Gマークの更新はいつまでにすればいい?手続きや更新方法を解説!
車両後部に「G」と書かれたシールが貼り付けられているトラックを見たことがありませんか?Gマークは一定の安全基準をクリアした営業所に認定されるもので、安全性優良事業所である証です。
取得することで様々なメリットを享受できるのですが、逆に言えば、更新を忘れてしまうと仕事に影響が出てくることにもなります。
この記事では、Gマークの認定を受けたものの更新方法がわからないという事業者のために、Gマークの更新に必要なものや手続き方法について紹介していきます。
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Gマークの有効期間
Gマークは業界の自主的な安全性向上への取り組みであり、制度を設計したのは全日本トラック協会です。したがって、有効期間も全日本トラック協会が定めています。
気になるのは具体的な有効期間がどれほどかということですが、これは更新の回数によって差があります。
新規に認定された事業所は2年間。初回更新なら3年間。2回目以降の更新では4年間、Gマークが有効となります。
更新回数を重ねているということは、それだけ安全性の高いサービスを継続して提供できているという証明です。
となれば当然更新していればしているほど信用できる事業者ということですから、更新するたびに有効期間が延びていくという現行の制度設計にも納得がいきますね。
Gマークの更新に必要なもの
実際にGマークを更新しようとしたら、どういったものを準備する必要があるのでしょうか。用意するものは大きく分けて3種類あります。順を追って確認していきましょう。
更新案内のはがき
Gマークの更新年度に該当している事業所には、全日本トラック協会から「更新のご案内」と書かれたハガキが届きます。このハガキを廃棄してはいけません。
というのも、ハガキには重要な情報が記されているのです。利用できる更新方式、Gマークの認定番号のほか、Webで申請書を作成するときに必要なIDとパスワードが記載されています。
もしも案内ハガキを誤って捨ててしまったり紛失してしまったりした場合は、管轄の都道府県トラック協会に問い合わせして、必要な情報を教えてもらわなければならなくなってしまいます。
Gマークの認定番号
認定証の左上に目をやると、7桁の番号が記載されているのが見つかるはずです。それがGマークの認定番号です。全日本トラック協会はこの番号で全国の安全性優良事業所を管理しています。
したがって更新のときだけでなく、事業所の住所や名称を変更する手続きの際や、Gマークのデータを提供してもらう際など、様々な局面で使用することになります。
先に述べたとおり、案内ハガキにも認定番号が載っています。繰り返しになりますが、絶対にハガキを捨てたりしないよう気をつけてください。
申請書の実費
最後に、申請書の実費です。もっとも、かかる費用は1,000円ですからあまり深く考える必要はないとも言えます。窓口に足を運ぶときにお財布を忘れないようにだけ注意すれば問題ないでしょう。
Gマークの更新方法
Gマークは申請すれば必ず更新されるという性質のものではありません。安全性に対する法令の遵守状況、事故や違反の状況、安全性に対する取組の積極性という3つの評価項目について再審査を受けることになります。
もっとも、3項目全ての再審査を受けるとも限りません。Gマークの更新方式にはA~Eの5パターンがあり、
たとえばAならば3項目全ての再審査があるのに対してEでは1項目で済むなど、再審査の厳しさにも差異があるのです。
自分の営業所がどの更新方式を利用できるかは更新案内のハガキに記されています。
通常申請をしなければならないのと特例申請が可能なのとでは用意すべき書類も変わってきますから、間違えないようにしっかりと確認してから作業しましょう。
なお、必要書類はWeb上の申請書作成システムで作成したり、全日本トラック協会の公式サイトから電子ファイルをダウンロードすることで揃えられます。
ひととおり書類を作り終わったら、散逸しないようファイルに綴じてから窓口に提出してください。
Gマークの更新を忘れてしまうと
Gマークの更新をするのは、Gマークに有効期間があるからでしたよね。ということは当然、更新を忘れてしまうとGマークが失効してしまうことになります。
Gマークがあるのとないのとでは顧客から得られる信用が違ってきますし、点呼などの条件が変わってくるため実務にも影響があります。
再度申請しなくてはならなくなるので、案内ハガキが届いたら期限は常に念頭に置いておきましょう。
せっかく特例申請が使えるにもかかわらず期限を過ぎてしまったばかりに新規で通常申請を行わなければならない、という状況になってしまったら損ですからね。
まとめ
皆さん、いかがでしたか?Gマークを取得していれば顧客からの信用は高まりますし、違反点数の消去や点呼における優遇など、実務上のメリットも数多く得られます。
そのように影響が大きいGマークですから、更新年度になったら忘れずに更新申請を行うことが大切になってくるのです。
更新の案内ハガキが届いたら、利用できる更新方式や認定番号を必ず確認して、不備のないように書類を作成して窓口に向かってください。