トラックステーションとは?どんなことが出来る施設か、一般人も使えるのかを解説!

   

トラックステーションという施設に聞き覚えはあるでしょうか?トラックは普通車に比べて車体が大きく、駐車スペースを探すだけでも苦労してしまうことがあります。

思ったところで仮眠や休憩を取ることが非常に難しいのですが、そんなときに活躍するのがトラックステーション。ドライバーにとってはまさしくオアシスのような存在と言えます。

今回はくつろげる場所がほしいというドライバーの方々のために、トラックステーションがどのような施設なのかについて紹介していきたいと思います。

トラックステーションとは?

トラックステーションとはトラックドライバーを主な対象とした施設であり、休憩施設と運行管理センターとしての機能を兼ね備えています。

「トラステ」や「TS」といった略称で呼ばれることもあります。トラックステーションがどこに設置されているかというと、全国の主要国道沿いです。

全日本トラック協会の計画に基づき、貨物自動車運送事業振興センターおよび各都道府県のトラック協会が建設、管理するという形で運営されています。

トラックステーションで出来ること

トラックステーションは休憩施設として活用できるよう作られています。具体的にどういったことができる施設なのでしょうか。

食事

トラックステーションには食堂が入居しており、ドライバーはそこで食事を取ることができます。

ドリンクやフードを扱う自動販売機やコンビニエンスストアが置かれているトラックステーションもあるため、休憩の際は重宝するでしょう。

ただし、24時間営業しているとは限らない点には注意が必要です。トラックステーションごとに設備や営業時間は違いますから、利用したい場合は事前に調べておくとよいでしょう。

仮眠・休憩・休息

トラックドライバー用の施設だけあって、トラックステーションには駐車スペースが確保されており、大型トラックやトレーラーでも余裕をもって駐車することが可能。

トラックを停めた後は休憩所を利用して仮眠を取ることができます。停車時間は1車16時間までとされていますが、運行管理センターへの届け出を行えば延長することもできます。

入浴

トラックステーションには入浴施設があるため、ゆっくりと疲れを取ることも可能です。コインシャワーの場合、5分で100円が料金の目安となります。

ただし、ビジネスホテルが普及したことや、場所によっては24時間営業のスーパー銭湯が登場してきたこともあって、営業時間を短縮しているトラックステーションも増えてきました。

管理人がいる時間帯しか使用できないことも考えられるため、事前に調べておくことが大切です。

宿泊施設があるトラックステーションも

全てのトラックステーションに当てはまるわけではありませんが、休憩だけではなく宿泊のできるトラックステーションも存在します。

宿泊施設は食堂と同様、民間会社に業務を委託することで運営されているとのこと。参考までに例を挙げておくと、たとえば大宮トラックステーションではシングル1泊2,700円(税込)で宿泊できます。

ビジネスホテルなどを利用するより安価ですから、近くに宿泊可能なトラックステーションがあるのなら使ってみるとよいでしょう。

トラックステーションの利用規定について

トラックステーションには数点の利用規定が存在します。

基本原則

大前提として、トラックステーションはトラックドライバーのための施設です。したがって、一般の方の立ち入りも許可されているとはいえ、トラック協会会員事業者の車両のドライバーが優先的に利用できることになっています。

要するに、緑ナンバーのトラック優先というわけです。利用者は係員の指示に従わなくてはなりません。係員の指示に従わなかったり、規定に違反したときは、ただちに退去しなければならなくなります。

また、暴力団風の人やタトゥーを入れている方は立入禁止とされています。

駐車場について

先述のとおり、駐車場の使用時間は16時間までと定められています。16時間を超えて利用したいときは、係員に届け出てください。

事故防止に努める必要もあります。構内は時速10km以下で徐行すること、積み込みや積み下ろしといった荷役にあたる行為をしないこと、標識や他の車両を毀損しないことなどが利用規定に明記されています。

また、近隣住民の環境への配慮も必要です。駐車中はエンジンを停止しておく、ゴミのポイ捨てをしないなど、常識をわきまえた節度ある利用を遵守してください。

全国に28ヶ所にあるトラックステーション

全日本トラック協会が運営管理するトラックステーションは全国に28カ所存在します。

場所によって利用できる施設や営業時間が異なりますから、繰り返しになりますが、利用したいときは事前に調べておいたほうが失敗せずに済むでしょう。

利用規約を正しく守って施設を利用しよう!

トラックステーションはトラックドライバーのために作られている公共施設です。誰か一人のものではありませんから、利用規約を守って使うことが大切です。

実際、ゴミの分別が行われていなかったトラックステーションでは、ゴミ箱が撤去されてしまったという例もあります。規約違反が横行すると皆が不利益を被るのです。良識ある態度を心がけましょう。

まとめ

全国に28カ所あるトラックステーションは、トラックドライバーの負担を和らげるために管理運営されている休憩施設です。

緑ナンバーのトラックであれば優先的に利用することができますから、長距離を運転する場合などは立ち寄ってみるとよいでしょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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