長距離運転するときの注意点と休憩の頻度の目安は?快適な長距離運転を!
長距離運転を行っている方にとって、渋滞や天気の都合により納期がギリギリになり、休憩できないケースもありますよね。
現在、無理な長距離運転、長時間運転により過労死したり交通事故に遭ったりすることが問題になっています。
この記事では、長距離運転するときの注意点や休憩の頻度を解説いたします!
Contents
無理な運転による事故が多発している
近年長距離のバスやトラックの運転手が休憩なしの過酷な労働によって死亡したり、注意力や集中力が低下しているまま運転を続けて事故を起こしたりすることが多発しています。そこで、ここでは長距離運転時の「休憩」について説明していきます。
法律によって休憩頻度が決まっている
実は、長距離運転に関しては厚生労働省が休憩頻度について規則を定めています。これによると、トラックの連続運転可能時間は4時間が限界とされており、4時間運転したら30分以上の休憩を取ることが推奨されているのです。
これは、一度に取らなくても「10分ずつを3回」のように分割することも可能です。また、1日の運転時間は9時間を限度としているということはあまり知られていません。
そして、このルールは実際には守られていないことも多いのです。これが長距離トラックやバスの運転手の過労状態をまねいているのです。
なぜ無理な運転をするのか?
では、厚生労働省によって規則が定められているのにどうして守られないのでしょうか。これは「早く荷物や乗客を届けなければならない」といった事情や、
「自分はある程度休憩なしでも大丈夫」という過信が大きく関係していると言われています。
なかには、会社や荷受け主から無理なスケジュールでの配達を指示されて休憩なしで運転を続けているドライバーもいます。
どれくらいの頻度で休憩すればいいの?
走っている道路ごとにある程度の目安が定められているので、紹介をしていきます。ただし、実際には運転している人のそのときの体調や道路の混み具合によっても条件は変わってきます。
一般道
一般道路を走行しているときは「4時間ごとに30分以上の休憩」というのが基本です。しかし、実際には一般道路は通行人や信号も多く、4時間の走行はかなり厳しいという意見もあります。
特に、街中を走っている場合は集中状態が続くために、心身ともに疲労していきます。2時間ほどで休憩できるポイントがあれば積極的に休憩をするようにしていきましょう。
高速道路
高速道路を長距離走行している際の休憩の目安は、2時間ごとに10~20分です。高速道路を走行している間は通行人や信号がないために、気を張り詰めている状態での運転にはなりません。
しかし「同じような風景が続く」「同じような速度で走り続ける」ことから集中力が低下したり、眠気を誘ってきたりします。それが原因となっての事故も多発しているというのが現状なのです。
SAやPAごとに休憩するのが無難
高速道路ではだいたい50km前後ごとにサービスエリアが、15~20kmごとにパーキングエリアが設置されています。
「サービスエリア」とは休憩スペース、駐車場、トイレ、売店、食堂、ガソリンスタンドなどが併設されている施設です。「パーキングエリア」とは駐車場、トイレ、売店や自動販売機などが併設されている施設です。
体が限界を迎えてから休憩をするのではなく、こういったサービスエリアなどを目安に休憩を取るようにしていくと安全に長距離運転が可能となります。
こういう時はすぐに休憩する
定められた時間でなくても、予定していたサービスエリアでなくても休憩を取った方が良いという場合がいくつかあります。こういった症状が出ているときはできるだけ早く休憩を取るようにしましょう。
あくびの頻度が上がってきたとき、眠くなってきたとき
あくびをする回数が増えてきていると感じたときには、眠気が強くなっているときです。この状態になると判断力が低下し、事故を起こしやすくなります。あまりに限界を超えると数秒間意識が飛んだりすることもあります。
「眠い」と感じたときはできるだけ早く休憩を取りましょう。また、「またたき」が増えてきたときも要注意です。
またたきが増えてきているということは、目や目の周りの筋肉が疲労していることを意味しています。集中力や認識能力がかなり低下している可能性がありますので、この場合も休憩を取った方が良いでしょう。
肩が凝ってきたとき
肩が凝っていると感じてきたときも休憩のサインです。長距離運転は長時間同じ姿勢で座ったまま運転をしているので、肩や腰に大きな負担がかかってきます。
こういった筋肉の疲れは集中力が低下するだけでなく、目の疲労にも大きく関わってきます。
肩や腰が痛いと感じたり、凝っていると思う時は休憩を取って、一度大きく肩を回したり軽くストレッチをするのが良いでしょう。普段からストレッチをしていると肩こりの予防にもなるのでおすすめです。
足が重いと感じる、または足が痺れたとき
こちらも長時間同じ姿勢で運転をしていることで起こる現象です。足を動かさずに同じ姿勢で座っているために足に血栓ができやすくなり、血流の低下を及ぼします。
血栓が肺まで届くと、エコノミー症候群が発生することがあります。これは、呼吸困難まで引き起こす重病で、運転中に起こったりすると大事故にもつながります。
頻繁に休憩を入れ、足の運動やストレッチをすることでかなり緩和します。足に違和感を感じた場合はすぐに休憩を取るようにしましょう。
まとめ
長距離運転を行う際に休憩を取るのは非常に重要なことです。しっかりと休憩を取って集中力や体の疲労を軽減することが仕事の効率を上げることにもつながりますし、
事故や過労死を防ぐことにもつながります。体が限界を迎える前に休憩を取っていくようにしましょう。