運行管理者資格取得の難易度はどのくらい?資格取得に役立つ情報をご紹介!
国家資格である運行管理者資格は、運送業を行う上で必ず必要になる資格であり、法律で定められた人員を配置することが決められているため需要の高い資格です。
そのため、資格取得を目指す方は多く、合格率は気になる項目ですよね。そこで今回は、運行管理者資格の合格率や受験に関することについて、詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
運行管理者ってどんな仕事?
運行管理者は正しく理解していないと「配車をする人」と勘違いすることがありますが、実際には違います。
「乗務員の配車予定を組む」「仮眠場所、休憩所の管理」「乗務員の運転技術指導」「点呼・確認」「乗務員の健康状態の管理」「運行状況の把握と管理」など仕事は多数あり、どれも重要なものばかりです。
運行管理者資格の難易度は?
貨物
運行管理者の資格には二通りあります。「貨物」と「旅客」というもので試験内容も違っています。貨物はトラックなどでの運送がメインとなっており合格率は「33%」前後となっています。3人に1人といったところでしょうか。
旅客
旅客の資格でも道路運送法などを学んだ上で試験を受けなければいけません。おもにバスやタクシーなど人を運ぶ業種がメインとなっています。合格率は「34%」前後となっています。
受験資格について
実務経験1年以上
運行管理者資格の試験を受けるには「自動車運輸事業者(軽貨物運輸業を除く)又は、特定第2種利用運送事業者の事業用自動車の運行管理に関する実務経験が1年以上ある」ことが条件となります。
基礎講習修了者
実務経験がない場合は、「国土交通大臣が認定する講習実施機関において、試験区分に応じた基礎講習を修了(受講予定の方は、試験日の前日までに修了)した」ものであることが条件になります。
「貨物」と「旅客」がありますので、それぞれ確認しておきましょう。
気になる問題内容と合格基準は?
問題内容
「貨物」と「旅客」では試験問題が違っています。試験内容は以下のようになっています。
・貨物
① 貨物自動車運送事業法
② 道路運送車両法
③ 道路交通法
④ 労働基準法
⑤ その他運行管理者の業務上必要な知識・能力
・旅客
① 道路運送法
② 道路運送車両法
③ 道路交通法
④ 労働基準法
⑤ その他運行管理者の業務上必要な知識・能力
合格基準
合格基準は以下の通りです。
① 原則として、総得点が満点の60%(30問中18問)以上であること。
② 下の出題範囲の(1)~(4)の出題分野ごとに正解が1問以上であり、(5)については正解が2問以上であること。
(1)貨物自動車は貨物自動車運送事業法、旅客自動車は道路運送法:8題
(2)道路運送車両法:4題
(3)道路交通法:5題
(4)労働基準法:6題
(5)その他運行管理者の業務に関し、必要な実務上の知識及び能力:7題
受験日程や受験料は?
まず「願書受付期間」ですが、
①11月下旬~12月中旬頃まで
②5月下旬~6月中旬頃まで(年2回)
となっています。
「試験日程」は、
①3月第1日曜日
②8月第4日曜日(年2回)
です。
受験は日本のそれぞれの地方の主要都市が会場となっていますので近い場所を選ぶようにしましょう。受験料は「6,000円」です。
そのほか書面で申請する際は「1,030円」、インターネットで申請する際は「648円」必要になります。
過去問題のやり込みが合格への近道
運行管理者資格の試験は毎年の試験に出題される問題はそれほど傾向が変わらないという特徴があります。しかも全問記述ではなく選択式ですので過去問をやり込めばかなりの得点をとることが期待できます。しっかりとやりこんで試験に臨むようにしましょう。
おすすめ問題集
運行管理者試験 問題と解説 貨物編 平成30年8月受験版
貨物の運行管理者試験の過去問やその解説がわかりやすくまとめられている問題集です。運行管理者資格の勉強の王道ともいえる問題集です。
2018年版 U-CANの運行管理者<貨物>合格テキスト&問題集【過去問題・予想模擬試験つき】
こちらは勉強内容のなかでも重要なところをわかりやすくまとめている問題集です。過去問や予想問題もついていますのでかなりおすすめできる一冊となっています。
詳解 運行管理者(貨物)過去問題集〈’18年版〉
こちらも勉強している人のあいだではベストセラーといえる人気の問題集です。安定した人気を誇っていることからもその信頼性がわかります。
まとめ
運行管理者資格は運送業界では必須の資格です。持っていることで会社内で重宝されますし、資格手当がつくこともあります。
責任が重い仕事ではありますが、それだけにやりがいを感じるという人も多くいます。ぜひ考えてみましょう。