キャリアカーの車の積み方はどうするの?基本的なやり方やコツを紹介!
車を運ぶキャリアカーを街中でも見かける方も多いのではないでしょうか。
車が前を向いたり、後ろを向いたり、不規則に積まれているようにも感じますよね。
キャリアカーに車を積むとき、積み方はあるのでしょうか。そこで今回は、キャリアカーに車を積むときの積み方をご紹介します。
Contents
キャリアカーの基礎知識
キャリアカーとは
キャリアカーとは車両を運搬するためのトラックのことです。
カーディーラーで販売する車や展示車、中古車販売に置かれる車などはほとんどキャリアカーで店や会場に運ばれます。また交通事故を起こした時やタイヤがパンクをしてしまった時など、車を動かすことができない非常事態時にも利用されています。
キャリアカーは、はたらく車として世界中で需要のある車です。
キャリアカーの主な種類
キャリアカーは
- ローダー
- 単車
- トレーラータイプ
の3種類があります。
これらは
- 積載できる台数
- 総重量
- 全長の長さ
などが道路交通法で定められています。また運転する際に必要な免許も異なります。
ローダーは普通免許でも運転可能で、キャリアカーの中で最もポピュラーなタイプです。荷台に一台だけ車載できます。単車を運転するには大型免許が必要になります。積載台数が2〜5台のキャリアカーです。
トレーラータイプを運転するには大型免許が必要です。また、車両重量が750kgを越える車をけん引するにはけん引免許も合わせて必要になります。
大型免許の取得は満21歳以上ではありますがけん引免許は満18歳以上で取得可能です。
尚、トレーラータイプは積載台数が最大8台と全長19メートルまでと道路交通法で定められています。
キャリアカーの基本的な積み方
積み方の基本的なルールはない
キャリアカーに車を積んでいることを「似姿」といいます。車の積み込みは基本運転手が行います。車を載せる荷台はキャリアカーにより異なるため、積み方のルールはありません。
荷台の種類はさまざまで一番ポピュラーなタイプは、レバーやリモコンで荷台を斜めに傾け道板を降ろし車を自走させ積む方法です。他に固定式やスライド型、トラック自体を持ち上げて荷台を傾けるタイプがあります。
このように積み方に基本的なルールはなく荷台の種類により積み方はさまざまですが、車を積んだ後は必ず車を固定する必要があります。固定せず道板を開けたままの走行は違反になります。
複数車載せられる場合は上段から
単車やトレーラータイプのキャリアカーは複数車積むことが可能です。複数車積む場合は、上段から積みましょう。上段部分の荷台が「へ」の字に曲がるため、曲げたら自走し積んでいきます。一台積み、指定箇所を固定してから次の車を積む動作の繰り返しです。
固定を怠った場合は違反になるのはもちろんのこと、軽自動車など小さい車は軽すぎてずり落ちてしまうケースもあります。必ずしっかり固定しましょう。
また、車の形や大きさや高さにより積み方が変わるため、必ずしも前進で積むというわけではありません。
キャリアカーに積むときは高さ制限に気をつける
キャリアカーに積んで運ぶ際、その高さが4.1メートルまでと決まっています。
平成16年3月1日以前はキャリアカーも普通車と同じ3.8メートルの制限でしたが、規制緩和により平成16年3月1日以降、キャリアカーや海上コンテナなどの特殊車両のみ4.1メートルまで走行可能になりました。
走行条件として3.8メートル以上4.1メートル以内の車を走行させるには、後方車両への注意喚起のため「背高」と表記した標識を取り付けることが義務づけられています。この標識は縦横または横縦23cm以上×12cm以上、文字が反射色、背景が黒色と決まっています。
積む車により高さが変わるため、時には制限を越えてしまう場合があります。その時には前進で積むのではなく後進で積むなどの工夫をします。前進で積むより難易度が高く危険なため注意しましょう。
どうしても4.1メートルを超える場合は警察に制限外積載許可申請書を申請し、許可証をもらう必要があります。
キャリアカー気になるQ&A
キャリアカーに車はどうやって載せているの?
キャリアカーは基本的にはドライバーさんが自走し積みます。
- 荷台が傾くタイプ
- 荷台をスライドさせるタイプ
- トラック自体を持ち上げるタイプ
などもあり荷台の種類により少し積み方が変わります。
また巻上げ機(ウインチ)で車を巻上げ積む方法もあります。巻上げ機とは電気や空気による動力により駆動される機会でワイヤーロープ等を巻きつけ物を上げたり下げたりする機械のことです。
巻上げ機を使うには巻上げウインチ資格が必要です。巻上げウインチ資格は受講と実技のみの試験なので合格率はほぼ100%と言っても過言ではない資格です。
キャリアカーに載せた車の降ろし方は?
キャリアカーに積んだ車は、積んだ順と反対の順で降ろしていきます。荷台が傾くタイプのキャリアカーはブレーキを調整し慎重に降ろします。
そして最も気をつけたいのが固定箇所を外す順を間違えないことです。誤って固定箇所を全て同時に外してしまった場合は大惨事になります。必ず一台一台慎重に降ろしましょう。
トレーラータイプのキャリアカーに車を積む時は上段からの作業が基本です。降ろす時も同様上段から降ろし、次に下段を降ろしましょう。
キャリアカーに車を積むのはドライバーの仕事?
車を積む時も降ろす時も基本はドライバーさんが行います。専門の人を雇っている会社もありますが、経費がかかるため雇っていない会社の方が多いです。
車の運転に自信がある人でも、車載に慣れるまで時間がかかります。やはり通常の運転と車載ではわけが違います。より気を配り注意する必要があります。
巻上げ機を使用している会社も多々あるので、大型免許やけん引免許を取得した際には巻上げウインチ資格も同時に取得することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
- 街中で見かけるキャリアカーに積まれている車が不規則に積まれている理由は車の高さ制限が理由である
- キャリアカーは種類により積載台数や必要な免許が異なる
- 積む時のルールは基本的になく、固定箇所をしっかり固定し高さに気をつけて車載することが重要である
ということがわかりました。
キャリアカーの積み方やキャリアカーについて詳しく知りたい方、またはキャリアカーのドライバーへの転職に悩んでいる方などのお役に立てれば幸いです。