コンクリートミキサー車に特別な免許は必要なし!どの免許があれば十分?
2019/03/06
ミキサー車は土木、建設業界での仕事に必要不可欠なトラックですよね。しかし、ミキサー車の特殊な形から、運転するために何か特殊な免許が必要になるのではないかと思っている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、そんなミキサー車の運転に必要な免許のことについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
ミキサー車とは
ミキサー車については、正しくはコンクリートミキサー車と言います。このことからわかるように、生コンを積載する車両のことですね。ミキサー車の場合、生コンをドラムに積載し、そのドラムを常に回転させていることが特徴です。
通常のトラックで生コンを積載できない理由は、生コンの特徴にあります。生コンはセメントと骨材、そして水でできています。
もし、普通のトラックにこれを積載してしまうと、運んでいる途中に分離が起きてしまいますので、使い物にならなくなってしまうのです。
したがって、ミキサー車に生コンを積載し、ドラムの回転によって常にかき混ぜ続ける必要があるのです。
ミキサー車は特定大型車
ミキサー車は、特定大型車としての位置づけになります。特定大型車の条件としては、以下のようなことが挙げられます。
- 砂やアスファルト、コンクリート等を運搬する車両
- 乗車定員30人以上の車両
- 全長12メートルを超える車両
- 救急車等の緊急自動車....等々
基本的に、上記の条件のいずれか一つを満たす車両が特定大型車に分類されますので、日本を走る特定大型車はとても多いということになりますね。
ミキサー車の車種
ミキサー車については、小型、中型、大型のそれぞれに分けられます。ただ、具体的な最大積載量や寸法については、メーカー・車種によって異なるため、一概に言うことはできません。そこで、およその目安としてご紹介しましょう。
小型ミキサー車
ここでは、小型ミキサー車(3t)の基礎情報についてご紹介しましょう。
全長:5,200mm
全幅:1,800mm
全高:2,800mm
中型ミキサー車
ここでは、中型ミキサー車(5.5t)の基礎情報についてご紹介しましょう。
全長:6,400mm
全幅:2,200mm
全高:3,100mm
大型ミキサー車
ここでは、大型ミキサー車(11t)の基礎情報についてご紹介しましょう。
全幅:2,500mm
全高:3,800mm
このように、各ミキサー車ごとにサイズが大きく異なることが分かりますね。
大型免許保持者が有利
ミキサー車の運転にあたって、必ずしも大型免許が必要というわけではありません。総重量8t程度のミキサー車も多いため、この場合は中型免許だけで運転が可能です。
したがって、中型免許を持っていれば、ミキサー車の運転を業務内容とする会社に転職することは可能です。
ただし、基本的には大型免許を持っていた方が有利です。なぜなら、現代は総重量11t以上のミキサー車がとても多いからです。
より幅広いタイプのミキサー車を運転できるという点を証明する意味でも、大型免許を取得しておいた方がいいでしょう。
ミキサー車を使った仕事で働くメリット
バンボディのトラックでの運送のように、早朝から宅配する荷物を積みこんで仕事が始まるということがあまりなく、しかも夕方くらいには終わることが多い仕事です。
基本的には早出や夜遅い残業はありません。また、荷積み場所や荷下ろし場所での待ち時間も勤務時間なのでちょっとした休憩も取りやすいということがあります。
荷物の性質上、手積みや手下ろしすることがありませんので、体力的にも楽です。基本のレバー操作だけしっかりとマスターすれば問題ありません。
東京オリンピックや大阪万博など大規模な建設が絡むイベントが続くために、仕事は安定してあります。
また、プラントを持っている生コン工場に雇用されている場合は給料が高めに設定されることが多く、ボーナスも期待できます。
ミキサー車の求人
ミキサー車のドライバーを募集する求人は、多く存在します。そこで、ここでは2つの求人をご紹介しましょう。
求人例1
月給:27.5万 ~ 35万円
休日:日曜
応募資格:業務未経験OK、中型免許取得者優遇
求人2
月給:26万 ~ 28万円
休日:日曜・祭日
応募資格:未経験可(大型免許を持っている場合)
このように、求人によって待遇や応募資格等に差があります。そのため、多くの求人に目を向ける中で、自分に合ったところを見つけることが大事ですね。
まとめ
ミキサー車というと、「何か特殊な資格がないと運転できないのでは?」というイメージを抱く人も多いです。
しかし、実際には運転免許だけあればOKですので、意外と多くの人がチャレンジできる世界ですね。
ただ、実際にミキサー車ドライバーの面接を受ける場合、大型車を持っていた方が有利という状況になっています。
また、中型免許を持って採用されたとしても、働く中で大型免許の取得を促されるケースも多いでしょう。そのため、はじめから大型免許を取得しておくというのも一つの手ですね!