乙4試験に落ちた方必見!次回の試験に必ず受かるための勉強法/試験対策
乙4試験の合格率は30%台であると言われます。この数字はすなわち、受験したものの残念ながら落ちてしまった方が多いという意味です。
今回何が悪かったのかを反省し、次に類似問題が出た際に備えて対策を行うことが、次回の試験で合格するための第一歩。この記事では、乙4試験合格に向けた対策を詳しく紹介していきます。
Contents
乙4試験に落ちた原因は何?まずは反省点を洗い出そう
次の試験に向けて勉強を再開するのはいいのですが、闇雲に取り組んでも成果に繋がる可能性は上がりません。
物事を進める基本はPDCAサイクルを回すこと。試験を受けると決めて勉強の計画を立てるのがPlan、実際に勉強して試験に挑んでみるのがDoだとすれば、あなたは今Checkを行う段階にあります。
まずは今回落ちてしまった試験の振り返りを行い、反省点を洗い出しましょう。
勉強時間が少なすぎた
考えられる原因の一つとして、勉強時間の不足が挙げられます。乙4に限らずどんな試験でもそうなのですが、往々にして「一夜漬けで受かった」という話が転がっているもの。そ
れを鵜呑みにして何とかなるだろうと高を括っていたものの、いざ試験日が迫ってから問題集を開いてみたら到底間に合わなかった……という人がいらっしゃるのではないでしょうか。
たしかに一夜漬けで合格した人がいるというのは嘘ではないのかもしれません。しかし仮に本当だったとしても、それはあくまでもその人の話でしかありません。他人の話は一旦脇に置いて、自分ができるかどうかを考えましょう。
落ちたとはいえ一度試験を受けているのですから、問題がどの程度難しいのかは概ね把握できているはず。無理のないスケジュールを組んでください。
効率が悪すぎた
勉強のやり方によって効率の善し悪しは変わってきます。勉強のために時間をかけていたにもかかわらず試験をパスできなかった方は、もしかすると効率の悪い勉強法を採用してしまっていたのかもしれません。
たとえば、テキストの文面をそのままノートに書き写してはいませんでしたか?試験範囲をすべて覚えなければならない、という考えは間違いではないのですが、それを行うのに書き写しが必要なのかどうか、ということです。
そっくりそのまま書き写したところでテキストがもう一冊できあがるだけ。内容を覚えられなければ意味がありません。
それを行うことによって自分の頭の中に知識が刻まれるのか、を考えて勉強しましょう。
苦手科目対策が不十分だった
乙4の試験は
- 「物理・化学」
- 「法令」
- 「消火」
という3つの分野から出題されます。
これらの中に、極端に得点の取れなかった分野はありませんでしたか?乙4の合格条件は、3科目それぞれで60%以上正解すること。
つまり、たとえ「物理・化学」と「消火」で8割の正答率を叩き出したとしても、残る「法令」で6割を切ってしまったら不合格になるわけですね。苦手科目を得意科目でカバーするという考え方は、乙4の試験では通用しないのです。
したがって、露骨な苦手科目は潰しておかなければいけません。不得意な分野を放置したまま試験に臨むのではなく、むしろ不得意分野にこそ多くの時間を割いて勉強しなくてはならないのです。
次の乙4は絶対に落ちたくない!合格するための対策
乙4には特に受験資格の定めがないため学生でも受験できる反面、仕事をしていて勉強時間が限られる社会人にとっては不利だという風潮があります。
しかし、乙4に限らず、社会人が資格試験を受けようとしたら仕事と勉強を両立させる以外に手はありません。定員があるわけではないのですから、学生がいくら合格したところで気にする必要はなく、こちらも全科目6割以上の点数を稼げばいいだけの話。
泣き言を言わず、時間が取れなくても合格するための勉強法を前向きに考えていくことにしましょう。
勉強は短時間でもしっかり集中する
繰り返すようですが、社会人がまとまった時間を確保するのは休日を除けば難しいでしょう。勉強に充てられる時間は必然的に短くなってしまいますから、その貴重な時間を無駄にしないためにも集中することが大切です。
さて、どの程度の時間を確保できるかですが、職種や会社にもよるとはいえ、平日であればおそらく1~2時間というのが現実的なラインではないでしょうか。
幸いなことにと言うべきか、人間が本気で集中力を発揮していられるのは連続1時間ほどとされています。ということは、仕事をしながら勉強を進めていくのも不可能ではないわけですね。
もちろん毎日1時間では勉強時間が足りなくなるでしょうから、休日には3~4時間を割くことも必要でしょう。その際は集中を切らさないよう、1時間ごとや90分ごとに分割するのがおすすめです。
また、集中力のゴールデンタイムは朝と言われています。夜遅くまで勉強するよりも、早起きして取り組むほうが効率よく勉強できるでしょう。
テキストと問題集を上手に活用する
乙4の出題分野すべてをカバーするためには、矛盾するようですが、テキストの内容を最初からすべて覚えようとしないのがコツです。
まずテキストを頭から終わりまで通して読んでください。流し読みでも構いません。これは内容を詳細に覚えることが目的ではなく、全体の構造やおおまかな流れを把握するための行為だからです。
一通り目を通したら、問題集に手をつけてみる。そして解けなかった問題に注目して、テキストの関連する箇所を読み返していくのです。これを繰り返すことで解ける範囲が増えていきます。
最終的に全部解けるようになれば、本番の試験でもよい結果が出せるでしょう。
過去問を重点的に解く
出題される問題のレベルを知るためには、過去問を解くのが一番です。なにしろ実際に本番で出題された問題なのですから、あなたが次回受ける乙4試験でも同等の難易度の問題が出てくると考えてよいでしょう。
特に「物理・化学」の分野に関しては、過去問と類似した問題が出題されることも珍しくありません。となれば、過去問をやっているかやっていないかで差がついてきます。手をつけない理由はありませんね。
ちなみに「法令」や「消火」はともかく、「物理・化学」は中高生レベルの知識があれば解ける問題ばかりです。もともと理系の人はあまり苦労しないと思われますので、逆に取りこぼさないようにしたいところ。文系の人は重点的に勉強しておいたほうが無難でしょう。
要点をしっかり抑えて覚える
特に「法令」分野に顕著なのですが、細かい部分を覚えておかなければ点数を取りこぼすことがあります。5択問題、○×問題ともに、用語や数字をしっかり把握していないと太刀打ちできないでしょう。
法令に関しては丸暗記を目指すつもりで勉強することが大切です。もちろん全てを丸暗記するのは至難の業ですが、語呂合わせをしてみたり、頻出部分や要点を押さえておけば覚えることも不可能ではありません。
理想を言えば「なぜ、そのような規定になっているのか?」を理解することが望ましいので、使っているテキストや問題集の解答などに目を通しておくとよいでしょう。法令についての解説が載っているかもしれません。
スキマ時間を無駄にしない
再三述べているように、社会人はまず仕事が優先されます。勉強時間は仕事をしていない時間の中から捻出する必要があるため、どうしても細切れになりがちです。
ですから、通勤時間や休憩時間など、スキマの時間を有効に活用することが大事になってくるのです。
とはいえ、通勤電車の中でテキストを広げるのは人目が気になって抵抗がある、という方もいらっしゃるかもしれません。そのような方には、スマホやタブレットを使って勉強することをおすすめします。
最近では乙4などの資格試験を勉強できるアプリが登場しています。そのようなサービスを最大限利用して、日常生活の中から乙4試験に臨む態勢を整えていくのです。
焦りは絶対に禁物!
いろいろと対策や勉強法を示してきましたが、何よりも重要なのはメンタルの部分。焦らず平常心を保つことです。それができなければ、せっかく身につけた知識も本番で頭の中から引っ張り出せないかもしれません。
一度落ちたショックはあるでしょうが、気持ちを切り替えましょう。「次こそ受からなければ!」と焦燥感に駆られるのではなく、「次こそ受かってやる!」と前向きにモチベーションを高めていきましょう。
身も蓋もない話になりますが、乙4などの危険物の試験は頻繁に実施されています。落ちたからといって次のチャンスは一年後……ということはないので、焦る必要はまったくありません。
もちろん時間と受験料は余計にかかってしまうので、早く受かるに越したことはありませんが。
まとめ
皆さん、いかがでしたか?
乙4の合格率は平均30%程度だと言われています。そう聞くと難しそうに思ってしまうかもしれませんが、既に述べたとおり、合格の条件は全科目で60%以上正解すること。決して届かない目標ではありません。
チャンスは何度でもありますから、一度落ちたからといって諦めないことが大事です。
この記事を参考にして対策を練り、次回の試験に備えてください。皆さんがよい結果を手にされることを祈らせていただきます。