夜行バス運転手の給料/平均年収はいくらが相場?手取りやボーナス、賞与についても!
夜行バスというのをご存知でしょうか?夜間の間に都市から都市を長距離移動する輸送サービスです。旅費が安く寝ている間に目的地に到着するとても便利な移動手段です。
今回は夜間バスの運転手がどのくらいのお給料になるのかや、夜間バス運転手の勤務体系についてご紹介いたします。
Contents
夜行バス運転手の仕事
ここでは夜行バス運転手の仕事とは?そもそも夜行バスってどんなものなのかなどについてを簡単に説明いたします。
夜行バスとは
夜行バスは高速道路を活用して夜間の間に乗客を目的地に輸送します。昼行バスというのもありますが、やはり高速道路を使ってお客様を目的地に輸送するのですが、実はこの二つには決定的な違いがあるのです。
その一つが距離です。昼間のバスは200kmくらいの距離しか移動しません。
一方で夜行バスというのは夕方から翌朝くらいまで、大きな都市間を乗客を乗せて移動します。利用者も格安で長距離を移動します。昼行と違って600kmとおよそ3倍の距離を移動する事ができます。
ちなみに高速を使うので高速バスという言い方をする方もいるようですね。ですが実際には夜行バスでも高速バスでもどちらでも良いのです。あくまで業界内での呼び方だと認識しておきましょう。
夜行バス運転手の仕事内容
夜行バスの運転手の主な仕事は利用者を安全に目的地にお連れする事です。ですがそれ以前に毎日会社に出勤すると、自分が運転する車両を点検する必要があります。点呼を行いアルコールチェックを済ませなくてはなりません。
- 時間間になったら所定の場所へ利用者を迎えに行く
- 乗客を乗せて目的地へ向けて出発する
- 目的地に着いたら報告を済ませ宿泊施設に宿泊する
- 翌日になってから会社へと戻る
夜行バス運転手の勤務時間と休日
ここでは夜行バス運転手の勤務時間について、そして休日はどのようになっているのかについてを簡単に説明していきます。
日帰り勤務
夜行バスの会社ではいろいろな勤務形態を実施しています。その中の一つが日帰り勤務というものですが、これは途中から運転手が交代するという乗り継ぎ運行を行うシフトを取り入れているところもあります。
時間だと片道が2時間~4時間程度のコースです。比較的都市間が近い
- 大阪から岡山の往復
- 大阪から鳥取県の往復
- 徳島県から香川県の往復
などがこれに当てはまります。東京だと静岡間や福島間などのコースがこれに当たります。
2日勤務
2日勤務は片道が100km程度で走行時間は2時間以下の往復する勤務体系です。
- 1日に1.5回往復するシフト・・・「いってんご」
- 2往復するシフト・・・「ふたっころ」
という言い方をしたりします。このシフトの間は自宅に戻るのではなく、営業所の仮眠室で仮眠をとったり、用意されている宿舎を利用して宿泊し、この勤務を翌日も行ってシフトが終わります。
最も最適な距離が片道350km程度の距離で、運転時間はおよそ5時間程度となっています。例えば大阪から広島や東京から仙台といった中距離の運行がこれに当たります。
3日勤務
3日勤務となると走行距離も伸びます。片道およそ400kmの距離で時間にして6時間以上の運転となるので、この距離からはツーマン体制で交代で運転する事になります。そしてこのシフトがいわゆる夜行バスと言われています。
出発は夜で、夜通し交代で運転をして朝目的地へ到着します。到着したら夜までは休憩が取れるので仮眠をとるなどして夜の業務に備えます。夜行バスには運転手用の仮眠室が備えてあります。
乗客席の下の部分に作られた空間は意外と広く、エアコンや電気や電話なども置いてあるので快適です。
夜行バス運転手の休日
夜行バスの運転手はシフトが特殊なので定期的に決まった日を休日に充てるのが難しい仕事でもあります。それでも乗客を乗せて運行するのですから危険な状態があっては困ってしまいます。
そこでバス会社ではシフトを上手に組み合わせて、一週間に1~2日の休みを与えています。これは人の命を預かる仕事だからで、健康状態へ配慮しているためと言われているので、他の運送業種と比べると休日は多いでしょう。
夜行バス運転手の給料
ここでは夜行バス運転手のお給料について触れていきましょう。
バス運転手の給料
一般的なバス会社で働くバス運転手のお給料からご紹介いたします。まずバス会社が公営であるか民間であるのかによって変わります。公営は当然公務員ですからリストラなどの心配も少ないでしょう。
民間の場合はというと公営よりも不安はあるかもしれません。
- 民営の年収・・・平均400万円
- 公営の年収・・・約650万円
と開きがあります。また年功序列なので年齢が上がっていけば自然と給料が上がると言えます。さらに安全手当や無事故手当などもあります。
夜行バス運転手の給料
一方夜行バスの運転手はどうかというと、初任給こそ16万弱であっても
- 「深夜手当」
- 「時間外手当」
- 「安全無事故手当」
- 「家族手当」
などが付く事が多いので、極端に少ないと感じる事は無いかもしれません。勤続年数が長くなれば年収も増えていく会社がほとんどです。
20代後半の男性で2年目の勤務で月収が40万円近くになる事もあります。さらに渋滞などの影響で待機時間の分を差し引かれなけらば平均して400万~500万くらいのお給料が多いようです。
求人で見る夜行バス運転手の給料・待遇
ここでは夜行バス運転手のお給料とその待遇についてご紹介していきます。
高速バス・観光バス大手A社
観光バス大手のA社は関東、関西中部の区間を行き来する夜行バスを運行しています。中長距離になるのでツーマン体制で目的地へ向かいます。2時間~3時間で交代しながらの運転が中心のこの会社の給料と待遇を見てみましょう。
休みはひと月で3日~4日、明け休みが月に4日程度、1年目の給料は22日乗務と残業45時間で38万と交通費、内訳は
【固定手当】
- 無事故手当
- 精勤手当
- 皆勤手当て
【変動手当】
- 洗車等手当
- 深夜手当
- 時間外手当
など交通費となっています。
鉄道系大手バス会社B社
鉄道会社の大手バス会社なだけに社内の雰囲気も良いと評判です。大手なだけにリストラの不安も危機を感じるほどはありません。給与は25万円~35万円以上と厚遇です。
実務労働時間は7時間となっているので一般的な会社員と変わりません。月間で7日間の休日があり身体も休まります。
賞与年2回、手当としては
- 家族手当
- 無事故手当
- 精勤手当
- 走行キロ手当
- CS手当
- 通勤手当
などが含まれます。また福利厚生面もしっかりしているのも良いですね。
路線バスも運営するバス会社C社
バス会社C社の場合は埼玉・東京から大阪間の区間を運行する仕事です。
この会社もツーマン体制で運行します。4時間ごとに運転を交代し、食事や宿舎などもあって体を休める事ができます。給料は1勤務当たり33,000円~41,250円と高額です。
一か月に10~12勤務なので手当てを含めると41万を超えるお給料という事になります。その他の手当ては通勤手当です。手当が少ないと感じるかもしれませんが、コミコミ価格と考えるとかなり高額報酬ですね。しかも週休二日なので健康管理もできそうです。
まとめ
今回は、夜行バスの運転手とは?そして夜行バスの運転手はどのくらいお給料が稼げるのかについてを、わかりやすくご説明いたしました。
意外と人気が高くて就職が難しい会社も多数あるので、夜行バス運転手に憧れている方はあきらめずにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。