Gマークの意味とは?取得すると事故率が減ったり、PR活動にもなる?

   

最近になって、アルファベットのGのロゴが入ったステッカーを目にする機会が多くなったのではないでしょうか。

このステッカーは一般的にGマークと呼ばれ、安全性が高い運送業者だということを証明するものであるとして、運送業界の中で認知度が高まってきています。

しかし実際のところ、取得するメリットについて具体的に知らない人も案外多いのではないでしょうか。そこで今回は、Gマークを取得するメリットと、取得にあたっての注意点について紹介したいと思います。

Gマークとは

大前提として、Gマーク制度の概要を押さえておきましょう。Gマークの制度設計を行ったのは全日本トラック協会。

運送会社の交通安全対策などに対する事業所単位での取組みを審査して、一定の基準をクリアした事業所を安全性優良事業所として認定するという評価事業を行っています。

つまるところ業界の自主的な取組みですね。その認定された証がGマークのステッカーというわけです。

この安全性評価事業は、どの事業者が高い安全性を実現しているのか分かりやすくなるという顧客にとっての便益と、事業者全体の安全に対する意識を高めるという環境整備の役割を果たしています。

Gマークを取得するメリット

Gマークを取得することで得られるメリットとしてはどんなものがあるでしょうか。考えられる利点をいくつか挙げてみます。

信頼

Gマークを取得するメリットの中でもおそらく最大のものが、顧客からの信頼でしょう。

Gマークは申請すれば自動的に認められるという性格のものではなく、安全性に対する法令の遵守状況、事故や違反の状況、安全性に対する取組の積極性という3つの項目をそれぞれ審査されますから、

Gマークを取得しているということは全日本トラック協会が掲げる基準をクリアしているということなのです。Gマークを取得している事業所の数は、運送業界全体の約3割。

狭き門であると言ってしまって構わないでしょう。安全性において業界のトップ30%に入っているということですから、対外的な信用が高まるのも納得というものです。

全日本トラック協会のHPに掲載

Gマークを取得している事業所、すなわち安全性優良事業所の一覧は、全日本トラック協会の公式Webサイトに掲載されています。

インターネットを通じて「この事業者は高い安全性を実現している」という旨が全国に向けて公開されるため、優秀な業者として広く認知されることになります。

安全性への取り組みから事故発生件数の減少

先述のとおり、Gマークを取得するためには3つの要件について審査を受けなくてはいけません。

受けるだけではなくて当然クリアしなければならないのですから、点数を稼ぐためにも安全性を高める取組を行っていかなければならないということになります。

そうした安全性への取組を普段から実施していると、自然と意識も磨かれていきますし、取り組む内容が適切であれば事故も発生しにくくなりますよね。

したがって、副次的な効果かもしれませんが、事故件数の減少もGマークを取得することで得られるメリットの一つであると言えます。

評価項目を意識し省エネ運転

営業所として安全性の向上を目標に掲げてみたところで、実際にトラックを運転するのはドライバーです。

ということは、机の上で施策を練っているだけでは不十分。Gマークを取得しているということは、言い換えるならば、現場で働くドライバーにまで営業所の取組内容が浸透しているということなのです。

全日本トラック協会の評価基準をクリアするという意識の高まりによって、ドライバーが省エネ運転を心がけるようになります。

Gマークを取得している事業者は自ずと経費の削減ができている、という見方も可能でしょう。

gマーク認定で得られるメリット

安全性優良事業所と認められた事業者に対しては、上記のメリット以外にも様々なインセンティブが付与されています。

違反点数の消去

原則的に、違反点数の付与期間は3年とされていますよね。

ところがGマークを所有していると、違反点数を与えられてから2年間新たな違反点数の付与がなければ、当該違反点数が消去されるのです。

IT点呼の導入が可能に

通常、ドライバーの点呼は対面で行っているはずです。そうするようにさだめられているから、当然のことですね。

しかし、安全性優良事業所においては必ずしもそうではありません。IT点呼が認められているからです。

Gマークを取得すると、国土交通大臣が定める設置型または携帯型のカメラを有する機器を導入して、営業所間などでの点呼を行うことが許可されるのです。

点呼の優遇

点呼に関してはもう一つ、見逃せないインセンティブがあります。

2地点間を定時で運行する場合の他営業所における点呼や、同じ敷地内にあるグループ企業間での点呼を行うことが承認されることです。

これによって、ドライバーの運用が柔軟に行えるようになります。一定以上の規模を有する事業所にとっては便利な制度です。

補助条件の緩和

CNGトラックなどに対しては補助が出るのですが、補助対象になるために満たすべき要件として、最低3台以上の該当車両を所有していることが求められます。

しかし、それはあくまでも通常ならばの話。Gマーク取得事業所であれば、1台でも該当するトラックがあれば補助を受けることができるとされています。

10年以上で安全性優良事業所表彰

Gマークは一度認定されればよいというものではありません。有効期間が設定されているため、都度更新していく必要があるのです。

Gマークを取得した事業所のうち、連続して10年以上取得しているなど、特に高いレベルの安全性を実現していると認められた事業所は、国土交通省からの表彰を受けることができます。

基準緩和自動車の有効期間が延長

基準緩和自動車が適切に運行されている場合、緩和の継続認定を受けることになるはずです。基準緩和の有効期限は本来2年と決まっていますが、Gマークを取得していれば最長4年まで延長されます。

助成金の優遇

全日本トラック協会では、都道府県トラック協会の会員事業者に対して助成事業を行っています。その助成を受ける際、Gマーク取得事業所はいくつかの優遇を受けることができます。

まず、ドライバー等安全教育訓練促進助成制度。特別研修の受講料の7割が助成されるのが本来の形ですが、Gマーク取得事業所ならば全額の助成を受けられます。

また、安全装置の導入促進助成についてもインセンティブがあります。Gマーク取得営業所は点呼において優遇されるわけですが、

そのためにIT機器を活用した携帯型アルコール検知器を導入した際、1台につき1万円の助成金が出るのです。

さらに、経営診断の受診促進に関してです。経営診断助成金が通常8万円のところ10万円、経営改善相談助成金が通常2万円のところ3万円受けられると定められています。

損害保険の割引

保険会社や交通共済の一部では、運送保険や自動車保険などにおいて、Gマーク取得事業所に対して独自の保険料割引を適用します。

自社が加入している保険で割引制度があるかどうか、一度チェックしてみるとよいでしょう。

Gマークを取得するデメリット

Gマークを取得できれば様々な便益を受けられることはここまで見てきたとおりですが、取得までの道のりは決して平坦なものではありません。

取得のための資料作成に労力と時間がかかる

Gマークを取得するには全日本トラック協会への申請が必要ですから、申請書を作成したり付帯資料を揃えなくてはなりません。

Web上のシステムや全日本トラック協会の公式サイトなどで雛形をダウンロードできるとはいえ、必要となる書類の多さを考えると、申請書や資料の作成には手間がかかると言わざるを得ないでしょう。

日頃から安全への取り組みの強化

安全性優良事業所は一時的な評価ではなく、日頃からの安全への取組が審査されます。事業所の関係者ひとりひとりが、日々の積み重ねこそが重要なのだと理解を深めなくてはなりません。

まとめ

皆さん、いかがでしたか?Gマークを取得する意義と注意点について、要点を把握していただけたのではないでしょうか。

認定されているか否かで荷主からの信用も違ってきます。審査に合格できるよう、普段から体制を整えておきましょう。

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