【無視してOK?】免停の出頭通知を無視したらどうなるのか。出頭しなかった場合の処分と対応とは

      2020/12/18

トラックのドライバーとして仕事をするのであれば、運転免許は生命線です。

しかし、もしも免停になってしまったらどうすればいいのでしょうか。ましてや、免停の通知を無視してしまい、出頭を忘れてしまったら……?

この記事では、出頭しなかった場合に下される処分や、図らずも通知を無視してしまった場合にどう対処すればいいのかを解説します。

そもそも「免停」とは?

免停とは交通違反をした際の行政処分の一つで、一時的に免許の効力が切れてしまうことを指します。「免許停止」の略だから「免停」、というわけですね。

違反の点数が一定の基準に達すると、そのドライバーに対して免停の処分が下されます。

そうなると気になるのは「具体的に何点たまると免停になるのか?」ということだと思いますが、免停の前歴によって基準となる点数が異なってくるため注意が必要。

免停の前歴がなければ違反点数6~8点で初めて免停30日となりますが、もし前歴が4回もあろうものなら、違反点数2点で即座に免停150日、3点で免許取り消しになってしまいます。

もしも過去に免停になった経験があるなら、いっそう気をつけて運転するよう心がけたほうがよいでしょう。

免停を無視しても違反にならない?

実は、免停通知を無視してもそれだけでは違反になりません。というのも、免停の効力は公安委員会に免許証を預けたときから発生するのです。

つまり、出頭しなければ免許証は自分で持ったままですから、いつまで経っても免停扱いにはならないわけです。身も蓋もない話ですが。

もちろん、だからといって通知を無視してもよいということにはなりません。一斉検挙があれば逮捕されるおそれがありますし、次に違反をした際のリスクも高くなります。

免停を無視した状態で捕まったらどうなる?

では、その「次に違反した際のリスク」とは具体的にどういったものなのでしょうか。

免停を無視した状態で新たに交通違反を起こしてしまうと、点数は累積されたままですから、それまでの違反点数に新たな違反のぶんの点数がプラスされて処分されます。

つまり、免停30日だったものが60日になる、といった事態になるわけです。違反点数がたまりすぎると、最悪の場合免許取り消しになってしまいます。そうなったらドライバーとしては働けませんよね。

前述のように、一斉検挙による逮捕のリスクもあります。通知がきたら無視せず、きちんと出頭しておいたほうが傷は浅く済むのです。

「未処分者」とバレたらどうなる?

免停通知を無視している未処分者であることが発覚した場合、道路交通法104条の規定により、免許証を保管されて出頭命令を受けることがあります。

どういったときに発覚する可能性があるかというと、たとえば

  • 検問を通るとき
  • 職務質問を受けたとき

などですね。

免停は行政処分ですから、時効という概念がありません。出頭して処分を受けない限り、違反点数がリセットされることは一切ないのです。したがって、時間が経てば経つほどリスクが高くなることになります。

また、そもそも免許証は一定の期間ごとに更新しなければいけません。更新のときに未処分者であることは発覚しますから、遅かれ早かれ処分は免れ得ないのです。

ここまでのまとめ

免停とは交通違反をしたドライバーに対する行政処分の一つであり、免許の効力が一定期間停止することを指します。通知に従って運転免許センターに出頭し、免許証を預けた時点から免停の効力が生じます。

逆に言えば、出頭しなければ免停の効力は発生しないということでもあります。ただし、出頭しなければ違反点数は累積されたままですし、どのみち免許証を更新する際に未処分者であることは発覚するため、通知を無視するメリットは一切ないと考えてよいでしょう。

無視してしまった場合の対処法

通知を無視するリスクが非常に大きいことは既に説明したとおりですが、指定の日時を忘れるなどして図らずも無視してしまうということも有り得ます。そのような場合はどうしたらよいのでしょうか。

通知書の番号に電話する

指定された日時に出頭できなかった場合、電話してその旨を伝えましょう。電話番号は通知書に記載されていますし、各都道府県の警察署のホームページでも調べられます。

事情を説明すれば出頭日を変更してもらえるので、改めてその日に出頭してください。

なるべく早く免停講習を受ける

先に説明したとおり、免停の状態のまま放っておくのはドライバーとして仕事できなくなるおそれがあるため、危険です。対処は早ければ早いほどよいのです。

都合のつく日をできるだけ早く見つけ、免停講習を受けましょう。講習の成績によって免停期間の短縮日数が変わってきます

こちらから連絡すれば丁寧に対応してもらえる

当初指定された出頭日から遅れてしまった場合でも、こちらから連絡して事情を伝えれば丁寧に対応してもらえるケースもあります。

連絡が遅くなるとどうしても気まずくなるものですが、放っておいてもメリットはありませんから、必ず連絡して出頭するようにしましょう。

まとめ

皆さん、いかがでしたか?

免停通知を無視した場合、違反点数が累積するため、放っておけばおくほど免許取り消しに繋がるおそれが高まっていきます。

未処分のままにしていても免許更新の際にどのみち発覚するのですから、もし指定の日付に出頭できなかった場合でも、速やかに出頭日を変更してもらって必ず免停講習を受けましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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