アイドリングストップは本当に効果がある?アイドリングストップによる燃費の消費度合いとは

   

最近アイドリングストップ車が増えてきています。これは燃費向上や環境問題対策のためでもありますがメリットがあればデメリットもあるものです。

そこでここではアイドリングストップ車の効果などについて紹介していきたいと思います。

そもそもアイドリングストップとは?

アイドリングストップ車とは信号などでブレーキをかけて車が停止した際に自動でエンジンが停止し、発進するときに再びエンジンが始動するという車です。

エンジンを一度切るということから「燃費向上」「環境対策」を行うことができるというメリットがあります。

しかし、車が停止するたびにエンジンを始動させなければならないということからバッテリーに大きな負担をかけることになります。

そのため普通車と比べて大きなバッテリーを積んでいるのですが、それでも負担が大きいことには変わりはありません。

そうしてバッテリーが消耗させられていくことになるのです。街中で信号に多く引っかかるときなどはそのたびにエンジンを停止と始動を繰り返すことになり、ダメージが大きくなります。

なぜアイドリングストップ装着車が増えたのか?

燃費の向上

停止中にエンジンが作動しているとそれだけエネルギーを消費することになります。エンジンを停止させることで無駄なエネルギーを使わずに燃費を向上させることができるのです。

もし1日に1時間アイドリングストップしていると年間に2~4万円ほどの節約になると言われています。毎日かなりの時間を運転しているドライバーなどにとっては恩恵が大きいと言えるかもしれません。

排気ガスの減少

車が停止している間はエンジンも停止しているために排気ガスを出すことがありません。そのため排気ガスによる環境問題に対して対応することができるのです。

一台あたりで考えればそれほど大きな量ではないかもしれませんが、世界中を走っている車という風に考えればかなりの排気ガスを抑えることにつながります。

アイドリングストップの本当の効果について

基本的には燃費を向上させるというアイドリングストップ車ですが、実は運転の仕方やそのときの道路の状況によっては逆に燃費が悪くなるというときがあります。

アイドリングストップは車が停止するたびにエンジンを切って、走行する時に再始動をするというものですが、

停止したエンジンを再始動するのに多くの燃料を使用するためにエンジンを停止して節約した分よりも多く燃料を消費することになるのです。

実際にアイドリングストップをした際に燃料が得になるのは「5秒以上の停止」となっています。

頻繁に短時間停止していると余計に燃料を使うことになるということです。そのため自分がどのような運転をすることが多いかを考える必要があります。

その運転スタイルによってはアイドリングストップ車は逆に行わない方が良いということにもなるのです。

アイドリングストップにはデメリットもある

停止時のエアコン停止

アイドリングストップ車はエンジンが停止している間は冷房や暖房が停止するというデメリットがあります。夏の車内はサウナのように高温になります。

その際に少しでも冷房が停止するということがストレスになるかもしれません。また、冬に暖房が停止するのもつらいことです。このエアコンの停止は暑い時、寒い時には大きなデメリットとなるでしょう。

一部のハイブリッド車などで別電源回路になっている場合はアイドリングストップをしていてもエアコンはついたままになる場合もあります。

自分の車がどういった回路になっているかを確認しておく必要があります。

バッテリーのコスト上昇

アイドリングストップ車はエンジンの停止と再始動を繰り返すためにバッテリーに大きな負担をかけます。そのため普通車よりも大型の強力なバッテリーを使用するのですが、当然その分値段も高くなります。

また、寿命が短くなるために交換も早めに行わなければなりません。結果的にバッテリーのコストがかなりかかってしまうことになります。

車両コストの上昇

アイドリングストップを装備している車はついていない車と比べると車両価格が高くなってしまうという問題もあります。

標準装備の車両とオプションで装備するタイプがありますが、装備すると高くなるということには注意しなければならないでしょう。

アイドリングストップは停止できるの?

車両のオンオフボタンで操作

アイドリングストップは条件次第ではメリットにもなりますがデメリットにもなります。走っている道路状況によっては使用していない方が良いということもあるのです。

そんな時はアイドリングストップ機能を停止してしまう方法もあります。最近のアイドリングストップ機能が装備されている車の多くでアイドリングストップ機能操作ボタンが設置されています。

運転席にある操作ボタンを押せばアイドリングストップ機能を停止させることができるのです。しかしこれはその時だけの適用となります。

このボタンを押すことでアイドリングストップ機能を停止させていても、一度エンジンを切って再びエンジンをかけたときにはアイドリングストップ機能が復活している状態になっています。

アイドリングストップキャンセラーの使用

ずっとアイドリングストップ機能を停止させたままにしたい場合はアイドリングストップキャンセルキットを使う必要があります。

これは「アイドリングストップキャンセラー」とも呼ばれるもので、これを装備して一度オフボタン、停止ボタンを押せば「次にもう一度ボタンを押すまでアイドリングストップ機能を停止したままにする」というものです。

これを使用すればエンジンをかけるたびにボタンを押して操作するという必要はなくなります。

まとめ

アイドリングストップ車は増加傾向にあります。それは基本的なメリットとして燃費の向上、環境問題対策といったことが関係しているのですが、どんな条件のときでも必ずそういった効果があるとは限りません。

運転の仕方や、道路の状況などを考慮に入れた上で必要ないと判断した場合はアイドリングストップ機能を停止した方が良いということもあるのです。状況に応じて効率よく操作していきましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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