長距離トラック運転手の過酷な労働の4つの理由とは?トラックドライバーが過酷な労働から抜け出す方法

      2018/12/20

トラック運転手は過酷な仕事だというイメージがあります。

「トラック運転手は拘束時間が長く、休息が取れない!」「どれだけ走っても給料が上がらない!」

など言われますが、本当なのでしょうか?

今回はなぜトラック運転手は過酷な仕事なのか、また過酷な労働環境から抜け出すにはどうすれば良いのかを説明します!

<目次>

  1. トラック運転手が過酷な理由
    1. 拘束時間が長い
    2. 勤務時間が不規則
    3. 給料が安い
    4. 事故のリスク
  2. 過酷な職場環境から抜け出す方法
    1. 宅配などの短距離トラック運転手になる
    2. 給料アップのため資格を取得する
    3. 効率的な運転・休憩方法を身につける
  3. 自分にあった会社選び
    1. 条件にぴったりの会社を選ぶには
  4. 最後に

トラック運転手が過酷な理由

トラック運転手が過酷な仕事と言われている理由は大きく4つあります。

  1. 拘束時間が長いこと
  2. 勤務時間が不規則なこと
  3. 給料が安いこと
  4. 事故のリスク

上記4つが、トラック運転手が過酷な大きな理由となります。

1. 拘束時間が長い

トラック運転手という仕事の過酷さは、その長い拘束時間にあります。

トラック運転手は走ったら走っただけ稼げる仕事のため、稼ごうと思ったら拘束時間は長くなります。

長い距離を走る長距離運転手になると、丸一日運転することや、1週間家に帰れないなんてこともざらにあります。

実際に、一般的な月平均労働時間が170時間ほどなのに対し、トラック運転手の労働時間は250時間にもなります。

家族との時間がなくて辛い、体力的にしんどい、という理由から、過酷と言われているのですね。

2. 勤務時間が不規則

トラック運転手が過酷な仕事である理由の一つは、勤務時間が不規則であることです。

早朝3時に家を出発し、朝帰ったら寝る、という生活はよくあることで、一般の人とは真逆の生活スタイルであることが多くなります。

ただし、宅配便などの近距離トラック運転手の場合は、朝は早いですが18時頃には帰宅でき、規則正しい生活を送ることも決してできないわけではありません。

3. 給料が安い

トラック運転手は、仕事の過酷さに見合った給料を得られないことがあります。

この給料に関しては、勤務先の運送会社に大きく左右されます。

トラック運転手の平均年収は430万円ですが、会社によっては残業代が出なかったり、福利厚生が手薄だったりして、仕事内容に見合わない給料であることがよくあります。

しかし、全体の傾向だと、実はトラック運転手の給料は少しずつ上がっています。

トラック運転手(ドライバー)_年収推移

※データは国税庁などから計算したものになります。
引用元:年収ラボ

グラフでわかるように、2010年から平均年収が少しずつ上がっています。

給料が安いというイメージがあるトラック運転手ですが、平均年収は今後も上昇するでしょう。

参考記事:トラック運転手(ドライバー)の平均年収推移・年収を上げる方法など

4. 事故のリスク

交通事故_立入禁止

トラック運転手は、仕事内容が過酷なのに加え、事故のリスクが大きな負担となります。

トラック運転手が事故に巻き込まれる時、被害者ではなく加害者になる確率の方が圧倒的に高いというリスクが1つと、車両や荷物の破損など、修理代が発生した場合その一部を負担しないといけないというリスクの2つがあります。

高い保険料を払いたくないからと、保険に加入していない運送会社もたくさんあります。

事故負担のリスクは、給料と同様に、会社によって大きく変わるので、正しい運送会社を選ぶことが非常に重要です。

過酷な職場環境から抜け出す方法

トラック運転手が過酷な理由を説明してきましたが、劣悪な労働環境を抜け出す方法はあります。

  1. 拘束時間が長い、勤務時間が不規則 →宅配などの短距離運転手になる
  2. 給料が安い →給料アップのための資格を取得する
  3. 事故のリスク →効率的な運転・休憩方法を身につける

今労働環境が悪く悩んでいるトラック運転手の方は、ぜひ参考にしてください。

1. 宅配などの短距離トラック運転手になる

トラック運転手は長時間・不規則な仕事というイメージがありますが、それは長距離運転手の場合です。

宅配便を届けてくれるドライバーは、朝は早いですが、夕方18時に定時で帰れる仕事がほとんどです。

また荷物も小さいため、体力的負担も少なく、女性でもできる仕事です。

規則正しい生活を送りたい方は、短距離ドライバーのほうが向いているかもしれません。

2. 給料アップのため資格を取得する

給料や待遇を良くするためには、まずはトラック運転手の補助資格を取得することが有効です。

トラック運転手は資格を取得するとでできる仕事が増え、より条件の良い会社に勤めることができるため、必然的に待遇や給料が改善されます。

例えば、「けん引免許」が必要な大型トレーラーは、総合的に年収が高い傾向にあります。大型トラック運転手の給料が30万円を下回ることはほぼありません。

資格取得のために投資は必要ですが、将来のこと給料を上げたいと考えている方は、早いうちに資格取得することをおすすめします。

3. 効率的な運転・休憩方法を身につける

過酷な労働環境の大きな理由は、長い運転による身体的負担とそれによる事故のリスクです。

運転の負担をなくすため、また事故を絶対に起こさないようにするためには、効率の良い運転方法を身につけることが欠かせません。

効率的な運転をするためには、「快適」ではなく「最適」なルートを選ぶ必要があります。

最適ルートを選ぶには、

  • 交差点で出来るだけ右折を避けるルートか
  • 幅員の広い道路を走行できるルートか
  • 横断歩道の少ない、より人通りの少ないルートか
  • 積荷に優しいデコボコのない道路整備がされているか
  • 近道であっても、山越えやカーブの多い、天候により危険が増すルートは避ける
  • ドライバーの細かな判断が要求されない見通のいいルートか
  • 交通規制のない道路か

などがポイントになります。効率的な運転を習慣づけることで、運転の負担は大きく変わります。

引用元:「プロドライバー」の教科書

そして、ドライバーにとって大切な睡眠ですが、法令で4時間走るごとに30分の睡眠を取らないといけないと定められています。

誤って長く寝てしまうのを懸念して、運転席で寝てしまうドライバーも多いですが、寝てる間にシフトレバーを触ってしまったり、アクセルを踏んでしまったりというリスクを避けるためにも、助手席で休むことをおすすめします。

睡眠不足は事故の原因になります。自分の仕事リズムを作り、どんな仕事の場合でも、必要な睡眠はしっかり取らなければいけません。

自分にあった会社選び

労働環境を改善するための一番手っ取り早い方法は、自分の条件にあった運送会社に転職することです。

運送業界は、給料、福利厚生などの待遇、勤務時間、保険などが会社によってピンキリなので、会社によって労働環境は大きく変わるためです。

条件にぴったりの会社を選ぶには

自分の条件にあった会社を選ぶにはどうしたらいいのでしょうか?

最近運送業界の人手不足が大きな問題になっており、トラック運転手の待遇を見直す企業が増えています。

それに伴い、トラック会社の比較サイトや求人サイトなどが増え、ネットでリサーチできるようになりました。

これからトラック運転手を目指す人、今のトラック会社に不満がある人は、まずはリサーチをし、自分にあった会社を探すことが第一歩隣ます。

最後に

いかがだったでしょうか?

トラック運転手は体力勝負なところがあり、会社の待遇や労働環境が悪いと、確かに過酷な仕事であることは間違いありません。

しかし、資格を取ること、安全・効率的な運転を心がけること、そして正しい運送会社を選ぶことで、トラック運転手の仕事はかなり快適になります。

今の職場に不満を持っているドライバーの方はぜひ試してみては?

 

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