運送会社の退職理由ランキング!最も多い退職理由はまさかの理由?
運送会社の退職や転職を検討している人にとって、退職理由はどう伝えるべきか気になるところですよね。
今までに、運送会社を辞めた人はどのような理由で辞めたのでしょうか。運送会社の退職理由から会社の実態を見てみましょう!
Contents
運送会社を辞めた人はどれくらいいる?
運送会社にお勤めしている方の中には楽しく仕事を続けている方もいれば、何らかの理由で続けられず辞めてしまったという方もいらっしゃいます。まずは辞めてしまった主な理由をご紹介いたします。
まず厚生労働省の調べによると、平成29年度の1年間に何らかの理由で退職した方の人数は全体で7,678.0千人と発表されています。ものすごい数の方が退職されている事がわかります。
もちろんすべての方が運送会社にお勤めだった方ではありませんが、それにしても退職する方の人数が半端ないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
主にどんな理由で辞めていったのか
運送会社に勤めていて仕事を辞めてしまった理由は主に3つの事が理由となっています。一つは「労働環境の悪さ」一つは「長時間労働しなくてはならない」そしてもう一つは「過酷な仕事なのに賃金が安い」と感じるからです。
労働環境が悪いというのには職場の環境や仕事をする時の環境もありますが、人間関係が悪いといった事も含まれているようです。
不満や不安を感じてもなかなか口に出せず改善が見込めないと、より良い環境の職場を目指したくなるものです。
プラスして自分が持っている技術や資格などを思うように活かす事ができない、発揮できない事も労働環境が悪いと感じてしまう事もあるようです。
長時間労働については運送業界だけではありませんが、少しずつ改善されつつある中で、いまだに改善されずに我慢を強いられているケースもあるようです。
また、1年以内に辞めてしまった方の中には休みが取れないなどの理由もあるようです。長く仕事をしていればいるほど将来的な事を考えると、少しでも環境の良い職場を探して辞めてしまう傾向にあるのですね。
「辞めたいけど辞められない」という人が多い!?
辞められる方はやめてしまうけれど、中には辞めたいのに辞められないという方もいらっしゃいます。
辞めたいのに辞められない理由はやはり「経済的な問題」でしょう。辞めたら生活がままならないとなれば辞めるのを躊躇してしまいます。
家族がいて自分がメインで仕事をしている場合、どうしてもすぐに自分が辞める事ができないなんて事もあるでしょう。
さらに他の仕事を見つけてから辞めたいと思っているケースもあるでしょう。どうしても辞めるなら今よりも良い条件の会社に勤めたいと思うものです。
でも探しても今の条件とそれほど変わらなければ辞めて転職する意味がありません。そのため辞めたくても辞められないのですね。
他にもかなり深刻な事情で辞めるに辞められないという方がいらっしゃいます。それは仕事中に事故を起こして会社に借金があるというケースです。
このケースでは借金が大きくて辞めるとなると返済をしなくてはならない。この場合は辞めたくても辞められないという状況に陥ってしまう事があるのです。
他にも運転手の仕事しかした事がないので辞められないという方も多いようです。
退職理由にはどんなものがある?
運送業界で勤めていて仕事をやめようと決意して退職する時の理由も人によってさまざまですが、特に多い理由をいくつかご紹介していきます。
長時間の残業がイヤ!
労働基準法では1日に8時間、週で40日の労働条件が一般的です。でも社員との間にこの時間を超えて働く場合は36協定を結ぶ事で労働条件が変わります。
それでも週45時間が上限となっているので、これを上回る労働は違法なのです。長時間労働が多すぎて体調不良になる可能性が高くなります。
運送会社だけではありませんが、実際に月に80時間以上の長時間残業が最近は問題になっています。できるだけこの悪癖を改善できれば良いのですが、なかなか難しいのが現状のようです。
体調不良
長時間労働や過酷な労働環境での仕事によって、多くの方が体調不良を訴え辞めざるを得ないケースも問題になっています。体調不良はケガや病気だけではありません。
例えば精神的な病気を発症してそれが体調不良につながる事もあるのです。仕事の事故などが原因で体の調子が悪くなり、仕事を続けられなくなったなんていう話も少なくはありません。
そして体調不良の原因の一つに長時間労働が絡んでいる事も忘れてはいけません。肉体的なストレスや精神的なストレスは体調不良を引き起こしてしまうのです。
給料や残業代が誤魔化されている!
現在は少なくはなってきたとは言っても、会社によっては残業の時間をごまかしたり未払いなどを起こすケースがあるのも事実です。多くの方は自分が何時間働いたのかを把握しています。
それなのに給料日になったら自分が計算していたよりも給料が安かったらがっかりしてしまいます。そしてその理由が正当な理由なら良いのですが、納得ができない理由だったりしたらやる気がなくなります。
特に未払いになると「この会社は危険かもしれない」と感じ、辞めてしまったという例がとても多いのも現状です。
仕事がつらい
思っていたよりも仕事がつらいというのも辞めてしまう理由の一つとしてあげられます。運送スケジュールが過密状態になっていたり、終わっても終わっても次から次へと仕事があるとやる気も続きません。
やる気はあっても体力が持たないという事もあるでしょう。それが労働条件の悪化につながり長時間労働へとつながっていきます。当然休む間が無ければ体調不良にもなってしまうでしょう。
悩んで精神的に弱くなる事にもなり、さらにそこへ残業代の未払いやごまかしがあればやる気も失せてしまいます。こうした悪循環が仕事を辞める理由になっているのです。
いつの間にか「違法な労働環境」になっている?
人がいないからとかさばききれないほどの仕事量を確保しているからといって、一人の運転手に過度な負担をかける事は違法です。長く続けていくためにはいくつかの条件がそろっていなくてはなりません。
長時間労働ではなく法律で定められた時間内で労働を行う。残業代や給料はごまかさずにしっかりと支払う。体調不良を起こさないようなスケジュール調整を行う事は非常に重要な事なのですね。
そうならないためにも法律に違反しない労働時間、滞りなく給料や残業代を支払うなどが必要になってくるのです。
こうなったらすぐに会社を辞めるべき!
運送会社は本来は一人で仕事をするので楽だと感じる仕事のはずです。ところが会社を辞めなくてはならない環境になってしまった時、辞める選択をしなくてはならない時があるのです。
ですがどこまでなら我慢して良いのか、その境界線がわかりにくいのも問題ですよね。そこでこうなったら会社をやめるべき!という境界線についてをしっかりと把握しておくと良いでしょう。
その条件は会社によって変わるものではありませんので、一つずつわかりやすく説明していきます。
過剰な残業
労働基準法では1日の労働時間は8時間、週40日を超える残業があってはならないとしています。例外として先ほども説明したように会社と社員との間で36協定を結べば多少長く残業をする事が許されます。
それでも週45時間以上の残業を行う事は法律違反となってしまいます。なのでボーダーラインとしては45時間を超えないようにする必要があります。
しかも残業を行ってから次の日の労働時間までには8時間以上の休息時間を必要とするので、この時間を残業が超えないよう調整しなくてはならないでしょう。それができなければ辞める事を検討しても良いでしょう。
仕事による体調不良
万が一仕事が原因で体調不良を起こした場合には、労災(労働災害保険)を適用してもらってしっかりと治療を行う事が必要になります。最初の段階で労災についてをしっかりと聞いておくと良いですね。
なぜ労災を使うと良いのかについてですが、労災は比較的高額なので体調不良を改善するのに役立ってくれるのです。
企業側は一定の従業員数になったら労災に加入する必要があるので、あらかじめ労災について話を聞いておきましょう。
業務上のケガだけではなく仕事をしている事が原因で体調不良になった場合にも使えます。もし労災が使えない場合には辞める事を考えてみると良いでしょう。
給料や残業代の未払い
もしも給料が未払いになっていた場合は違法です。速やかに請求して未払いの給料の回収を行いましょう。残業代も同じく一部でも支払われなければ違法行為となります。
自分が行った計算と違う場合にはすぐに会社にたずねてみましょう。もしも一部でも未払いがあれば違法行為となります。よく耳にするのが「今月はもう少し待って」という話です。
これも立派な違法行為なので、会社の都合で従業員の給料をごまかしたりされた場合には辞める目安と考えられます。
まとめ
今回は運送会社にお勤めされていた方が仕事を辞める理由についてを、簡単ではありますが説明してきました。
長時間労働であったり休みが取れないなんていう事もあったり、賃金が安いといった理由もあげられました。それでも労働条件を改善できない会社もたくさんあります。
すぐに体制を変える事は難しいので、せめて体調不良にならない内に転職をする決意を固める事も重要ですので、今回ご紹介した過酷な労働条件に当てはまる方は、早めに転職を検討すると良いでしょう。