引越し屋の仕事はきついって本当?人間関係や仕事内容のしんどさを紹介!
2019/02/05
引越し屋の仕事はきついと言われていますが、ドライバーの場合は他の運送業者と比較すると本当にきついのかについて徹底調査しました。
Contents
引越し屋の仕事がきついと言われる理由
引っ越しの仕事はきついと言われていますが、それは本当なのでしょうか。
また、ほんとであるならどういった点がきついのでしょうか。ここではそれらについて細かく紹介していきたいと思います。
繁忙期は休む暇もない
まず繁忙期は本当に休憩する暇もないほど忙しいと言われます。
引っ越しの仕事が忙しくなるのは「転勤」「就職」「進学」「卒業」などが直接的に絡んでくる3~4月にかけてです。この時期はとにかく引っ越しの件数が多いために早朝から夜遅くまで働きっぱなしということも珍しくありません。
逆に引っ越しがない時期は仕事量が減ってくるために、自分が希望するだけ働くことができないという現象が起きることもあります。
そういった繁忙期とそうでない時期の差が激しいことがきついと言われる原因の一つになっているのです。
疲労が重なる
引っ越しのドライバーは運転だけしていれば良いというわけではありません。引っ越し元に到着すれば部屋から荷物をトラックに積み込む作業を行います。慣れれば多少は楽になると言われる仕事ですが、体力仕事であることには違いありません。
そして荷物を積み終えたら、運転をします。お客の荷物を満載している車ですので、慎重に運転することが求められます。引っ越し先まで運転したらトラックから部屋まで荷物を運搬することになります。
これらの仕事を一日に数件、繁忙期にはこれが毎日続くために体に蓄積する疲労はかなりのものになっていきます。
なかには無理をして働くことで腰などを故障する人もいます。疲労が蓄積しているときは無理をせずに休まなければいけないのですが、繁忙期のために休みにくいという悪循環になってしまうのです。
上下関係が厳しい
引っ越しの仕事は昔から体育会系の人が関わることが多く、上司や先輩との人間関係に苦しむという人がいます。
特に新人のうちに乱暴な先輩からの叱責が続いたりするとその時点で辞めてしまうということも多くなっています。
ただ、ある程度仕事に慣れてくるころには先輩からの目も変わってきますので、自然とコミュニケーションをとれるようになることが多いようです。
運転するだけではない
引っ越しの仕事はとにかく荷物を運んでいれば良いというわけではありません。
自分の荷物であればそれでも良いのですが、お客の荷物ですので梱包作業や運ぶ際にも非常に神経を使います。
ぶつけたり擦ったりすると大変だからです。この神経の気配りは運転中も続きますし、部屋に運ぶときもそうなります。
そのため体力的にだけではなく精神的にも疲労することとなってしまうのです。
両方が疲労することでモチベーションが低下してしまい、集中力が下がると思わぬミスをすることにもつながってしまうのです。
引越し屋の仕事はきついだけではない!
体力的にも精神的にもかなりきついと言われる引っ越しの仕事ですが、もちろんつらいことばかりではありません。
何かしらの良いことがあるので続けていけるとも言えるのです。ここでは引っ越しの仕事の良い部分を見ていきます。
収入が比較的安定している
引っ越し会社にもよりますし、繁忙期かどうかにもよりますが引っ越しの仕事は平均すると月収が30~40万円の間で、ボーナスが年に2~3回というところが多いようです。
比較的収入が安定しているのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、最近では元からあった引っ越しの専門業者だけでなく運送会社なども引っ越し業務に参入しています。そういったところとの競争意識もあって給与面はある程度安定しているとも言えます。
正社員ではなくアルバイトとして働いた場合でも時給が1000円より上、繁忙期などではさらに高額になることが多くなっています。
学生のアルバイトとしては高額な部類に入るといって良いでしょう。またそういった日給を日払いで現金払いしてくれる会社も多くあります。
その日の帰りに現金でもらえるのでこれもかなりのメリットだと言えます。
お客さんから直接感謝される
引っ越しの仕事はたいていお客もその場にいることが多くあります。丁寧に確実に仕事をしていればお客からも感謝の言葉をかけられることが多く、暑い時期であれば冷たい飲み物などを差し入れとして出されることもあるようです。
このように現場で直接顧客からの感謝を受けることができるというのもやりがいとして感じている人も多いようです。
深夜勤務はほとんどない
引っ越しは建物の前に大きなトラックをとめて作業を行います。大きな家具や電化製品を運ぶためにどうしてもある程度の音がでてしまうというものです。
そのために深夜に行われるということはほとんどなく、朝から夜までという勤務時間が一般的です。
そのため、どれだけ忙しくても夜中まで働くということがありません。これは繁忙期であっても同様ですので、忙しいなかでも最低限の休養を取れるというのもメリットと言えます。
ただし、会社などによってはどうしても夜に作業を行うという場合がありますので、まったく深夜勤務がないというわけではありません。
未経験でも仕事に就ける
引っ越しの作業を行うために何か特別な免許や資格が必要というわけではありません。荷物を積むトラックの大きさに応じての自動車の免許が必要にはなります。そのため特に経験がなくてもスタートすることができる仕事でもあるのです。
未経験で仕事をはじめてもたいていの会社では現場に行く前に研修が行われます。そこで最低限のルールやマナー、荷物の運び方などを教わることになります。
また、引っ越しの作業は一人で行うことはありません。最初のうちは先輩たちとチームを組んで行うことになりますので、現場で指導を受けながら仕事を覚えていくことも可能です。
そうして慣れてくるとチームリーダーや人員を手配する側の仕事に回っていくこともあります。こういった管理者には現場の仕事を知らない人がいきなり就くことはありません。どの人も最初は未経験の新人からはじめたのです。
体力・筋力がつく
引っ越しの仕事は筋力がすべてではありません。むしろ力任せに荷物を運んだりしていると肩や腰の関節を痛めることになります。そのため全身を使って運ぶようなコツを覚えていくことになるのですが、もちろん体力や筋力も鍛えられていきます。
腕力や胸筋、背筋、腹筋、下半身の筋力などが働いているうちに自然と鍛えられていきますので特別スポーツジムなどに行かなくても仕事自体が筋トレをしているようなものなのです。
慣れないうちは筋肉痛に悩まされることもあるでしょうが、ある程度慣れてきてからは単純に筋力がアップしていくことになるでしょう。
どれくらいで体が慣れてくるかは個人差があります。早い人であれば1~2週間程度という人もいますし、1~2ヶ月ほど筋肉痛に苦しめられる人もいます。ただ、数ヶ月もすれば普通に仕事をこなせるようになりますので心配はいりません。
まとめ
引っ越しの仕事は体力的にも精神的にもきつい仕事であるということには間違いありません。
しかし安定した収入や、お客からの直接的な感謝、鍛えられている筋肉というようなメリットも多い仕事です。なによりも「達成感を感じる」という人が多くいます。
まったく経験がなくてもやる気さえあれば始めることができる仕事ですので、もし興味があるのであれば、まずはアルバイトという形で一度仕事をしてみるというのも良いかもしれません。その疲れを心地よいと感じることができるか、二度とやりたくないと感じるかで向き不向きがわかるでしょう。