玉掛けとは?玉掛けの資格取得方法や活躍の場を紹介!

   

運輸業への就職や転職を考えている方は求人情報などで、必須資格として玉掛けが記載されているのをよく目にしますよね。

運輸業に限らずクレーンを使う作業では必ず必要になるため、需要は高く資格の取得について興味がある方は多いのではないでしょうか。そこで今回は、気になる玉掛け資格について詳しくご紹介していきたいと思います。

玉掛けはどんな作業なのか

重い荷物や材木、建築材料などを吊り上げるクレーンは建築現場などで広く使われています。このクレーンのフックの部分に荷を引っ掛けたり外したりする作業のことを「玉掛け」と言います。

非常に重要なものですが事故も多い作業ですので操作には慎重さが必要となります。玉掛けの作業中の事故はかなり大きなものが多いからです。

玉掛け資格について

1トン未満は特別教育

制限荷重が1トン未満のクレーンを利用する場合の玉掛けには資格は必要とされていませんが、「特別教育」を修了することをすすめられています。現場によっては特別教育を修了していない人は作業させないと決められていることもあります。

1トン以上は技能講習

制限荷重が1トン以上のクレーンは建設現場などで使用されています。このクレーンで玉掛けを行う場合は技能講習を受けて資格を取得する必要があります。

クレーンの資格だけあれば玉掛けができるというものではなく、玉掛けの資格もなければこの作業をさせないという現場が多くなっています。

玉掛け技能講習を受講するためには

玉掛けの技能講習を受けるには18歳以上であることが決められています。これ以外に特別な決まりはありません。

他には講習を行っている団体によって違ってくるのですが「受講料」「教材費」がかかってきます。講習を受けられる施設は日本全国あちこちにありますが、講習が4日間に及ぶので遠くの場所を選ぶと面倒になりますし仕事は休む必要があるかもしれません。

取得方法やかかる費用について

取得方法

玉掛けの資格を取得する際の技能講習には受講料が2万円前後、教材費が1000~2000円ほどかかります。日本全国のなかから比較的近くの受講場を選ぶようにしましょう。

かかる日数や費用は?

技能講習は最大で4日間に及ぶこともあります。仕事を続けたまま技能講習を受けたいという人はかなり時間の調整をする必要があると言えます。費用に関しては団体によって変わってきますので色々な受講場所を調べておくと良いでしょう。

活躍の場は?

運送業界

玉掛けの資格を持っていれば色々な業界で役に立ちます。運送業界では荷積み、荷降ろしのときに玉掛けを使用することがあります。そのために荷受け場、プラットホームなどで働くときに重宝するでしょう。

建設業

建設現場ではもっとも玉掛けの使用頻度が高いかもしれません。大型の建築物を建設するときなどは鉄材や材木などの荷を玉掛けすることが多く、必須とも言えます。こういったところで動かすクレーンはほぼ1トン以上ですので玉掛けの資格が必要となるのです。クレーンの資格と併せて取得しておくと良いでしょう。

工場内作業

荷物の出し入れが多い倉庫や大型の製品を製造している工場、大きい部品や重量のある部品を使用する工場などでも玉掛けの資格は必要になります。なくても仕事はできる場合でも、資格を持っていることで「資格手当」がつくことがあります。資格を持っている場合は報告しておきましょう。

クレーン作業に必須な玉掛作業

玉掛作業者とは、労働安全衛生法第61条と第76条にて規定されている「玉掛け技能講習」及び「玉掛け特別教育」を修了した技能者のことを指します。クレーン作業をする際には必須の資格とも言えます。

1トン未満のクレーンの場合は特別教育だけで良いのですが実際に建設現場などで1トン未満のクレーンはそれほどありません。

また、タワークレーンのように運転席と玉掛け作業を行う場所が離れているときはクレーンの運転士とは別に玉掛け資格を持つ人間が作業をすることがあります。この場合は職人などが行うことになります。
ただ実際にはクレーンの資格と玉掛けの資格の両方を持っていることが理想と言えるでしょう。

まとめ

玉掛けの資格は持っていると様々な現場で重宝されます。クレーンの資格と両方保有することでさらに活動範囲は広くなりますし、資格手当なども期待することができます。

ある程度こういった作業になれている人であれば技能講習を受けることでそれほど苦労することなく取得できるものですので、キャリアアップのためにもぜひ取得していきましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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