引越し屋は本当に儲かるの?給料や平均年収、開業に必要な資格を解説!
引っ越しを頼んだりするときに、「引っ越し屋って儲かっているのだろうか?」と気になるときはありますよね。
また、転職を検討している方にとっても、今後給料UPが見込めるかを知っておきたいところですよね。
この記事では、運送業者の中でも引越し屋の仕事は儲かると言われているのは理由があり、引越し屋の収入が安定している理由を詳しくご紹介します。
Contents
引越し屋の仕事が儲かる理由とは?
引越し屋の仕事は閑散期と繁忙期があり、シーズン以外はあまり儲からないと考えている人もいるかと思いますが、実は収入が安定しているそうですので、引越し屋が儲かる理由をご紹介します。
引越し屋が儲かるのは引越しの依頼が絶えないから!
引越し屋が儲かるのは、シーズン通して引越しの依頼が絶えないからでもあります。
まず大手引越し業者はたとえ閑散期でも引越しの依頼がないという日は存在しません。それが、たとえ1月~2月の引越し閑散期であっても依頼件数が0軒ということはありません。
また、大手引越し業者は豊富な宣伝資金で「引越しといえば〇〇」というようにお客さんを囲い込んでいることもあり、安定して仕事を確保しています。
一般家庭の引越しは時期によってムラがありますが、法人の引越しも行っており、こちらは年間通して満遍なく仕事量を確保できているとも言えるでしょう。
一般家庭よりも法人の引越しが儲かる
一般家庭の引越しは「ペリカン」「サカイ」「0123」などといった大手の引越し業者がひしめきあい、かつてのサービス競争のアイデアが出尽くした感があり、品質や見積もり、営業戦略で争う形になっていますので、仕事を受注するのも一苦労となります。
また、一般家庭の引越しの難しさは個人の荷物を取り扱うため、「壁に当てて傷をつけられた」「近所の人が文句を言ってきた」などのクレームが多く、
さらに家の中が物で溢れかえり、見積もりの段階から割に合わないことも多いようです。そのため、次に引越し屋が目に付けたのが、会社や事務所といった法人の引越しです。
法人の引越しの多くは事務所などの書類関係やデスクといった事務用品が多く、運び出すのに神経質にならなくて済むため、作業自体がサクサク進み、コストパフォーマンスに優れます。
また、引越しの規模も大きいため、1度の引越しでたくさんの料金を受け取ることができます。
引越し屋は本当に儲かる?収入の目安
引越し屋は本当に儲かるのということで、実際にどれくらいの収入を得ているのかご紹介します。
もちろん会社や年齢、経験人数によって大きく差が付きますが、業界全体で平均すると34万円前後といわれています。また、年齢別に見てみると、
- 20代・・・20~27万円
- 30代・・・25~33万円
- 40代・・・25~36万円
となります。これを年収に当てはめてみると大体448~512万円となります。さらにここから手取りを算出するとおおよそ19~36万円となります。
これは一般的な宅配サービスの平均給料と比べると若干多いとも言えるでしょう。
残業の有無にも注目!
引越し業界の平均給料がわかりましたが、実際に求人案件を確認する際は給料の金額だけではなく、さらに細かく内訳を見て、残業の有無についても確認しましょう。
他の運送業界の多くは残業や深夜勤務があるところが多いのですが、引越し屋は残業や深夜勤務がほとんどないため、定時に帰宅できることが大きなメリットでもあります。
そのため、一見すると大した給料の額に見えないことがありますが、残業の少なさを考えると比較的高収入とも捉えられますよね。
引越し屋が儲かるなら独立開業の選択肢もあり!
引越し屋で働き、ノウハウを得たら、引越し屋として独立開業する人が後を立たないようですので、その理由を詳しくご紹介します。
引越し屋は独立開業しやすい業種
引越し屋は独立開業するための資金は比較的少ないといわれています。
必要となるものは、運搬するためのトラックと保険料で100万円ほどと、広告宣伝費などをプラスした額で、総合的に見ても200万円以内で起業することができるでしょう。
そのため、起業する人の一番の問題である資金がないといった問題が大きくないため、引越し屋は独立開業しやすいともいえるでしょう。
また、トラックがあれば起業できるビジネスであるため、大手引越し業者とも価格競争をしやすいため、営業しやすいというメリットもあります。
繁忙期に引越し屋になる例もある
上記でご紹介したように引越し屋の起業は容易にできるため、大手引越し業者も忙しい春先などの繁忙期に合わせて引越し屋になるという方法もあります。
ただし、引越し屋で独立開業するには、国土交通省に認可された運送業者であることが前提となります。また、運送業者にも次のような3つの事業スタイルがあります。
- 一般貨物自動車運送事業・・・引越し事業用の車両が最低でも5台必要
- 貨物利用運送事業・・・自社でトラックを保有せずに行う事業
- 貨物軽自動車運送事業・・・軽自動車1台あれば開業できる
最近では引越し専門仕様の軽トラや大型の冷蔵庫を積載できるタイプの車両もあるため、もし引越し屋になるのであれば、最初は貨物軽自動車運送事業で行うことをおすすめします。
まとめ
引越し屋の仕事は一般的な家庭の引越しだけではなく、会社などの法人の引越しも行っていることが多く、年間を通して安定して仕事を受けることができるでしょう。
また、引越し屋は独立開業するには大きな資金も必要としないため、個人であってもノウハウがあれば独立開業することも夢ではありません。
さらに独立している人の中には閑散期は他の仕事を行い、4月などの繁忙期だけ引越し屋をするという人もいますので、大きなリスクを背負って開業しなくても済むため、おすすめできる仕事といえるでしょう。