フォークリフトの操作方法を解説!フォークリフトの種類別にご紹介

   

重量物を簡単に荷役することができるフォークリフトですが、操作方法を一つ間違えるだけで大きな事故につながる可能性があり、正しい操作方法や注意点について知っておくことが非常に重要になってきます。

そこで今回は、フォークリフトの操作方法について詳しくご紹介していきたいと思います。

先ずは始業前点検から

フォークリフトは定期的に行う点検など三種類の点検を行わなければいけません。それは一年に一度行う特定自主検査、一ヶ月に一度行う定期自主検査、そして毎日の作業前に行う始業前点検です。

特定自主検査などは法令で義務付けられており違反すると50万円以下の罰金が科せられることになります。

特定自主検査は資格を持っている人でなければ行うことができませんが、定期自主検査や毎日行う始業前点検は資格は必要なく行うことができます。

その点検項目は「制動装置および操縦装置の機能」「荷役装置および油圧装置の機能」「車両の異常の有無」「前照燈、後照燈、方向指示器および警報装置の機能」となっています。

フォークリフトは大きく分けると二種類

いくつかの種類があるフォークリフトですが、大きく分けると二種類になります。ここではそれぞれの特徴を見ていきたいと思います。

カウンターバランスフォークリフト

ツメとも呼ばれるフォークとその稼働を支えるマストが車両の前方部分についている一般的なフォークリフトです。普通フォークリフトというとこれを指す場合が多くなっています。

後輪で舵を取るようになっており、同じく人が乗る後方部分に重りが備えられていることで重量のある荷物でも耐えうるように設計されています。

リーチフォークリフト

こちらは立ったまま運転をするタイプのものです。プラッターなどと呼ばれることもあります。車両タイプのフォークリフトが入っていけないような狭いところでも作業ができるものですが、

バランスや安定感がかなり弱くなっているために荷物を積んで速度を出したまま曲がろうとすると転倒する可能性が非常に高くなっています。旋回するときには特に注意が必要となります。

二種類のリフトの操作手順を紹介!

フォークリフトはそれぞれの操作の仕方があります。ここではその操作の手順を紹介していきます。

カウンタバランスフォークリフト

AT車

車両タイプのカウンターバランスフォークリフトのAT車は運転だけを考えるとそれほど操作が難しいわけではありません。後輪で舵を取るという点に注意して荷物を運ぶということになります。

 

まず荷物に車両を近づけていき、フォークを差し込む部分を前方にくるようにします。フォークは先の部分を下げ過ぎていても上げ過ぎていてもパレットにうまく刺さらないために角度に気をつけなければいけません。

この際も乱暴に行うと荷物にフォークが刺さって破損することがありますので注意しましょう。

MT車

フォークの扱いについてはAT車と特に変わりはありません。大きく違っているのは走行するときです。

MT車にはクラッチがついており、走行する際にはそれを操作する必要があります。二速まであるので慎重に操作するようにしましょう。

リーチフォークリフト

リーチフォークリフトは狭い場所でも入って作業ができるという長所があります。

フォークの扱いについてはカウンターバランスフォークリフトとそれほど変わりませんが、フォークが見える角度がかなり違って見えるので注意が必要です。

また、リーチフォークリフトはとにかく重心バランスが悪く、坂になっている通路や速度が出ている状態での旋回時に転倒するという事故が多発しています。

荷物を運ぶ際にはできるだけ低い位置で運ぶことが重要です。フォークの上げ下げを面倒がって高さがある状態のまま走行していると転倒する可能性が高くなります。

フォークリフトのこんな操作、作業は危険

急のつく操作

フォークリフトではとにかく「急発進」「急停止」「急旋回」がもっとも危険です。もともとそれほどバランスに優れた車両ではないことに加えて、荷物を積んでいる時はさらにバランスが悪くなります。

また、荷物はできるだけ低い位置で運ぶようにするのがポイントです。荷物を高い位置のまま運んでいて急旋回などを行えば、かなりの確率で転倒してしまいます。

荷物を積んでいないときでもフォークリフトは危険な車両です。他の人にフォークの部分が接触したりすると大けがの原因にもなります。急に動くことがないように慎重に操作するようにしましょう。

許容荷重をオーバーしての操作

フォークリフトにはそれぞれ持つことができる許容荷重が決まっています。これを超えて荷物を運んでいると重心のバランスが大きく崩れて転倒したり、荷物が落下したりする原因となります。

もし荷物を持ち上げることができたとしても絶対に許容荷重を超えた荷物は持たないようにしておきましょう。

現在販売されているフォークリフトはマストやチェーンリフトが優秀なために荷物を持つ力が上がっているので注意しましょう。

運転席から荷物に触る

荷物を運んでいる最中に運転席から荷物を触ろうとするのは非常に危険な行為です。フォークリフトが思わぬ方向に動いてしまうこともありますし、

フォークを操作するレバーなどに触れてしまうと荷物が落下したり、手が挟まれたりする原因にもなります。例え面倒でも一度停止してから荷物に近づいて触れるようにしましょう。

バックレストよりも高い荷物の荷役作業

フォークで荷物を持ち上げた際にフォークの角度が上に上がり過ぎていると荷物が後ろ側に倒れやすくなります。

その際にバックレストが荷受けする役割を果たしてくれるのですが、このバックレストよりも高さがある荷物を運んでいると荷物が倒れた際に運転席になだれ込んでくることになります。バックレストよりも高さがある荷物には注意しましょう。

荷役時の前進

ある程度大きさがある荷物を運ぶ際に前進しようとすると前が見えない状態で前進することになります。

これは人や物にぶつかってしまう可能性が非常に高く危険です。大きい荷物を運ぶ際などは前進ではなく、バックで進む方が安全です。

正しい操作で安全作業に努めよう

フォークリフトは正しく使えば非常に有益な車両です。倉庫や工場、運送会社などでは欠かせないものですが、それだけ事故やトラブルが多い車両でもあります。

重い荷物を運んでいるということもあり、重大な事故にもつながりやすいものであるという認識を持って正しく操作することで安全に作業を行うことが何よりも重要です。

まとめ

 

フォークリフトはその操作を正しく安全に行うことが最優先とされています。一つ一つの動作を確実に行うことで事故やトラブルを防いでいきましょう。

【EU用】記事終わりCTA_22/09更新

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