タコメーターの見方って?トラックにはメーターがいっぱい!
最近の普通車にはタコメーターがついていない車種も多く、タコメーターの存在すら知らない方もいますよね。しかし、ほぼ全てのトラックにはタコメーターが備わっており、存在を知らない方では見方も良く分からないですよね。そこで今回は、気になるタコメーターの見方から、普通車にはないトラック特有のメーターの見方までご紹介していきたいと思います。
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タコメーターの見方って?
タコメーターはエンジンの回転数を確認するためのものです。主に変速するときにエンジンの回転数を確認するためにあるものですので、ドライバーが自分で変速をしないATの自動車ではそもそも必要のない計器です。もともとは手動の変速機であるMTで必要だったものです。「×000rpm」が回転数を表しているので、それで確認しましょう。
何の役に立つのか?
燃費の向上
MT車を運転する際はタコメーターを見ながら運転することで安定した運転を行うことができます。AT車の場合であってもタコメーターでエンジンの回転数を確認することでエンジンの状態を把握することができます。そこで意識的に高いギアを使ってエンジンの回転数をコントロールすることで燃費を向上させることができます。
パワーバンドの維持
エンジンが効率よく働いている状態が「パワーバンド(トルクバンド)」と言いますが、タコメーターを見ながら運転することでその状態を維持することができるのです。
シフトチェンジのタイミング
トラックに長い間乗っているとその車の音や振動、速度感覚などによってタコメーターを見なくてもシフトチェンジのタイミングがわかってくるものですが、慣れないうちはタコメーターはその目安になるものです。回転数を回しすぎたり回転が低すぎたりする状態でシフトしてしまうとノッキングなどの原因になるので注意しましょう。
回転数オーバーを防ぐ
エンジンの回転数がオーバーしている状態で走行しているとエンジンに負担がかかり続けて故障の原因になります。また、回転数オーバーの状態でシフトチェンジをするのもエンジンのためには良いことではありません。
MT車には必須のタコメーター
最近ではタコメーターがついていない車も増えてきましたが、MT車にはやはりタコメーターがあるメリットが多くあります。しかしトラックには依然としてMT車が多く、やはりタコメーターは必須であると言えるでしょう。
トラックについているメーターとは?
Ad Blue
Ad Blue(アドブルー)とは、日産化学工業(株)、日本化成(株)、三井化学(株)が
製造する「尿素32.5%の水溶液」のことで、ドイツ自工会の登録商標でもあります。
ディーゼルエンジンの「窒素酸化物除去装置」である「尿素SCRシステム」に必要になるものであり、この働きでアンモニアを発生させることができます。
加水分解によって発生したアンモニアは有害な窒素酸化物を窒素と水に還元することで環境保全に役立つようになっています。
燃料計
タンクにどれくらい燃料が残っているかどうかを測るのが燃料計です。ただし「メーター」「ユニット」「配線」などに不具合があると正しく計測することができません。満タンに燃料を入れたのに燃料計が正しく反応していないときなどは故障している可能性があります。
水温計
夏は特に水温計が重要になります。「C」は低温、「H」は高温を指し示します。そのあいだのセーフティゾーンを指し示していれば問題ありませんが、「H」の状態が続くとオーバーヒートする可能性が高くなっています。冷却水の量を確認する必要があると言えます。
ただし運転状態からすぐに確認しようとすると高温の蒸気が噴き出すことがあります。十分に自然冷却した上で確認をしましょう。
タコメーター
エンジンの回転数を確認するためのものです。MT車のシフトチェンジなどに必要な計器であると言えます。
スピードメーター
言わずとしれたスピードを確認するための計器です。厳密にいえば「実測値」ではなく、タイヤの回転数から計算してだされている数字なのですが、目安としては普通に使用することができます。
圧力計
タイヤ空気圧測定で、製品によっては増圧や減圧が簡単なレバー操作で可能になっているものもあります。
トラック特有の圧力計
トラックはタイヤだけでなくブレーキ、クラッチ、エアーコンプレッサーなどさまざまなところに「エアー」が使用されています。エアーコンプレッサーのプーリーには電磁クラッチが組み込まれており、レギュレター(圧力検出器)で電磁クラッチへの電源供給・遮断をしています。それらを正しく管理するために圧力計はかかせない道具などのです。
まとめ
トラックにはタコメーターをはじめ、様々な機器がついています。直接運転に関係はないというものもありますが、運転の補助や燃費の向上、安全な運転をするためには必要なものばかりです。最近ではタコメーターを搭載していない車も出てきていますが、トラックには必須の機器でもあります。ぜひ正しく有効的に使用していきましょう。