トラック運転手の派遣の仕事内容や給与面を解説！禁止されてるって噂はホント？

この記事では派遣でトラック運転手として働く際の仕事内容や給与条件、メリットやデメリットについて書いています。

どういう仕事だったらより高い給料をもらえるのか、仕事はキツいのか、など気になる方はこの記事を参考にして下さい。

そもそも禁止？トラック運転手の派遣

トラック運転手を派遣で雇用することについて禁止されているのでは？と思う方もいらっしゃると思います。

法律でトラック運転手に選任できないと定められている方は下記の条件のいずれかに当てはまる方です。

つまり雇用期間が3ヶ月以上の契約の派遣スタッフであればトラック運転手は可能ということになります。上記の条件に反してトラック運転手を専任した場合には事業者に処分が課されます。

2ヶ月以上雇用することを書類に明記することが大切

監査の際に日雇い運転手を雇っていないことを証明できないと処分を受けるリスクがあります。そのため、派遣社員にドライバー業務を任せる際は労働条件通知書に「2ヶ月以上雇用する」ことを記載することが大切です。労働条件通知書のテンプレートは全日本トラック協会のホームページからダウンロードすることができます。

日雇い運転手の選任禁止違反は重い処分に

2013年の法改正により、日雇い運転者の選任禁止違反の処分がより重くなりました。以前は初回の違反であれば警告のみでしたが、現在は初回であっても10日車（1つのトラックを10日間稼働できない）が課せられます。

派遣ドライバーが問題になっている理由

運送会社が派遣や契約社員に頼ってしまう理由は、慢性的なドライバーの人手不足にあります。若手ドライバーの確保が難しい今、ドライバーの平均年齢が50代以上であることはざらにあります。業界全体のドライバー不足が解消されない限り、日雇い運転手の問題はなくならないでしょう。

引用元：全日本トラック協会

派遣でトラック運転手は稼げる？思わぬ落とし穴

トラック運転手で派遣と正社員との違いは主に以下の点です。

それでは下記で解説していきます。

1.土日休みや残業が意外と少ない

派遣のトラック運転手は時給で給与が計算されるため、企業側も必要な時間だけ働いてもらおうとします。

そのため、夜間の割増時間帯の業務が少なかったり、労働時間も8時間がほとんどで残業が少ないケースが多いです。

2.長時間働いて稼ぐことができない

1.で述べたとおり、残業が少なく労働時間も定時退社が多いということは残業代や夜間手当などは支給されません。

一般的なコンビニのアルバイトよりは時給は高いですが、意外と待機の時間があったりして思ったより稼げないことが多いです。

3.長期間同じ会社で働くことができない

派遣のトラックドライバーは法律で2ヶ月以上の雇用を約束しなくてはならないと決まっていますが、だからと言って長期間雇用される訳ではありません。

基本的には労働時間に融通の効く、正社員で業務がさばけるようになれば派遣の契約は終了させる企業がほとんどです。短ければ3ヶ月程度で契約を終了するケースもあります。

派遣トラック運転手の給与条件

それでは具体的な給与例を挙げていきます。

トラック運転手の求人は下記のように運転するトラックの大きさに応じた求人を出すことが多いです。

各トラック別にドライバー派遣ドットコムの東京でのトラックの大きさ別の求人を参考にまとめた給与例を挙げていきます。

引用元：ドライバー派遣ドットコム

上記は東京での求人の価格帯例です。トラックの大きさが大きいほど給与面でも高くなっています。中型以上のトラックに乗車するには中型･大型免許が必要ですので注意して下さい。

派遣トラック運転手に向いている人はどんな人？

以上から働き方の特徴や給与面について述べましたが、実際に派遣トラック運転手として働く人は下記に当てはまる方がいいと思います。

それぞれを以下で解説していきます。

1.運転が好きな人

トラック以外の運転する仕事でもそうですが、やはり車を運転することが好きな方には転職と言えます。ただし意外と空車時間や待機時間もあるので、8時間ずっと運転するわけではないことには注意が必要です。

2.無理なく時給の高い仕事で働きたい人

定時が少なく、時給もアルバイトよりは良いことが多いので、無理なく時給のいい仕事がしたい方には向いているといえます。

またエリアも広範囲に渡って求人があることが多いので、地方に在住の方でも就きやすい職業と言えます。

3.人間関係を意識せずに働きたい人

運転をして車の中に1人（2人での業務もあります）でいる時間が多いので、一般的な会社での働き方に比べて人間関係では苦労しているという声は少ないです。

その分、車内での昼食なども多くなるので栄養の偏りには注意が必要です。

派遣と請負の違いとは？

派遣と請負では命令系統が異なります。

派遣労働者は、派遣会社が派遣先企業（運送会社）にドライバーを提供するという形で契約が交わされます。そのため業務における指示を出すのは派遣会社ではなく派遣先企業となり、派遣先の就業規則や評価制度に沿って業務を行います。一方で、請負労働者は請負事業主から指示を受けて業務を行い、請負事業主から評価を受けるため、運送会社からは指示を受けません。

派遣か請負かは契約内容ではなく労働の実態で判断されます。例えば、請負労働者であるにもかかわらず運送会社と指揮命令関係にあれば違法とみなされる場合があります。

トラック運転手の派遣を専門にやっている企業を紹介

フルキャスト

フルキャストは派遣や人材アウトソーシングを専門に行う企業です。長期はもちろん短期の派遣に強く、1日〜1週間だけ仕事が必要という人でも気軽に利用することができます。オンラインで簡単に登録することができ、主婦や学生から人気のサービスです。

口コミを見ると、「営業担当者が親身になって相談に乗ってくれる」というポジティブな声がある一方、「仕事がなかなか見つからない」「キャンセル連絡をしたのに無断欠勤扱いされた」という厳しい口コミもあるようです。

ランスタッド

ランスタッドはオランダに本社を持つ外資の派遣サービスです。世界的な企業なので案件数が多いのはもちろん、英語力が必要になる仕事や金融・医療関係の仕事などハイレベルな案件を多数持っていることが強みです。実際にランスタッドに登録した人は満足する仕事を紹介してもらえたという人が多くいます。

口コミでは良い仕事に巡り合ったという声が多いですが、担当者の対応が適当、支払いが遅いなどの悪い口コミも見かけます。

ドライブワーク

ドライブワークはアズスタッフが運営するドライバーに特化した派遣サービスです。日払いの案件や日給1万5,000円以上の案件など好条件の案件が豊富で、総求人数は4,000件を超えます。大手ということもありサポートが丁寧だという声が多く、安心して使うことができるサービスだと言えます。

登録時に無料相談ができる他、登録した人だけに紹介する非公開案件も扱っています。非公開求人には公開すると応募が殺到するような待遇の良い案件が多いため、無料登録しておくことをオススメします。

あるてすた

あるてすたは運送・物流に特化した派遣会社です。宮城から鹿児島まで21都道府県で派遣が可能で、派遣社員の社員等用も行っています。登録から最短3日で採用に至ることもあり、すぐに仕事を見つけたいというドライバーにオススメですよ。

あるてすたは様々な車種や業種のドライバー案件が揃っているため、希望の仕事を見つけやすい派遣サービスです。1.5tトラックやフォークリフトの案件からタンクローリーやユニック車の案件まで、豊富な種類の案件を扱っています。

トラック運転手の求人を探すには

トラック運転手の求人は企業によって求められる資格が異なったり、提示している条件が異なることが多いので、求人サイトを使って比較しながら決めることをおすすめします。

私が確認した中では、転職エージェントサービスのDODAが、多くのトラック運転手案件を扱っているのでおすすめです。

トラック業界に精通しているエージェントもいるので、まずは登録だけ済ませて、どんな案件があるのか見てみることをオススメします。

トラック運転手の派遣求人

派遣ドライバーの時給は1,000円台前半が相場で、条件が良い会社だと時給1,500円を超えることもあるようです。即戦力として採用されるため採用条件に「経験者のみ」と記載されていることがほとんどですので、未経験だと派遣で仕事を見つけることは難しいかもしれません。