トラックに荷物を積み込む方法は?積み込み方やコツも紹介
ドライバーとして働き始めた初心者の方は、荷物の積み込み方法が良く分からず悩むことが多いですよね。
トラックのドライバーとして働くためには、荷物を必ず積み込む必要があり、大変重要な仕事になります。
積み込む方法が悪いと荷物の破損が起こってしまう可能性があり危険です。
そこで今回は、積み込みに関する気になる情報をご紹介していきたいと思います。
Contents
トラックに荷物を積み込むための方法は?
フォークリフトを使用して積み込む
荷物がパレットに載っている場合はフォークリフトを使うことが多いでしょう。
手作業では運べないような大きいもの、重いものでも運ぶことができ、ウイング車、平ボディ車など幅広く使用されています。
ドライバーが自分で積み込む場合もありますし、倉庫の人が行ってくれる場合もあります。
ハンドリフトを使用して積み込む
フォークリフトを使うことができないような幅の場所などで使用されるのがハンドリフトです。
手でジャッキのように押し上げるフォークリフトの爪部分のようなものです。少し荷物を持ち上げたいときなどに多く利用します。
ジョルダーを使用して積み込む
ジョリダーとも呼ばれるものです。先にトラックの床面にジョルダーで使用するレールを設置してパレットを載せてレールにジョルダーを設置しててこの原理を使ってパレットを持ち上げます。
ジョルダーの底にはローラーが付いているので楽に移動させることができます。
パレットローラーを使用して積み込む
「ジョルダー」は実はメーカーの名称のことで正式名称ではありません。
ジョルダーの正式名称は「パレットローダー」「パレットローラー」と言います。
これを使用するにはあらかじめトラックの床にレールを取り付けておく必要があります。
ローラーを使用して積み込む
ローラーはパルプローラーやローラーコンベアーの小型版です。持ち運ぶことができるものが多く、その上に荷物を載せて転がして運びます。極度に重いものには使用できませんので、手作業で運べる程度の荷物に多く使われています。
手積み、手降ろし
荷物を手作業で積んだり降ろしたりすることです。
生協や佐川急便、ヤマト運輸のように小さいものを大量に載せているようなトラックでは手積み、手降ろしが多くなっています。
たいてい積む際には降ろす順番を考えて積み込んでいくことで効率化を図っています。
積み込みのコツ
ブレーキをかけても前に走らないようにする
安定感を持って荷物を積むには「組む」ことが重要です。縦と横を交互に積んでいくことで安定させるのです。
積んだ荷物が安定していないとブレーキをかけた際に荷物が前に傾いて倒れてしまいます。特に棒積みにしろと指定がない限りは組むのが良いでしょう。
高いところから低い所へが基本
フォークリフトなどでも下から荷物を載せようとするとすでにある荷物にぶつけて破損する可能性があります。
また、その荷物自信で積み先がよく見えないのでしっかりと積めないことがあります。荷物は一度上にあげて高いところから積んだ方がしっかりと積むことができます。
重いものは下に積む
荷物は重いもの、硬いものが下になるように積まなければいけません。
軽いものやつぶれやすいものは上に載せるのが基本です。軽いものの上に重いものを載せると下の荷物がつぶれてしまう可能性があります。重いものを下に積んでいくようにしましょう。
配達の順番とは逆に積み込む
数多く配送するときなどは荷物は降ろすものを最後に積まなくてはいけません。最初に下ろすものが一番奥に入っていると降ろせないのです。配送先の順番をよく考えて、降ろすものが常に前に来るように配送の順番と逆の順番で積んでいきましょう。
重量物の積み込みはバランスを考えて
特に重いものや高さがあるものはバランスを考えて積まなければ運転に支障がでます。前に積み過ぎると加速がつきにくく、ハンドルが重くなります。後ろに積み過ぎるとカーブで曲がりにくく、荷崩れもしやすくなります。全体的なバランスを考えて中心より少し前部分に重心が来るように積むとバランスがよくなります。
分からないことは必ず聞くこと
荷物のラッピングの仕方や効率の良い積み方などは自分で好きなようにするよりもベテランに聞いた方が確実です。
自分勝手に行うと荷物が崩れたり、載せなければいけない数が載せられないということもあります。そうなると周囲の人にも迷惑がかかりますので、できる限り分からないことは知っている人に聞いて行うようにしていきましょう。
荷崩れ防止対策は必須
固縛器具を使用する
特に高さがある荷物はしっかりと固定しないと崩れてしまうことがあります。
そんなときは固定器具であるラッシングベルトなどを使うのが良いでしょう。
これはトラックの左右にベルトをかけて間の荷物を固定するもので、これがあるとかなり固定されます。
前後に崩れるのを防ぐにはラッシングバーがあります。
荷物を組んで積み込む
パレット1枚ごとを1段ずつ並べ方を交互に縦と横にして組んで積み上げていくことを「組む」といいます。
まっすぐただ積んでいく棒積みよりも格段に崩れにくくなりますが、荷物の形によっては組むことができず棒積みにするしかないものもあります。
まとめ
運送業界において荷物を積むということは必ず行われることです。
その積み方や積む際の道具を使用するかどうかで効率は大きく変わってきます。
より安全に多く荷物を積めるようにコツを覚えていきましょう。