トラックの4ナンバーはどういう意味?どうやったら取得できるの?
トラックのナンバーには、4という番号が使われているものがあることをご存知でしょうか。4ナンバーのトラックは他の番号を使用したトラックと比べて多くのメリットがあり、知らないと損をしてしまうことになるかもしれません。そこで今回は、そんな4ナンバートラックについて詳しくご紹介していきたいと思います。
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4ナンバートラックとは?
4ナンバートラックとは、簡単に言うと小型貨物車を意味しています。そもそも、自動車には分類番号というものが割り振られていて、0番から9番まであります。つまり、3ナンバーの自動車もあれば、5ナンバーの自動車もあるということですね。
トラックは1ナンバーか4ナンバー
分類番号0~9のうち、1と4ナンバーがそれぞれ貨物車となりますが、全く同じ貨物車の括りというわけではありません。
4ナンバーのトラックにおいては基礎情報において条件設定がなされていますが、1ナンバーのトラックには条件設定がありません。
つまり、4ナンバーの条件を満たしていないトラックが、1ナンバーになるということですね。
4ナンバートラックは維持費が少なく済む
ここでは、4ナンバーのトラックにどのようなメリットがあるのかという点について見ていきます。簡単に言うと、維持費が少ないことが挙げられます。
つまり、トラックの維持のためにかかるお金が少なくて済むということですね。この節では、具体的な項目について見ていきましょう。
保険料
自動車に乗るのであれば、自賠責保険に加入しなくてはなりません。いわゆる強制保険ですね。4ナンバーのトラックについては、1年で17,350円の保険料となります。
1ナンバーのトラックで同じ条件の保険だと、2t以下で23,970円、2t超で28,720円となりますので、4ナンバーとの差は大きいですね。
高速料金
4ナンバーのトラックで高速道路を走行する場合、料金は普通車料金となります。それに対し、1ナンバーのトラックで8t以下の場合は中型車料金となり、8t超の場合は大型車・特定大型車料金となります。
自動車税
4ナンバーの自動車税に関しては、最大積載量で決まるようになっていて、最低額は8,000円です。これはとても安い水準です。
例えば3ナンバーの場合、排気量で自動車税が決まることになっていて、最低額は29,500円です。そのため、金額差は歴然ですね。
重量税
重量税とは、その車両の重量によって税額が決まるというタイプの税金です。4ナンバーの場合、最低額が2,600円であり、3t超~4t以下という重量であっても1万円を下回ります。したがって、重量税についても安い水準であることが分かりますね。
4ナンバーの取得条件とは
4ナンバーを取得するには、その貨物自動車が一定の条件を満たしていなければなりません。数ある条件のうち、一つでも外れていれば4ナンバーを取得できないことになりますので、しっかりと把握しておく必要がありますね。そこで、ここでは条件面について具体的にご説明しましょう。
車両の大きさ
4ナンバーのサイズ条件は、以下の通りとなっています
- 全長:4.7m以下
- 全幅:1.7m以下
- 全高:2.0m以下
排気量
排気量については、ガソリン車の場合は2000cc以下であることが条件となっています。
荷台面積と座席の面積
荷台面積については、1m²以上でなければなりません。なお、軽自動車については0.6m²以上でOKということになっています。
次に、座席の面積については、荷台面積を下回っていなければなりません。ここでいう座席面積とは、運転席の後ろの部分の面積のことを意味しています。
後部ドアの大きさ
後部ドアを開けた際の入り口の大きさが、縦横それぞれ800mm以上でなくてはなりません。ただ、軽自動車の場合は縦横600mm以上でOKということになっています。
積載量
積載できる量が、乗車定員いっぱいになった際の定員トータルの重量を上回っている必要があります。乗車定員の一人当たりの重量については、55kgで計算します。
まとめ
このように、4ナンバーについては維持費が安いというわかりやすいメリットがあります。そのため、トラックに関連する仕事をするのであれば、4ナンバーの具体的なことについて知っておいた方がいいでしょう。
ただ、4ナンバーの場合は細かな条件設定がありますので、その点もあわせてよく踏まえておく必要があるでしょう。