大型免許取得に助成金が出る場合がある?種類や仕組み、申請基準について

   

大型免許はトラックドライバーとして多くの収入を得たいという人であればぜひ取得したい免許です。しかし取得には多額の費用がかかるために経済的な出費が避けられません。

そこで今回は大型免許の取得時に利用することができる給付金や助成金について紹介していきたいと思います。うまく利用することで効率的に大型免許を取得していきましょう。

大型免許の助成金の種類

教育訓練給付金制度

雇用保険に加入中、もしくは離職した人が一定の条件を満たしている場合に労働大臣が指定している教育訓練を受講した場合、その教育訓練施設に支払った費用の20%(上限10万円)が職業安定所(ハローワーク)から支給されるというものです。

条件とは

  • 雇用保険に3年以上加入しる
  • 在職中もしくは離職して1年以内である

ということが条件となっています。細かい使用方法についてはのちほど紹介します。

トラック協会の大型免許取得助成金

ハローワークが行っている助成金とは別にトラック協会でも助成金を受け取ることができます。

こちらはそのドライバーが所属する中小企業の事業者を対象にしたもので、従業員が訓練、実技講習を行った際にその受講料の一部や、その講習に必要であった日当の一部を事業者に対して雇用・能力開発機構から助成金が支給されるというものです。

こちらに関しても下記で細かく紹介していきます。

教育訓練給付金制度について

受け取れる助成金の額

受け取ることができるのは教習所などに支払った費用のうち20%まで(上限10万円)となっています。

そのため、同時にけん引免許やクレーンの講習などを受けて総額で50万円ほどかかった場合に最大の10万円が支給されるということになります。

助成金受け取りの対象や条件

助成金を利用できるには条件があります。まず雇用保険に3年以上加入していることとなっていますが、初めて教育訓練給付金制度を利用する場合は1年以上加入していれば大丈夫です。

また、「65歳以下」でなければいけません。離職中の人の場合は離職した翌日から実際に受講するまでの期間が1年以内でなければいけません。

申し込み方法

まず近くのハローワークで「支給要件照会票」に記入することになります。これをハローワークに提出すると、支給要件を満たしているかどうかについての回答書が出されます。

回答書を受け取るときには

  • 「身分証明書」
  • 「雇用保険被保険者証」
  • 「印鑑」

が必要となります。

要件が満たしていることがわかれば自動車教習所などで講習を受けることになります。そしてそこで受講料を支払います。講習がすべて終了したら「教育訓練修了証明書」を記入してハローワークに提出します。

この際、終了してから1ヶ月以内に提出しなければいけません。1ヶ月を過ぎると申請ができなくなってしまいます。申請したらだいたい1週間程度で本人が指定した口座に支給金が振り込まれることになります。

トラック協会の大型免許取得助成金について

受け取れる助成金の額

こちらは条件によっていくつかの種類があります。まず取得するのにかかった受講料のうち70%にあたる金額が支給されるというものです。

また、その講習中の日当日額7000円が支給されるのですが、事業所の大人数が利用して金額がかなり高額になる場合には金額に上限が設定されることがあります。先に確認しておくのが良いでしょう。

助成金受け取りの対象や条件

対象とされているのは

  • 「大型免許」
  • 「小型移動式クレーン」
  • 「玉掛け講習」
  • 「高所作業車運転技能講習」

といったトラックドライバーに関連した資格や免許となっています。

また、どういった事業所でも利用できるというものではなく、基本的には中小企業(資本金3億円以下もしくは従業員300人以下)が対象です。受講者は雇用保険の被保険者本人でなくてはなりません。

申し込み方法

教習所などで講習を受ける前に申請書類を提出します。そして講習を受けて終了したら請求手続きを行うことになります。終了してから2ヶ月以内に行わなければならず、不備があった場合は差し戻しされます。

請求後、書類に不備がなければだいたい1ヶ月くらいで指定した口座に支給金が振り込みされることになります。

大型免許取得にかかる一般的な費用

約20万~35万

大型免許を取得する際は都心か地方か、通学するか合宿で取得するか、中型免許を保有しているかいないか、などによって金額が変わってきます。また、大型免許と同時にけん引免許なども取得する場合でも費用は変わってきます。

教習所にもよりますが、一般的な教習費用は、

「大型免許取得」

  • 中型免許を保有している   約20万円
  • 準中型免許を保有している  約27万円
  • 普通免許のみ保有している  約30万円

「大型免許と大型特殊車両免許」

  • 中型免許を保有している   約24万円
  • 準中型免許を保有している  約31万円
  • 普通免許のみ保有している  約33万円

「大型免許とけん引免許」

  • 中型免許を保有している   約26万円
  • 準中型免許を保有している  約34万円
  • 普通免許のみ保有している  約36万円

「大型免許とけん引免許と大型特殊車両免許」

  • 中型免許を保有している   約30万円
  • 準中型免許を保有している  約38万円
  • 普通免許のみ保有している  約40万円

 少しでも節約するなら助成金や給付金を利用するべき

その時に保有している免許によって取得日数や取得費用は変わってきますが、どの形の場合でもかなり高額になるのが大型免許の取得です。

たとえ数万円~10万円程度でも利用できるのであれば助成金や給付金を利用した方がもちろんお得になります。ぜひ利用していきましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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