大型トラック排気量の他車種との比較、そして大型トラックの排気量がどの様に変化してきているのかを詳しくご紹介していきたいと思います。

排気量とは

車の排気量というのは、車両のエンジンの内部でガソリンなどの燃料が燃焼する部分の容積のことを表します。「〇〇cc」「〇〇L」などと表記されます。

排気量が大きくなると車両のパワーが大きくなり、排気量が小さくなるとパワーも小さくなります。

原付やバイクでも50cc、125cc、500ccなどでまったくパワーが違ってくるということがわかりやすいかもしれません。

車両の排気量は「道路交通法の区分」「自動車税の区分」などの重要な意味合いも持っています。

大型トラックの排気量はどれくらい?

大型トラックの排気量は9000㏄~30000㏄と言われています。

ちなみに、一般的な乗用車はだいたい1000㏄~2000㏄くらいですから、普通の乗用車と比べて圧倒的に大きいことがわかります。

排気量が大きいほど燃料も多く使いますので、最近では排気量の少ない車が増えてきています。

重い車両を安定して動かすために必要なエネルギーを得るための燃料が必要で、排気量が大きくなるほど運転効率が上がり、快適に運転することができるようになります。

小型トラック、中型トラックとの排気量の比較

小型トラックの平均的な排気量

小型トラックの排気量はメーカーによっても違いますが、基本的には3000cc未満です。

特に近年、排ガス規制がかかっていることもあって、排気量を抑えてしかもパワーがあるという車が人気を博しています。

中型トラックの平均的な排気量

中型トラックの多くは7000cc~8000cc程となっています。大型トラックほどではないものの普通車と比べるとかなりの排気量です。

それだけ運転にもクセが出てきますので注意が必要となります。

排気量が多いことによるメリットとデメリット

排気量が多いことのメリット

排気量が大きいとエンジンの回転数が少なくてもパワーが出ます。そのため、エンジン音が静かで、しかも加速もスムーズです。

また、その絶対的なパワーから人や荷物がどれだけ乗っても運転しにくくなるということがありません。

快適な運転が安定してできるというのが、最も大きいメリットと言えるでしょう。

排気量が多いことのデメリット

排気量が上がると自動車税も上がっていきます。

1000cc未満の普通車であれば約3万円ほどですが、6000ccを超えると11万円を超えてきます。

また、大型車専門の部品などが使われていることもあって、車両価格や整備・車検費用が高くなりがちです。

さらに運転の仕方にもよりますが、一般的には排気量が大きくなると燃費も悪くなるため、ガソリン代も当然高くなります。

10トントラックの燃費をよくするにはどうしたらいいの?

それでは、具体的に燃費を良くする方法について見ていきましょう。

整備をしっかりする

大型トラックは日々のドライバーの項目チェックや整備士による定期点検が重要になります。

部品が古くなっていたりすると、普通に運転をしていても燃費はかなり落ちてしまいます。ラジエータ冷却液やエンジンオイルなどをダメになる前に交換することで良い燃費を維持することができます。

逆に整備不良によって部品の劣化による燃費の悪化や、部品が故障してしまって高額な修理費や交換費がかかることもあります。整備点検をマメに行うことが燃費を良くし、トラックの寿命を長くする秘訣なのです。

タイヤの空気圧をチェックする

タイヤの空気圧を一定に保つということも重要です。これは「ころがり抵抗」にも関係してくることです。トラックのタイヤはトラック自体の重さや荷台に荷物を積むことで大きく変形してしまいます。

タイヤが変形するところがりが悪くなってエネルギーが正しく伝わりにくくなり、エネルギーのロスが大きくなってしまいます。これが燃費を悪くする原因となっているのです。

チェックしたときにも忘れがちになるタイヤの空気圧ですが、しっかりと一定に維持することでこだわり抵抗を抑えていくことができるでしょう。

不要な積載物を載せない

常に稼働しているトラックに必要がないのに載っている荷物があったりします。それほど邪魔にならないということから放置されている積載物ですが、これがあるだけも燃費は悪くなります。

例えばトラックには勾配抵抗というものがあります。坂道を上っていくときに発生する抵抗で、坂道の傾斜角度と車両の重量で抵抗が決まります。要するに坂道の傾斜が激しいほど、車両が重いほど燃費が悪くなるということです。

不要な積載物があるということは常に車両を重くする原因となりますので、勾配抵抗が余計にかかり、燃費が悪くなっているということになります。燃費のことを考えるのであればできる限り不要な積載物は載せないのが正解ということになります。

燃費もよくなる!運転のコツは?

実は、運転に気をつけるだけで燃費を良くすることができます。具体的なテクニックを見ていきましょう。

ブレーキはゆっくり踏む

自動車の燃費が悪くなる原因で大きなものは発進・加速とブレーキ・停止を繰り返す行為です。街中で運転する際にはこういったことが連続するために非常にエネルギーを使用しています。

また、急加速や急ブレーキは特にエネルギーを使います。さらに、部品も負担を受けることで劣化するのが早くなってしまいます。燃費を考えるのであれば加速やブレーキはゆっくりと踏んで行うのが正解ということになります。

一定のスピードを心掛ける

大型トラックの寿命が普通車よりも長い原因の一つにこれが関わっています。街中で発進と停止を繰り返す普通車と違って、大型トラック、長距離トラックは長い距離を一定のスピードで走り続けることが多いということが関係しているのです。

ずっと一定のスピードで走ることでエンジンやその他の部品に負担をかけることが少なくなり、燃費も良くすることができるのです。スピードを上げたり下げたりを繰り返すのではなく、できるだけ一定に保つことが重要だと言えるでしょう。

クーラーの温度を下げすぎない

これは大型トラックに限らず一般の普通車でも家や会社のクーラーでも同じですが、必要以上に温度を下げようとすると多くのエネルギー(電気代も)を必要とします。

大型トラックの場合は、当然そのエネルギーはトラック自体が生み出さなければならないものです。

クーラーの使用、特に温度を下げ過ぎるという行為はエネルギーの浪費につながり、燃費を悪くするということにそのままつながってしまうのです。省エネを心がけることは燃費の改善にもつながると覚えておきましょう。

海外メーカートラックとの排気量の比較

普通車であれば外車が走っていることも多い日本ですが、海外の大型トラックは日本ではほとんど走っていません。

これは排気量の違いというよりも、トラックの形状が関係していると言われています。

でっぱりが多い海外の大型トラックは、道が狭い日本ではあまり歓迎されなかったのです。

ちなみに世界的に有名な海外の大型トラックというと、高級車で有名な「ベンツ」で、日本で販売したベンツのアクトロスという大型トラックの排気量は12000ccと16000ccのものがありました。

大型トラックのエンジンはエコ化が進んでいる

排ガス規制対策のエンジン小型化

環境破壊対策の一環として自動車業界では排ガス規制対策が厳しく行われてきています。これは日本に限らず、欧米も同様です。

そのため自動車メーカーはエンジンを小型化して排出量を抑え、しかも高いエネルギー効率を維持するために研究を進めています。

発表されている最新モデルは、ほとんどが「燃費向上」を掲げていることからもそれは明らかです。

エンジンの小型化はこれからも進んでいくと予想されています。

排気量ダウンをターボで補う

エンジンを小型化して排気量を抑え、ターボでパワーをアップさせるのが「ダウンサイジングターボ」です。

普通車だけでなくトラックも同様にこの考え方は進んできています。燃料消費を抑えながらもパワーダウンさせないという動きがますます広まっています。

排気量を抑えた環境に優しいトラックが求められている

環境破壊、地球温暖化などに対しても自動車の排ガスは大きく注目されています。

その影響から世界中でできる限り排気量は抑えようという動きが進んでおり、新しく開発される車両も「環境に優しい」ものが求められています。

また、排気量を抑えることは自動車税を安くするということにもつながりますので、これからもますます排気量を抑えた車両が開発されていくと予測されています。

まとめ

大型トラックは9000㏄~30000㏄と、一般乗用車を大きく上回る排気量となっています。

しかし、時代の流れとしては新しく開発されているトラックは、パワーをそのままに排気量を抑えたトラックが主流になってきています。

排ガス規制が厳しくなっているという現状もあり、これからも大型トラックの排気量はどんどん少なくなっていくでしょう。

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