道路運送車両法の保安基準はここを押さえれば大丈夫!重要ポイントをまとめてご紹介!
運行管理者試験では、道路運送車両の保安基準についての出題が考えられますが、全ての保安基準を覚えることは難しいですよね。そんな保安基準はポイントを押さえて覚えておくことで回答率が高くなります。
そこで今回は、道路運送車両の保安基準についてポイントを絞ってご紹介していきたいと思います。
Contents
保安基準の原則
保安基準の原則とは、
自動車の構造、装置などにおける保安上または公害防止その他の環境保全上の技術基準(保安基準)について、耐久性や技術的な部分に制限や制約を加えたもの
です。
その道路運送車両の構造や装置が運行に耐え、安全であるとともに、通行人その他に危害を与えないことを確保し製作者に対しては自動車の製作または使用について不当な制限を課さないなどを記したものになります。
そして自動車は長さ12m、幅2.5m、高さ 3.8mを超えてはならないとなっております。
運行管理者試験に置いて道路運送車両法の「保安基準の原則」は出題率が高い傾向があり保安基準の細目とともにしっかり理解する必要があります。
保安基準の原則の文章自体はそれほど長い文章ではない為、ある程度暗記して対応するようにしましょう。
道路運送車両の保安基準とは?
道路運送車両法において、自動車の構造・装置について、安全確保及び環境保全上の技術基準が定められています。これを道路運送車両の保安基準といいます。
長さ
道路運送車両法の保安基準で定められている長さの一般規制値は12m(ただし、高速自動車国道を走行するセミトレーラー連結車及びフルトレーラー連結車はそれぞれ16.5m、18m)でえす。
この12mという長さは一般的な大型トラックの長さになります。
幅
幅の一般規制値は貨物に関係なく2.5mになります。
高さ
高さの一般規制値は貨物に関係なく3.8mになります。
総重量
- 自重+乗車定員の体重(1人当たり55kg)+貨物の最大積載量・車長や軸距によって20〜25t
- 連結車の特例 セミトレーラー(被けん引)は連結中心から最後軸中心までの距離によって20t〜28t
運行
保安基準の制限値を超える車両は認定を受ければ基準緩和車両として運行できます。
道路運送車両の保安基準の細目について
窓ガラスの可視光線の透過率
運転者が交通状況を確認するために必要な視野の範囲に係る部分における可視光線の透過率が70%以上のものであること。
大型後部反射器
保安基準により、車両総重量7t以上の貨物車には「大型後部反射鏡」の装着が義務付けられています。また取り付け位置やサイズなど細かく規定されています。
車両総重量7t以上に装着が義務付けられているということをしっかり覚えておきましょう。
後写鏡
自動車に備えなければならない後写鏡は、取付部付近の自動車の最外側より突出している部分の最下部が地上1.8m以下のものは、当該部分が歩行者に接触した場合に衝撃を緩衝できる構造でなければならない。
出題される可能性が高い部分です。最下部1.8m以下という部分をしっかり覚えましょう。
空車状態
用語の定義に定める「空車状態」とは、道路運送車両が原動機及び燃料装置に
- 燃料
- 潤滑油
- 冷却水
等の全量を搭載し及び当該車両の目的とする用途に必要な固定的な設備を設ける等運行に必要な装備をした状態をいう。
速度抑制装置
車両総重量8t以上、または最大積載量5t以上のトラックにおける高速自動車国道での最高速度は80kmですが、法定速度を遵守させる目的で90km以上加速できないよう速度抑制装置の装着が義務付けられています。
「車両総重量8t以上かつ最大積載量5t以上」ではなく「車両総重量8t以上または最大積載量5t以上」である事に注意が必要です。
過去問題から出題傾向を絞ろう!
皆さんは運行管理者試験受験合格を目指して日々猛勉強されている事と存じます。ですが運行管理者試験の出題範囲はとても広く、全部を覚えようと思うと手間も時間がかかり勉強も長続きしません。
運行管理者試験の合格基準は
- 総得点が満点の60%(30問中18問)
- 各出題分野での正解が1問以上、もしくは2問以上
となっております。
ですので、必ずしも満点をとる勉強をする必要はないのです。いかに要点を絞った、効率的な勉強ができるかが合格のカギとなります。そこでオススメなのが過去問になります。
過去問を徹底的に解いていく事で、過去の出題傾向もわかり、出題されるであろう、問題を絞って勉強することができます。また、実際の試験でも効率よく回答することができます。過去問徹底攻略、ぜひ皆さまに実践して頂きたい試験対策になります。
まとめ
運行管理者試験は年々難しくなっています。独学での合格も決して不可能ではありませんが合格を勝ち取るには、いかに効率的に要点を絞った勉強ができるかにかかっていると思います。
この記事は道路運送車両法の保安基準に絞って紹介してきましたが、皆様の運行管理者試験の対策の一助になれば幸いです。