フォークリフトには車検が必要な場合がある!フォークリフトの車検について詳しく紹介!
2020/01/07
フォークリフトには車検がなく、定期的な自主点検のみで問題ないと思っている方は多いですよね。
実際にほとんどのフォークリフトには車検はなく自主点検のみですが、時と場合によっては車検が必要になる場合もあることをご存知でしょうか。
そこで今回は、フォークリフトの車検について詳しくご紹介していきたいと思います。
Contents
フォークリフトには車検が必要な場合がある!
一般的にフォークリフトを使用するのは工場や倉庫などの敷地内が多いので誤解されがちですが、車両や使用方法によっては車検が必要になるフォークリフトもあります。
それは作業などで公道を走ることがある場合です。つまりあくまでも工場や倉庫内でのみ使用して公道に出ることは一切ないという場合は車検は必要ありません。
公道を挟んだ反対側の工場や倉庫に移動したり、少し離れた場所まで公道を走ったりする際にはフォークリフトは「大型特殊自動車」としてナンバープレートを装着する必要があります。
その場合は道路運送車両法に従って保安基準に従い、車検を受ける必要も出てくるのです。
フォークリフトの大きさによっても車検の必要性は変わる
小型特殊自動車
ヘッドガードやリフト部分の高さが2m以下のフォークリフトは分類上は小型特殊自動車になります。
この場合はナンバープレートを取得すれば公道を走ることは可能になりますが、車検は受ける必要がなく、1年に1回行われる特定自主検査を行えばよいということになっています。
大型特殊自動車
ヘッドガードやリフト部分が2mを超えるものは大型特殊自動車に分類されます。そのため公道を走る場合はナンバープレートを取得した上で車検を受ける必要があります。
もちろん1年に1回の特定自主検査を実施する必要もあります。このようにフォークリフトの大きさによって車検の必要性は変わってくるのです。
フォークリフトの車検について
どこで車検を受けれるのか?
フォークリフトの車検は大型特殊自動車の車検を受け付けているところであれば、そこで受けることができます。
「自動車損害賠償責任保険証明書」「定期点検整備記録簿」を用意して整備工場などで行うのが一般的です。
車検の検査項目は一般的な車両と変わりはありません。ただし特殊な部品などが多いために自分で車検場に持ち込むのはあまりおすすめはしません。
車検の有効期限は?
車検が必要になるフォークリフトは分類上は大型特殊自動車になります。そのため車検もそれに従う形となり、初回の車検が2年の期限で、それ以降も期限は2年となります。
車検費用について
整備工場などで車検を行った場合、特に大きな異常や故障がなかった場合は6~10万円ほどの費用で車検が可能です。
ただし、マフラーやタイヤなどに異常があったり、エンジン回りに故障があったりすると費用が急激に上がってしまいます。また、同時に自賠責保険に加入するためにその費用もかかってきます。
整備工場などで車検を行わず、自分で整備をして車検場に持っていくという方法もありますが、フォークリフトは特殊な部品が多く、素人ではとても手が出せるものではありません。
おとなしくプロに任せる方が無難と言えます。
公道を走行しないのであれば車検は必要ない!
これら車検に関しては公道で走る可能性がある車両は絶対条件となります。しかし完全に工場や倉庫などでのみフォークリフトを使用する場合は車検は必要ありません。
ただし、急に公道に出る必要が出てきた場合などに備えておくというのも一つの考え方です。フォークリフトをどのように使用するつもりなのかを考えておきましょう。
特定自主検査も必ず行おう!
間違えやすいのですが、「車検」と「特定自主検査」は別物です。車検を受けているフォークリフトでも年に1回の特定自主検査と1ヶ月に1回の定期自主検査は行う必要があります。
もしフォークリフトの特定自主検査を受けていないと労働安全衛生法の120条、121条に違反することになります。50万円以下の罰金などの罰則もありますので、必ず受けるようにしておきましょう。
受ける際には全65項目にもわたる点検を受けることになります。フォークリフトは使用目的の性質上、故障しやすい車両でもありますので注意しておきましょう。
まとめ
フォークリフトはその大きさや使用目的によって車検が必要なことがあります。1年に1回行われる特定自主検査と合わせて、期限を過ぎないようにして必ず受けるようにしておきましょう。