ヤマト運輸に転職したい!ヤマト運輸で向いている人や中途採用の条件を解説!
宅配最大手と言われるヤマト運輸は、物流業界で転職を考えている人にとっては必ず検討することになるであろう会社の一つです。
しかし、やはり世間的にも名の知れた大企業。求められる人材のレベルが高いのではないか? と尻込みしてしまう方も多いようです。
そこで今回は、ヤマト運輸への転職を考えているけれど自分に適性があるのかどうか確かめたいという方のために、ヤマト運輸の特徴と転職を成功させるポイントについて紹介します。
Contents
就職する前に知っておきたいヤマト運輸の特徴
転職をするなら、まずは相手先の企業がどんな会社なのかを知っておかなくてはいけません。ヤマト運輸がどのような特徴をもつ会社なのかをチェックしていくことにしましょう。
大手企業で信頼感がある
ヤマト運輸は日本の物流業界を代表する大手企業であり、特に宅配業務に関しては押しも押されぬトップランナーです。街を歩いていてヤマト運輸のトラックを見たことがないという方はいないでしょう。それだけ世間に浸透した、誰もが知っている有名企業なのです。
知名度があるということは、信頼感があるということでもあります。聞いたこともないような運送会社に任せるよりも、ヤマト運輸に荷物を取り扱ってもらうほうが安心できますよね。信頼できるとはそういうことです。
また、大手企業としての社会的信用も見逃せません。ヤマト運輸に勤めていると、住宅ローンやクレジットカードの申請が通りやすいという声もあります。
給料は比較的安定している
ヤマト運輸は物流業界の中では給料が安定している会社として知られています。
正社員、契約社員を問わず、基本給の他に様々な手当がつきます。中でも扶養手当は高いレベルにあり、配偶者と子供を合わせて4人分まで支給されるため家族持ちにはありがたい制度設計が為されていると言えるでしょう。
具体的な年収は職階や職種、営業所の置かれた地域などといった要件によって左右されるため「人による」としか言えませんが、目安として350~500万円は平均であるとされています。
契約社員が後に正社員登用されやすい社風であることも相俟って、安定した収入を確保しやすい会社だと言えます。
働きやすい環境を目指している
ヤマト運輸は以前、残業代の未払い問題が報道されて世間を大きく騒がせたことがあります。当時の批判を受けて、ヤマト運輸は環境の改善に動きました。残業時間を減らし、働きやすい環境をつくるよう会社全体をあげて取り組んでいます。
ヤマト運輸が運賃の値上げやドライバーの増員を行ったというニュースは記憶に新しいところでしょうし、午後の配送に特化した「アンカーキャスト」というポジションを新設したりと、人員・制度の両面からドライバーの負担軽減を勧めています。
とはいえ、まだ完全に問題が解消できたとは言い切れない面もあります。実際に働いている従業員によれば、月に30~40時間の残業はあるとのこと。
どうしても残業したくないということであれば、勤務時間の決まった雇用形態(たとえば、前述のアンカーキャストは残業がありません)を選ぶほうが無難であると言えるでしょう。
未経験でも入社しやすい
物流業界で働いたことがなく実務の知識に乏しいという場合、どうしても自信が持てず、ハードルが高いのではないかと求人への応募を躊躇ってしまいがちです。しかし、ヤマト運輸への転職であれば心配は要りません。
ヤマト運輸は社内研修制度が充実しているので、ドライバー志望であれ倉庫や事務所志望であれ、未経験からでも仕事を覚えやすい環境が整備されているのです。
また、男女問わずに募集をかけているのも特徴。物流というとつい男の世界をイメージしてしまいますが、ヤマト運輸では女性でも働きやすいようにサポートを行き届かせています。
中途採用を積極的に行っている
たびたび報じられているとおり、トラックドライバーはどの会社でも高齢化が著しく、慢性的な人手不足の状態に陥っています。もちろんヤマト運輸といえども例外ではないため、中途採用を積極的に行っているという状況があります。
現在では契約社員のアンカーキャストだけではなく、正社員のセールスドライバーについても中途採用を行って人員を確保しているほどです。
ただし、ドライバーは体が資本。トラックの運転に荷物の運搬にと、なにかと体力を使う仕事である点は否めません。そのため、健康診断で問題が発覚した人は採用を見送られるケースもあります。ご注意ください。
繁忙期はとにかく忙しい!
運送業界の繁忙期は7月と12月。特に12月中旬~下旬にかけては通販サイトのセールや、クリスマスや年末セールといったイベントが最も加熱する時期ということもあって、荷物の量が急増します。
この期間は非常に忙しいため、ドライバーだけでなく倉庫や事務所に至るまで残業時間が多くなりがち。繁忙期のきつさを理由に辞めていく人も少なくありません。
もっとも、繁忙期が苛酷なのは運送業界全体に共通する特徴です。ヤマト運輸に限った話ではなく、どこの物流会社も似たような状況に置かれているのだと心得ましょう。
運送業界で働くのであれば繁忙期を乗り切る覚悟が必要です。もしも忙しさを理由に他の物流会社からヤマト運輸に乗り換えようと考えているなら、あまりおすすめはできません。
さて、ヤマト運輸の特徴は概ねこんなところです。
ここまでに挙げた条件に魅力を感じたり、自分ならできると自信を持てたのであれば、ヤマト運輸はあなたの転職先として適していると考えられます。前向きに検討してみてください。
ヤマト運輸への転職を成功させるためのポイント
ヤマト運輸の特徴は理解できましたね。それらを踏まえて、今度はヤマト運輸への転職を成功させるためには何が必要となるかを考えていきましょう。
未経験でも経験を活かせることをアピール
そもそもの大前提として、転職ということは当然ながら中途採用を志望しているということになります。一般的に言って、中途採用は新卒採用と違い、即戦力であることを求められます。
したがって、たとえあなたに物流業界での実務経験がなくても、未経験であることを正直にアピールしてしまうとマイナスイメージに繋がります。
もちろん、経歴に関して嘘をつくことはリスクが高すぎます。発覚したとき信用を著しく失うことになるため、絶対にやめるべきです。
しかし、わざわざこちらから未経験であることを明かす必要はありません。実務経験を尋ねられたときに初めて答える程度でよいと考えましょう。
またその際には、未経験であるという答えとセットで、前職での経験を活かせることをアピールするとマイナスイメージをカバーできます。
- 営業としての経験があるので接客力に自信がある
- PCスキルを活かしてドライバーのデータ管理ができる
など、希望する職種に応じて自分の強みになる要素を積極的に伝えましょう。
契約社員から正社員登用を目指す
物流業界での実務経験がない場合、いきなり正社員に応募するのではなく、契約社員からスタートするのも手です。
ヤマト運輸は契約社員の正社員登用率が高いことで知られており、採用から約2年後、本人が希望すると試験を受けることができます。試験に合格したら晴れて正社員登用、というわけです。
最初の採用・不採用の段階では契約社員のほうが受かりやすいですから、むしろこちらのほうが確実性の点でオススメのルートと言えます。
セールスドライバーは営業する覚悟が必要
ヤマト運輸では正社員ドライバーのことをセールスドライバーと呼んでいます。これは、ヤマト運輸が接客に力を入れていることの表れ。ドライバーは単にトラックを運転するだけの人ではなく、営業マンとしての役割を兼ねているのです。
というわけですから、セールスドライバーは営業も仕事のうちです。物販を行ったり、新規荷主との契約を取り付けたりといったことに関してノルマが発生します。
ドライバーとして正社員を目指すなら、ある程度営業力が求められるということを覚えておきましょう。
まとめ
皆さん、いかがでしたでしょうか。
ヤマト運輸は積極的に中途採用を行っているため、物流会社の中でも比較的転職しやすい部類に入ります。
また、待遇も徐々に改善されてきているため、今後ますます働きやすい環境が整っていくことが期待できます。やる気と体力がある方にはおすすめできる転職先です。
自分には適性があると思えた方は、ぜひこの記事の内容を参考にして、転職活動を成功させてください。