トラックの「あおり」とは?あおりの役割と修復、交換について解説します!
トラックのあおりは、ご存知でしょうか?荷物の積み下ろしをするトラックには欠かせないと言える部品である、あおりについて解説します。
あおりの役割や故障してしまった場合の対策方を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
トラックの「あおり」とは?
あおりは、トラックの荷台にある部品のことです。荷下ろしするときに荷台の横の部分と後ろ部分を開きますね。この開く部分をあおりといいます。
あおりは、通常荷台の左右と後ろの3枚取り付けられています。例外的に大型トラックになると左右のあおりが2枚づつ、または3枚づつの場合もあります。
あおりの役割
では、あおりは、トラックにおいてどのような役割を持っているのでしょうか。
載せているものの落下を防ぐ
トラックの荷台に荷物を載せるときに最も重要になるのが荷物を落下させないことですね。あおりは、荷物の落下予防において重要な役割を持っています。
そのため、トラックの荷台のあおりの付け方には、道路交通法による義務付けがあります。
積み下ろしをスムーズにする
あおりがあることで、荷台の荷物の積み下ろしがスムーズになります。あおりが無かった場合には、荷物を一旦高く持ちあげてからおろす必要がありますね。
ですが、あおりがあることで、荷台から荷物をそのままの高さから下ろすことができるようになります。なので、荷下ろしの時間短縮や疲労度の軽減のためにも、あおりは欠かせないのです。
あおりの部品の名前一覧
トラックのあおり部分には沢山の部品があります。それぞれには役割があるので、部品名と役割を説明します。
ブロック用蝶番
あおりの下部に付けるブロック用の蝶番です。あおりの開け閉めに関わる重要な部品です。ブロック用蝶番は色々な素材があり、素材によって、開け閉めの使用感が異なります。
エビ金ハンドル・バネカン
背面部のあおりと左右のあおりを固定するために使用される部品です。丸い棒状のタイプや栓抜き型のタイプなどがあります。
エビ金ハンドル・バネカン受け
あおりを固定するためにエビ金ハンドル・バネカンと一緒に使います。
あおりハンドル
あおりハンドルもエビ金ハンドル・バネカン同様にあおりを固定するために使用します。
あおり用 受金
あおりハンドルを固定するための部品ですので、あおりハンドルとセットで使用します。
ロープ通し
あおりの固定をより強固なものにしたいときに使用します。ロープ通しの穴の部分にロープを通し締め付けえることであおりを固定します。
ロープ通しは、ねずみ穴という別名もあり、運送業界では、こちらの呼び方ので呼ぶ場合も多いです。
あおり受けゴム
あおりの開閉時にあおりを受け止めショックを和らげるための部品です。あおり受けゴムを使用すると、あおりの劣化を遅らせる効果もあります。
あおりの交換・修理はできる?
あおりは、劣化したり故障したりすることがよくある部分です。そのため、あおりに問題が発症した場合は、あおりの部品を交換、修理することで改善が期待できます。
あおりの交換・修理方法とは
あおりを交換、修理する方法には業者に依頼する方法と自分で修理する方法があります。業者に依頼する方法は、業者に完全に任せるため、確実に修理してもらえます。
しかし、業者への修理依頼では、修理費用が自分で修理する場合に比べて高額になります。あおりは、自分で修理する場合は、1500~5000円程度しかかかりません。
あおりを自分で修理する場合は、あおりの故障している部品を新しい物に取り換えると良いです。どの部品も簡単な作業で交換できますので専門的な技術も必要ありません。
また、あおりの修理ではなく、あおりを丸ごと交換する場合でも1万円程度であおりを購入することができ、交換することができます。
しかし、業者に修理を依頼した場合では、5万円以上になる場合もあります。しかも見積もりが業者によって異なるため、相場を知らない場合は、業者から不当な請求をされる場合もあるので注意が必要になります。
このようにあおりの修理には、
- 自分で直す方法
- 業者に依頼する方法
の2種類があります。それぞれのメリットから自分に合った修理方法を選ぶと良いです。
あおりが錆びてる!錆びを防ぐ方法とは
あおりの状態劣化の代表的な症状に錆びがあります。特に鉄製のあおりは、さびやすいので日々のメンテナンスによる錆び対策が重要になります。
あおりの錆びの原因は、
- 傷
- 汚れ
- 水分
ですね。なので、日々のメンテナンスではこの3つへの対策が大切です。
あおりの傷は、主に積み下ろしの際についてしまいます。なので、積み下ろしの際にあおりを傷つけないように丁寧に積み下ろしを行うようにしてください。
汚れの中でも特に泥や砂利は水分を含んでいますので、要注意です。これらの目立つ汚れが付いた場合は、その日のうちに洗い落としておきましょう。
そして、洗った後は、しっかりと水分を拭き取ってください。水分が残っていると錆びの原因になりますので注意してください。
また、あおりを錆びにくくする効果が期待できる防錆スプレーを使うことも錆び対策として効果的です。
まとめ
トラック部品のあおりについて解説しました。あおりは、荷台からの積み下ろしの際に重要になる部品です。
あおりは、トラックを使用していると故障や劣化することもあります。ですが、自分で修理や交換をすることができるので、故障しても修復することができます。