トラック運転手が免停になったら仕事はクビ?免許停止には要注意!
2019/06/11
トラック運転手の方にとって何よりも恐ろしいのが、運転が出来ないことでは無いでしょうか。
もし、免停になった場合には、どういった手続きをすればいいのか、あるいは解雇されてしまうのかなど疑問に思うと思います。
この記事では、免停後に仕事はどうなるのか、また免停を防ぐにはどうすればいいのか、具体的な方法をご紹介いたします。
Contents
免停(免許停止)の基礎知識
免許停止の期間
そもそも免許停止はその名前の通り運転免許の使用を一時的に休止つまりは使用停止にする罰です。
この間は自動車の運転が全くできないため、トラック運転手の方にとっては致命傷とも言えるでしょう。
もしもこの期間に隠れて運転した場合には、当然犯罪になってしまうため、万が一に免停になった際には運転はしてはいけません。
違反点数・前科と免停期間
では、免許停止はどうしたらなってしまうのでしょうか?
それは、運転免許のシステムは加点式で累積得点と前歴(過去に何回免許停止になったか)によって免許停止の重さが変わります。
免許停止の期間は道路交通法上30~180日で、累積点数と前歴(過去の免許停止期間)に依存します。
前歴が無い場合は6点で30日、9点以上で60日、12点以上で90日と定められています。
前歴が1回でもある場合はさらに免停期間が長くなり、処分も重いものとなります。
追突事故やスピード違反も事故の原因や被害者のけがの具合、またどの程度のスピードであったかなどによって基準点数に加えて点数が付加されるため、注意が必要です。
免停はいつから?
では、免停は即実行されるのかといえば、厳密にはそうではありません。
免停が確定した後に警察から後日「運転免許行政処分出頭通知書」が郵送され、この出頭通知に記載してある日付に警察に出頭し、そこから免停が始まります。
この出頭日時が都合の悪い場合は、日付を変更することも可能です。しかし、万が一にも出頭をしなかった際には、重たい罰金が課せられ最悪逮捕されることもあります。
トラック運転手にとって免停は致命的です。けれども免停期間を短縮するため免停処分者講習も存在しており、免停期間に応じて講習金額と時間は異なりますが、テストの点数によっては免停期間を1日だけに留めることも可能となります。
一発で免許取り消しになる恐れも
では、どのようなことをすると免停になってしまうのでしょうか。
基本的にはシートベルト忘れや信号無視などが重なり、累積点数がたまると免停になりますが、一発で免停になってしまう事例も存在します。
1発で免停になってしまうものとしては大きく分けて以下の3つです。
- 速度超過(スピード違反)
- 対物、対人事故
- 酒気帯び運転
まず、速度超過についてトラックの運転手の方は、時間内に荷物を運ばないとならないためこの速度超過に引っかかってしまう方も多いようです。40キロ以上の速度超過で1発免停です。
トラックが高速道路を走る場合は60キロ制限ですので、100キロ以上で走行した場合は1発免停になる場合があります。
次の対物・対人の場合は、事故の点数よりも相手にけがをさせた場合や原因などにより付加点数が付くため、点数が重くなりやすい傾向があります。
最後の酒気帯び運転は、仕事でトラックを運転されている方にはあり得ないと思いますが、万が一の場合こちらは免停ではなく免許取り消しも十二分にあります。
免停になったら仕事はどうなるの?
ここまで免停になった場合はどの様な処置が行政からくるのかなどの基礎知識をご紹介しました。
では、トラック運転手の方がもし免停になってしまった場合は、仕事はどうなるのでしょうか。
まず、免停になった場合には出頭通知が警察から届きます。その後出頭し、講習を受けるか否かで日程も変わります。最短でも1日、長いと180日程トラックに乗ることが出来なくなります。
免停中の仕事としては、内勤業務が中心になることが多いようです。
主にフォークリフトの資格を取得している方は、積み込みをする際の倉庫作業を担当する傾向があります。他にも、トラックを手配する配車業務の手伝いをしています。
しかし、このように免停中に内勤業務が可能な場合もありますが、そうでもない場合もあります。会社によっては、免停になった時点で契約を解除するという企業も少数ながら存在します。
そのため、事前に会社に免停時の契約について確認を取る必要があります。
免停にも種類があり、その原因によってはその場で解雇ということも珍しくありません。
例えば、スピード違反による免停はまだいいですが、飲酒運転や対人事故などを起こしてしまった場合は会社の信用も著しく下がります。その場合は解雇のケースも出てきます。
免停になると運転が出来ないだけでなく、会社の信用が下がることもあるため最悪のケースでは解雇も考えられます。事前に会社に条件を聞いておく、まず免停を防ぐなど積極的な対策が必要不可欠です。
免停になるのを防ぐには
やはり、免停は解雇の可能性もあるので絶対に防ぎたいところです。どうしてもトラック運転手の方は、時間に追われてしまうことがあるので、無理な運転は可能な限り避けることが大切です。
時間に追われて焦り、スピード違反で免停あるいは、事故を起こして解雇にならないためにも疲れを感じたらすぐにサービスエリアなどに入り休憩を取り、体を休ませることが出来る人が結果的に時間通りに配達出来るのです。
そして、どれだけ急いでいても基本に忠実な安全運転を心がけることが大切です。スピード違反をしないことや安全確認を怠らないようにしましょう。
運転は危険も伴う大変な仕事です。だからこそ難しくても無理な運転をしないことが何よりも大切になって来るのです。
無理な運転をしないと間に合わないようなスケジュールならば、会社に責任があります。その際は転職なども視野に入れておきましょう。